パラドクス(ネタバレ) | 映画でもどうどす?

映画でもどうどす?

映画と読書の感想を気が向いたら書いてます。
どちらも、ホラーとミステリが多め。
ホラーなら悪魔よりゾンビや怨霊。
ミステリならイヤミス。

 

最初からじっくり観よう、伏線あり〼

 

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ループする階段と

ループする道路に

閉じ込められた

刑事と犯人。訳あり家族。

そして、その裏に隠された真実とは!!

パッケージはなぜ大嘘なのか?

 

 

 

注!)

ネタバレを知らないほうが絶対楽しめます!

今回、超長いので途中で挫折するかも!

 

 

ひまわりひまわりひまわりひまわりひまわりひまわり

 

 

ばーちゃんがウェディングドレスで、死にかけてる(死んでる?)絵がドーン!

 

 

結婚式を挙げ、人生最大のハッピーなカポーが、

戯れながらホテルに入ってくると、

場面が変わるよー。

 

 

台風台風台風台風台風台風

 

 

とあるアパートの一室に刑事・マルコが踏み込んできはった。

お兄ちゃんのカルロスは、弟のオリバーとともに逃走を図りますが、

非常階段でマルコに足を撃たれちゃった。

 

 

撃ったマルコが一番びっくりしてるて、どないよ?

!?ポーンポーンポーンポーン!?

 

 

 

その時大きな爆発音がして、

「何事であるか?」

ってなるけど、兄弟と刑事の追いかけっこは、続きます。

 

 

ところが1階についても、まだ下に続く階段があるやん。

9階に続く階段が。

 

ドユコト?

 

 

 

 

階段を降りても登っても、結局はグルグルグル回るだけ。

リサイクルリサイクルリサイクルリサイクルリサイクルリサイクル

 

 

1Fに自販機が出現。

生きていくため最低限の水や食料は手に入れられるけど、

怪我をした兄ちゃんは、撃たれた傷が元で帰らぬ人に。

ドクロドクロドクロドクロドクロ

 

 

 

ちょうちょちょうちょちょうちょちょうちょちょうちょちょうちょ

 

 

ダニエルは、母親のサンドラ、妹のカミーラ。

そして義理の父になる予定のロベルトと一緒に、元父親の経営するホテルに旅行にいくことになってるねん。

 

 

もう出発間近でバタバタしてる。

 

 

カミーラは喘息持ちで、吸入薬を手放せへん。

「予備の吸入薬、バッグに入れといて」

そう言われたダニエルなのに、

パパから電話がかかってきたら浮かれて、すっかり忘れてしもうた。

 

 

こうして一家はパパのホテル目指して車を走らせることになるけれど、

途中でロベルトが、グァバジュースをカミーラに与えてしまうのん。

 

OKジュースジュースジュースジュースOK

 

 

サンドラはお怒りで「ちゃんと成分表に、レモンって書いてあるでしょうが!」(レモンとなんとかのアレルギー)。

 

 

案の定カミーラは喘息発作。

吸入薬を渡そうとしたロベルトは慌てて薬を壊してしまわはる。

 

 

当然兄ちゃんは薬の予備を忘れてるので、

サンドラはヒステリーを起こして、

「家に帰って、今すぐ!」

 

ムカムカムキームキームキームキームカムカ

 

 

その時また爆発音がして。

 

 

昼日中の道路を延々と走り続けることになる一家。

こっちもガソリンスタンドはあるから、

食べ物にもガソリンにも困らない。

 

 

 

 

カミーラの状態がどんどん悪化し、

「前にもこういう状態になったけど大丈夫だったから!」とサンドラが励ましてるのに、

「あの時は注射打ったからな-」と

冷静に状況判断するダニエル君。

空気読め。

 

 

ヒステリ絶頂のサンドラは、

ロベルトが、サボテンの生い茂る荒れ地を横断して道を探してくるからオメーらはここで待っとれ!

