ネスト(ネタバレ) | 映画でもどうどす?

映画でもどうどす?

映画と読書の感想を気が向いたら書いてます。
どちらも、ホラーとミステリが多め。
ホラーなら悪魔よりゾンビや怨霊。
ミステリならイヤミス。

自分でハードルあげるからアカンねん…
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野暮臭い姉妹の前に、いかにもモテそうな濃いイケメソが登場!
おねえちゃん遅すぎた春にズッキンドッキン。





仕立屋をしながら妹と暮らしているモンセ。
妹の母親代わりとして生きていますから、妹の動向に眼を光らせちょるよ?

敬虔なクリスチャンですよってに、妹がチュウでもしようものなら、ムギギギギーとトッティの顔になり、カーテンを引きちぎっちゃう。

おまけに、
「ふしだらっ」「フケツっ」
と言って、血が出るまでしばき上げます。


妹は、モンセの折檻から逃れるため部屋から出て行くぞ!
おねーちゃんは外出恐怖症なので、玄関のドアから外には出れへんねん。
結界か!!


階段の踊場で寝てしまった妹(結構ふてぶてしい)。
そんな妹を見かけて「可愛い子じゃん」という男、こいつはカルロス。


カルロスは姉妹の部屋の上の階に住んでいるのですが、
どうも何かから逃げ出そうとしてるらしい。


モンセが部屋で仕事をしてると、血塗れのカルロスが、
「階段から落ちました…」
と助けを求めてきよる。アホや…。


仕方なくカルロスを家に入れ、散らばった荷物を箒で掻き集め(外に出られないので…)、
世話をすることに。
そのことを妹には内緒にしようと画策するものの、
キョドってるので、すぐバレたー。


モンセは面倒を見ているうちに情が湧いていきます。
しかし、妹もまたカルロスにちょっかいを出しはじめよる。


「電話もないし、医者も呼んだし」とカルロスに言ってたおねーちゃんの嘘を、
妹ったら「あのアマぁ、嘘ついとりますで」ってチクりやがる。


モンセは自分の精神安定のために使ってたモルヒネをカルロスに使って痛みを抑えてますが、
薬も減っていくので、
仕立て仕事のお得意様で医者の嫁でもある奥様に薬を調達してもらうことに。


初めての感情に戸惑うモンセ。
そんなモンセを冷ややかに見る父親。こいつはモーレツア太郎のお父ちゃんと一緒で幽霊です。



モンセの好意に気づきながら、
妹にもLOVEビームを出すカルロス。
この手の顔の男は、女にだらしないねん!(決め付け)


ある夜うなされたカルロスが、女の名前を口にします。
カルロスの野郎、結婚することになってたのに、寸前で逃げやがったのです。
そんでその時階段から落ちたワケ。


カルロスの部屋に行った妹は婚約者の美人さんに出会ってしまったー。
婚約者さんは、モンセの家に押しかけ、カルロスを発見。
「どないなっとんじゃーーー?これはーーー!」
驚く婚約者。
驚くカルロス。
もっと驚くモンセ。



ぎゃわわわわわわわわとパニクったモンセは、
勢いで…はずみで…婚約者さんを殺害。
ついでにカルロスのドタマをベットにガンガン打ち付けて気を失わせました。



婚約者さんを切断して処理するモンセ。


妹は「お姉ちゃん、あんたなんばしよると?」と責め立てますが、
モンセは、
「おねーちゃんは、あんたのお父ちゃんから毎晩毎晩性的虐待を受けててんでぇ」
と告白。


そうこうしてたら、モルヒネを調達してくれる奥様が姪御さんを伴ってやってきはったのですが、
トルソーが生首のないボディのご遺体なのを偶然発見。


ぎゃわわわわわわわ!
とまたもやパニックなモンセは、逆上して二人も殺します。



もう、どうにもこうにも後に引けないモンセ。

なんとかカルロスを助けようとする妹は姉と対立!
殺しあう姉妹。
今際の際のお姉ちゃんの言葉は、
「あなたの母親とあなたが一緒に写った写真がある」


そんなアホな!
だってオカンは、ウチをお産した時に死んだはず。

でも写真はあったのです。
赤ん坊の妹を抱く母の姿…母はお姉ちゃんだったのです。
オトンはお姉ちゃんを孕ませ、妹と偽って育てさせていたのです。



おねかーちゃん!あるいはおかねーちゃん!

妹はカルロスを踊り場に連れ出し、
そっと横たわらせると、
そのまま放置して自分は部屋に引きこもるのでした。
ウヲイ!!!

      おしまい

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「エスターを凌ぐ」とか言わなければ良かったのに。

えっと、「ネスト」という作品は他にもあって。
間違っても「ザ・ネスト」は借りないようにしませう。
G映画だから…。


これは気が触れているおねえちゃんと妹の話。
お姉ちゃんが、過去の虐待から引きこもって静かに暮らしていたところへ異物である男がやってくる。

モンセの一世一代の告白を無下にしたカルロス。
まぁ確かに、怖いけどさ。
カルロスも妊娠した婚約者を捨てて逃走しようとして、
そんな立場なのに、妹にちょっかい出して、サイテー男っすよね?


モンセがその仕立て技術を駆使し、
カルロスが逃げられへんように、足をベッドに縫い付けるんですが、
その執念は、
恋の経験値がない人が恋をしてしまったら、
好意をもつ方も持たれる方もえらい目に会う!!
をまさに体現。



妹の母親が実はモンセ…という大ネタは早い段階で読めるので、驚愕の展開!!にはならないのですが、
とにかくパニックを起こして、ハワワワワワとなりながらも最悪の選択をしてしまうモンセの人生経験の少なさに、泣けるわ~。


この作品、小粒ながら頑張ってると思うんですよ。
思うんだけど、
モンセはいいとして、あの妹!

「18歳です」
嘘つけーーーーーー!

ってみんな思うよ。



おばちゃんやん。
全然美人ちゃうやん。
かわいい系でもないやん!
野暮天やん!

ここが大きなミス。
妹はもっとキュートで小悪魔っぽい子が良かった。

幽霊のお父ちゃんも、幽霊のくせに食うな!と思うし。
食費出せ!!



とにかく、
人間恋の一つやふたつ経験しておかないと、
恋という麻疹にかかった時に重症化する!
これがテーマです。(嘘)



姉妹って、一番のライバルなわけですよ。
そんで母と娘も一番のライバルなわけですよ。
つまりモンセと妹は、
もう宿命のライバルで、
星飛雄馬と花形みたいな。(左門豊作ちゃうのん?)


エスターと言うより、ミザリー。
で、この映画で一番怖いのは、
近親相姦で生まれた一見正常そうな妹が、
実は一番狂っている…ってところ…?


モンセのパニクりっぷりがもう迫真過ぎて、
笑いがこみ上げるくらいです。
ああ、事故った時のアテクシも、こんなんやったんか…。
ハズカチ~~~。
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