ブラックフット(ネタバレ) | 映画でもどうどす?

映画でもどうどす?

映画と読書の感想を気が向いたら書いてます。
どちらも、ホラーとミステリが多め。
ホラーなら悪魔よりゾンビや怨霊。
ミステリならイヤミス。

ある日、森のなか、くまさんに出会って食われる
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カポー(格差あり)が、森の中で熊に襲われる。
それだけの話。
なのに、意外にハラハラ。





アレックスとジェンのカポー。

弁護士をしているジェンに対し、
植木職人(こういう仕事)をしているアレックスの、格差カポー。

故に男のアレックスは、
「いいとこみせなきゃ」
とハリキリマン!



森を抜けたところにある湖が、そりゃもう綺麗で、
チミに見せたいのさ、ハニー。


森の管理小屋の主人に「地図をもってけ」と言われても、
「地図なんていらないさ!
( ー`дー´)キリッ!
だってここはオレの庭みたいなもんやから」


ここはオレの庭みたいなもんやから…で騙されて、
金剛山で遭難しかけたアテクシが言いますよ!
「男の、オレの庭は、信用すんな!」



でも、いつもちょっと劣等感を持ってるアレックスに、
逆劣等感を抱いているジェンは、
あんま文句も言わず付いていきます。

アレックスは、森に入る前足の指に怪我をしちゃったけど、
「歩いてる間に痛みも消えるわ」


…バカだ。
本当に、バカなお人や。



キャンプを張ったら、そこに一人の男がやってきます。
彼は、ガイドだそうです。
遠回しに「雇わね~?」と言ってるようなのに、
アレックスは、変な嫉妬とプライドで、この男を撃破。

魚もらったくせに…。


「いざゆかん、湖へ」
アレックスは、歩いてる途中熊の足跡を発見!
…見なかったことにしよう。



歩き続けて歩き続けて、
アレックスの足の爪が化膿してきました。

テクテク歩いて歩いて、ここを登り切ったら湖だ!
( ・´ー・`)どや!!あれ?


湖なんて影も形もなく、樹海が広がってるだけ、延々と。


パニックを起こすアレックス。

「どこから道を間違えてたの?」
「うーんとねぇ…あのね…最初の分岐点」
ドアホウかーーー!


ジェンがスマホで連絡を取ろうとしますが、
スマホは麓の車の中。

「だって、チミがスマホばっか弄ってるから、置いてきたんだよっ!」
糞ボケアホンダラ野郎が!!


地図もない、スマホもない、居場所もわからない、ナイナイづくし。
なのに熊はいる。


仕方なく闇雲に下山してる途中のキャンプで、
アレックスは熊に襲われます。

「なくなってしまう~~~」
生きながら食われたー。



ジェンは、逃げますが、腕は熊に負わされた傷であんまり動かない。
出血は酷い。
熊は追ってくる。


滝から降りようとしたジェンは、足を滑らせて落下。
ゴキっ!って変な音がして、
骨折れた…。


食料もなく、体力も尽き果てかけている中、
アレックスの無残なご遺体の恐怖が、ジェンを走らせます。


あちこちにある、熊の痕跡。


そして、ジェンは一隻のカヌーを見つけ、
河を下って行くのです。


なんとか岸辺にたどり着くと、
ちょうどツアーガイドが観光客相手に説明してるところ。


そのお客の1人が、
「ちょ、あれ、何?」
そこで気がついたガイド(最初に出会った人)が、
ジェンを助けに走ってくるところで、
ジェンの意識はブラックアウト。


      おしまい



「山で熊に襲われる」
ただそれだけで90分。


ガウガウ、人間を食うんだ、ガウガウ!
あいつもこいつも、みんな喰っちゃうぞガウガウ。

そういう大勢が犠牲になる話では、ありません。
1人がおいしく頂かれます。


さて、この頂かれ方が、なかなかリアルです。

首スパーン!的な派手な死に方じゃないんです。

噛みちぎられた部分から、血がぴゅうぴゅう吹き出てたり、
内臓からむしゃむしゃなので、肋骨が見えてたり、
ああ、獣にエサとして喰われたんだなぁ…という殺され方。



アレックスの足の怪我の描写も、地味~~に痛そう。


こういう「痛い系」の描写が苦手な方はご注意ください。
グログロに慣れてる方は、物足りないかもです。



で、このアレックスが、非常に「ダメンズ」で。
ロマンティストな上に、プライドが高く、そのくせ実際は下層民…。
どうにもこうにも、絶対に付き合ってはいけない種類の男です。


オレの本当の実力は、こんな都会じゃ見せられねーんだよ、
アウトドアだよ、アウトドア!
まかせんしゃい!

任せた挙句遭難。
そんで、余計なことし晒すから、連絡つかへん。
なのに、肝心の唯一の武器手斧を、熊がおるのに鞄の中に入れたままテントの外に放置。
…アホを100回くらい連打したい勢い。


最初の分岐点で「あれ?」と思ったら、
引き返すこともまた勇気ですし、
熊の足跡を見つけた時も、
引き返したとしてもジェンは何も怒らなかったでしょう。


それなのに「自分なら、なんとか出来る」という根拠の無い自信と、
ええとこ見せたい!という見栄が、
斯様な事態を招いてしまった…。


とりあえず、こいつは死んでも仕方がない…と思いました。

つか、何でジェンはこんな男に惚れたんやろ?
周りがエリートばっかだったので、素朴(粗野なだけ)で朴訥とした(バカなだけ)、男らしい(直情型で思考回路がない)ところが良かったのでしょうか?


低予算なので、熊ちゃんは、がうがう言うてるだけですが、
オープンウォーターみたいな感じで面白かったですよ。


ま、アテクシなら、
趣味=アウトドア!
こんな男は避けますけどね。


男を見る目を間違えたら、女は苦労します!

熊さんのジェンに対する、
「もっとええ男はんいまっせ。
こいつはワシが処分しときますわ」
的な、熊(神)の見えざる手。
ホンマか!

お子さんと観るにはちょっとハードル高いです。
ドキュメンタリタッチのグロシーン。
野生の王国ポチ!
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