ロスト・フロア(ネタバレ) | 映画でもどうどす?

映画でもどうどす?

映画と読書の感想を気が向いたら書いてます。
どちらも、ホラーとミステリが多め。
ホラーなら悪魔よりゾンビや怨霊。
ミステリならイヤミス。

子供はしっかり見ておきましょう!
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オトンはエレベータ。子供は階段で降りていきますが、
子供降りてきよらへん。
どこ行ったーーー-????





ブエノスアイレス。
弁護士のセバスチャンは、嫁のデリアと別居中です。


デリアは「父の看病もしたいし、こんなブエノスアイレスなんか離れてスペインに戻りたい」
セバスチャンは「スペインなんかアカン!オレにはこっちで仕事もあるんやし」
両者の言い分は折り合いがつきそうにありませんなー。


セバスチャンは、ここブエノスアイレスで、そこそこの収入も得て、一応成功者。
ただしその仕事は、決して正義の弁護士ではなく犯罪者の弁護をしたり…の、
汚れ仕事も引き受けたうえでの報酬。


今日もセバスチャンは、
嫁のアパートに赴き子供を小学校に連れて行く…、という唯一子どもと触れ合えるミッションを遂行しようとしてました。


「パパはエレベーターで降りればいいけど、
僕らは階段を走って降りたいんだ」
二人の子供にせがまれて、許可してしまったのが運の尽き。


セバスチャンが1階に着いても、子どもたちは降りてきません。
はじめは他愛無い悪戯だと思ってたのに、
子供どこにもおらへんがな!!!


7階から1階まで。
そのどこで子供は消えたのか?



管理人と一緒に、同じアパートに住む警察官に「ヘルプ」をお願いしに行きます。


本日受け持ち事案があるセバスチャン。
「法定にこんかい!オマエの担当事件やろが」
と上司から何度も連絡が入り、
「後30分で法定に行きます」
と、蕎麦屋の出前か!みたいな切り抜け方をしますが、子供見つからず時間だけが過ぎていく。


ついに嫁に連絡。

近所の人に聞き込みしたり「子供どこやったー!」と脅したり、
もうこのオッサン軽くパニクってはる…。




誘拐犯から「金を用意しな!」との連絡。
しかし急に言われても、そないな大金入手の目処立たんがな…。
( ゚д゚)ハッ!
今雇ってもらってる弁護士事務所のエライさんにお縋りしよう。


「お金貸して、お金貸して、絶対絶対返すから」
「アホけー、オマエ今日の裁判ぶっちこいてうちの事務所に大損食らわした挙句に金貸せとか、アホちゃう?」
「お金貸してくれへん買ったら、裏金のことチクったらぁ」



こうして、事務所のエライさんに大きな借りを作ったものの、お金は入手できます。


協力してくれてた警察官に、実は多額の借金があることがわかったりしますが、
とりあえず子どもたちは無事帰ってきました。


同じアパートの住民に捕まってはったの。


この一件でセバスチャンは、子供を育てる資格が無い自覚(韻を踏んでみました)。
子供たちは、デリア(離婚するにょ)と一緒にスペインに行くことに。



タクシーに揺られ空港に向かうデリア。
そう、デリアこそがこの事件の首謀者だったのです。
子供をどうしても手に入れたかったデリアが、
借金まみれの警察官と組んで仕掛けた誘拐事件。


それはうまくいく筈でした…いえ、いったように見えました。
しかしあることがきっかけで、デリアの目論見はセバスチャンにバレてしもうたー!


空港でデリアを探すセバスチャン。
もう少しで出国できるときに、
何も知らない子供たちは、父親を見つけ大声で呼んでしまうのです。
「パパ!」と。


セバスチャンがが全てを知ったことに気づいたデリア。
彼女は、子供を渡すことにします…なぜならそれはもう「犯罪」だから。
法廷で争っても勝てないから。


デリアは子供を失い、
セバスチャンは子供を得た代わりに10万と引き換えに、弁護士としてのプライドや矜持を失います。
これから馬車馬のように働かなアカンのぇ。


さてこの物語。
誰得?

        おしまい

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もう少し、夫婦で話しあうとかさ、子供のために譲歩するとか…出来んかったん?

一生懸命策略して、
すべてを失った嫁。

「スペインに帰りたい」と言い続けてる嫁を無視し、
嫁の友人と浮気し、
子供も手に入れたセバスチャン。

でも、もうこれからあの事務所を移動することも出来ひんし、
借金抱えたまま飼い殺しや。


嫁もなぁ、オトンが心配でスペインに帰りたいのはわかるけど、
そして旦那の浮気に怒り心頭なのもわかるけど、
もうちょっとうまく立ち回れんかったんかいな。


結局誘拐に手を貸した警官だけが得してるというね。
夫婦喧嘩の果ての離婚劇で、被害被ってるのは子どもたちだって言うね。




登場人物が少ない上に、ほぼアパートの中だけで話が進むので、犯人はすぐわかっちゃうYO!


でも、このアパートが、雰囲気あってステキなんさ!
吹き抜けになっている階段。
高所恐怖症には「しっこちびりそうです」ってなるでしょうが、
むっちゃオサレなん。


そんで住んでる人によって、部屋が(多分間取りは同じようなものだろうに)全然違うねん。
デリアの部屋はリフォームしたのか、すごく綺麗。

階段登って行くのはしんどいし、
エレベーターが不調なのは不安やけど、
誰かがこういうオサレなアパートに引っ越したら、
遊びに行くわ。


それくらい、雰囲気あるねん。


犯人探しより、インテリアとかに興味もってしもうた。
…まぁ、逆に言うと、
犯人探しがそこまで難解じゃなかったという…。
ゴニョゴニョ…。


なんとなく…今後の子どもたちの身の上が不幸になりそうな予感しかしない。

どうせ仕事に追われて子供の世話も出来んようになって、
新しい若い女を彼女にして、
新しいお母さんだよ…とかなんとかお茶を濁して、
子供と義理の母親の折り合い悪くて…、
何かしらの悲劇が訪れるであろう!

妄想爆発。
ジリジリと焦るんオトンの心境は手に取るようにわかって面白うございましたが。
ハザードつけっぱなし!…と思ったら案の定バッテリー上がってたとか。
オッサーーーン!
ポチッとよろしくお願いします。ジリジリ…
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