言うてるのに、車を走らせ、

「これは夢じゃ、ワイ、起きろ!夢じゃァァァァ」

 

 

カミーラは死亡。

錯乱する母を残し、彼女を抱え、元の場所に戻ると、

ロベルトが「ここへ戻ってきてしもうた…脱出できひん…」と、

嘆いてはった。

 

 

 

 

ひまわりひまわりひまわりひまわりひまわりひまわり

 

 

あれから35年。

 

35びっくりびっくりびっくり35

 

 

刑事はヨボヨボのジジィになり、足腰も弱り這いずりながらでないと動けなくなってはる。

オリバーは一人体を鍛え、自販機や毎日増える兄ちゃんの遺品で、

シャワーを作ったりベッドを作ったり、

刑事の介護をしたり…。

 

 

ゴミ屋敷と化した階段で、

二人は兄ちゃんの骸骨を拝んだりしながら生き続けてはった。

 

 

 

 

一方、家族の方も、ダニエルは独り立ちし、

ヨボヨボになったサンドラとロベルトは、二人で暮らしてる…と言うか生きてる。

サンドラはもう、まともな精神状態じゃありません。

 

 

 

未だループから抜け出せないこっちの家族も、

ゴミだけがどんどん増えていく。

 

 

まだ広大な土地があるだけ、階段組よりましだけど。

 

 

そんなある日。

サンドラが死に、ロベルトにも最後の時がやって来ました。

 

おすましペガサスおばけおばけおばけおばけおすましペガサス

 

 

同じくマルコにも最後の時がやってきます。

 

 

その時、

二人の脳裏に

何かがピカラット。

 

雷びっくりびっくりびっくりびっくり雷

 

 

ダニエルやオリバーに、

「自分の名前を書け、刻んでおけ!」

と伝えはる。

 

 

ナンノコッチャ?となる二人。

 

 

ロベルトは、昔、学校の校外学習かなんかで、

友人と指導員といかだに乗ってる時に、

友人を事故で亡くし、

その後35年、いかだで過ごしてたらしい。

 

 

いかだで35年はなかなかハード。

指導員は35年列車の中で過ごしてたそうで…。

 

 

つまりこのループに巻き込まれたら、35年延々と繰り返す同じ世界を生きていかなアカンわけ。

 

 

ループを作るためには、強烈な慟哭のような感情が必要。

そのために、生け贄になる存在が必要。

 

 

階段組の兄ちゃんや、カミーラはその「生け贄」さん。

花火えーんえーんえーんえーん花火

 

 

 

「この世界は、嘘の世界や」

マルコとロベルトが、口を揃えてこう言いはるねん。

 

 

 

「車には乗るな」ロベルトはダニエルにそう伝え、

「エレベーターには乗るな」マルコはオリバーにそう伝えます。

 

 

この世界とは別の世界線で、

別の自分が生きている。ループに巻き込まれず。

 

 

ループの世界で頑張って生きれば向こうの世界の人は幸せになり、

生命力も乏しくなりなり堕落した生き方になると、向こうの世界の人の人生も狂う。

=ループの住人は、別世界の自分に「幸せパワーを供給」してるん。

 

プレゼントラブラブラブラブラブラブラブラブプレゼント

 

 

若者は克己心があり、自己鍛錬も怠らない人が多いから、

別世界でも若者の運命は上昇で、

老人の運命は…お察し。

 

 

ってことは、最近多い、やる気のねぇ若者(DQNと呼ばれたりしはる人ら)は、

ループ世界でも若いのにだらけきっとんのか?

?滝汗滝汗滝汗滝汗?

 

 

 

とまぁ、それはさておき。

ループに巻き込まれたら、もうループからは逃れられへんみたい。

ここから脱出できるやも知れぬ…という魅力に、人は抗えないんよ。

あのまま、車やエレベーターに乗らなかったら…。

 

 

魂は平行世界の自分と融合されたのか。

それとも、魂そのものが存在理由を失って(それもまた一種の開放やけど)消えるのか?

 

 

謎。

 

 

 

車に乗るな!と言われたダニエルは、

車に乗ってしまわはる。

乗った途端、過去の自分のことは忘れ、

髭を剃り髪を整えてパリッとするけど…あれ?

これは…最初のマルコ刑事!?

 

 

ダニエル=マルコ!

 

 

マルコはシートの上にある警察官のコスを着はる。

一緒にあった赤い手帳。

すっかりダニエルの記憶なんか失念し、オリバーたちと一緒に35年ループの中へ。

 

 

 

そして、オリバーはエレベーターに乗った途端記憶を失い、カールという名前のホテルマンに…。

もちろんホテルマンのコスはあり、

赤い手帳もあるで?

 

 

カールの乗るエレベーターにやってきた最初の新婚カポー。

 

 

 

 

イチャイチャしながらホテルの部屋の階に降りたら、

赤い手帳に書いてあったとおりに

カールは新郎の荷物を落とし、仕込んでいた蜂を放ちよる。

でもこれは「手帳に書いてあったからそう行動した」だけで、明確な意志のもとじゃないみたいやねん。

マルコも拳銃撃った時びっくりしてたやん?

 

 

 

新郎は蜂アレルギーで(アレルギー持ち多い!)。

バッグを落としたせいで薬は壊れてた←今度の贄

 

 

大きな爆発音がして、

カールはこれから35年、老年期を過ごすことになり。

 

 

花嫁もまた、ループから抜けられなくなり、

最初のあのしわくちゃBBAが、彼女ってことが発覚して。

 

 

            おしまい

 

━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─

 

 

ものすごく好き嫌いが別れる映画。

 

 

まずもってSF的な知識が皆無な人には、

なんじゃこりゃ?になることは、間違いなし。

くるくるチーンチーンチーンチーンくるくる

 

 

延々と繰り返されるループの中で、

彼らは現世で面白おかしく生きてる人のために、別世界で苦悩に耐えながら生きてるんス。

 

 

 

EDで、別世界で生きている彼らの姿がチラチラと映りますが、

幸せの絶頂にいるのに晩年は不幸…というパターンは、

老年期にループにいる人が、

もうええがなええがな…と怠惰になってしまうため…。

 

 

別世界のワイ…ごめんや!!

ループに入る前に謝っとくわ。

だらけ切ることが、ワイの生き様!

思わず、謝罪してしまいそうになったマダムです。

 

 

ループに入ったらもう逃げられへん。

オリバーは自殺しようとするけど結局生きたいという欲望が勝るし、

そこしか出口あらへんし。

 

 

 

で、この作品なんですが。

大変、アレなシーンが有ります。

 

 

生きてる上で逃れられない排泄とかね。

ペットボトルに排泄したものを入れて放置してあるんですが、

それがちゃんと映ってたり。

 

 

あるいは、もう老年になっているロベルトが、ボケているサンドラ相手に、マグワイヤーしたり、結構キツイシーンがちらほら。

 

 

そして何より、

一回観ただけでは多分「え?」ってなっちゃう部分が多々あるのかもしれぬと。

 

 

 

フツーに単純に映画を楽しみたい方には、

あまりオススメできませんが、

毛色が変わっていて、

かなり面白かったです。

 

 

ループの中に囚われたら、そこから脱出したところで次のステージもまたループ。

この囚われ基準ってなんやねんやろ?

この現実世界の中から、

ループ世界に行く人が無作為に選ばれてるのか。

 

 

それとも、ループ世界の中で生まれ老いて死に、また生まれ…のエンドレスループ地獄?

怖い…!

 

ガーンゲッソリゲッソリゲッソリゲッソリガーン

 

「なんだかわからんが、

とにかく良し!」

そういう映画。

 

いろんな考察ができるよ~。

 

どの人にも平行世界のループ住民がおりはるんやとしたら。

マダムのループの人!

頑張ってぇぇぇぇ!

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