- テロ, ライブ [DVD]/ハ・ジョンウ,イ・ギョンヨン,チョン・ヘジン
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MBSヤーンターン!
…いや、違うけど。
ラジオに一本の電話がかかってきて、
「これから爆発させます」
「ハイハイ、勝手にどうぞ」
ドッカーン。
マジカーーー?
元有名キャスター、今はしがないラジオ番組をほそぼそやってるヨンファさん。
かつて不祥事を起こしたから、
すべてを失って、ラジオに追いやられたのです。
そんなヨンファさんのラジオに、
テロ予告の電話がかかってきます。
いたずら電話だと思ったヨンファはテケトーにあしらいますが、
ホンマに橋が爆発してしもうた!
ギャッ、スクープ!
ヨンファは、このチャーンスをモノにしようとします。
すぐさま、かつてのキャスターのようにパリッとした格好になり、
テレビの生中継を流させちゃう。
局の偉いさんも、ゴーサイン。
「情に訴えて自首をさせる」というおおまかな作戦の元(オオザッパー!)、
ナマナマ大作戦スタート!
電話をかけてきた犯人と対話をするヨンファ。
「何故、チミは、テロを起こすのかネ?」
「世の中に不満があるからじゃー、
あ、ついでに出演料もちょうだいね」
しっかりしてはります。
断ったら他局にスクープを持っていかれるので、
ここは金に糸目はつけません。
犯人は、かつて爆破した橋を作っていた労働者でした。
名前はパク・ノギュ。
橋の工事中に、不幸な事故が起こってしまいました。
何人もの人間が事故に巻き込まれます。
なのに、救援は来なかった…。
そのため、死亡者も…。
しかし政府は、犠牲者のことなんぞ屁とも思わず、何事もなかったようにしてけつかる!
とりあえず政府は、謝れ。
大統領は謝れ。
思いもかけない方向に転がっていった事態に、
ヨンファは、どうすんべか?と考えます。
でも偉いさんは、
「大統領の謝罪なんて、無理無理無理!」
と仰る。
仕方なく「無理そうですよ」と告げると、
犯人はヨンファがラジオで口走った暴言を生放送で流します。
(ノ∀`)アチャー、ヤッチマッタ、放送事故!
その隙に女性キャスターが犯人との交渉係に。
ですが、彼女の机が爆破され、女性キャスターはヒィヒィ。
結局またヨンファが、ボク頑張る、と犯人と交渉。
「あ、ヨンファさん、あなたにはもう爆弾が仕掛けられてますからネ、
そのキャスター席から離れたら…うふふ…どかんよ?」
な…なんじゃってぇぇぇぇ?
どこに?どこに爆弾ついてんの?
( ゚д゚)ハッ!イヤホン!!
テロ対策班がやってきて、
犯人の言うとおりにしなくてもよかです!とか、言いよる。
オメーは爆弾仕掛けられてねーから勝手なこと抜かせるんじゃ、ヴォケ!(ヨンファさんの心の声)
ヨンファは、直接大統領に、
来て来て来て来て~
犠牲者も出とるやんけ、さっさと謝れやヴォケ!(ヨンファさんの心の声)
ところが大統領の代わりにやってきたおっさんは、
熱血直情型のうぜぇやつ。
「オマエの正体なんか判っとるわ!
家族のことも全部わかってる、
オメーの息子の写真もあるぞ、オラオラぁ」
「耳に爆弾」と書いたメモを渡してあげるヨンファですが、
おっさんはイヤホンが爆発、ドタマ吹っ飛びの刑。(大したことないビジュアル)
パニーック!になった現場。
そして、連続して起こる爆破。
でも局長は、
「うわあい、視聴率がダダ上がりー」
と大喜び。
他の局は、ヨンファがかつて犯した汚職事件をあげつらう報道を初めます。
どうあっても謝りたくない大統領とタッグを組んだのけ?
ドッカンドッカンしてるのでビルも傾いでいきます。
崩壊するビル内の放送室で、犯人と対話するヨンファ。
犯人は何故、自分を対話相手に選んだのか?
そこが気がかりな、ヨンファ。
そこでヨンファは、犯人が内線を使用していることを突き止めます。
犯人は、パクの息子でした。
パクは既に死んでいたのです。
何故、ヨンファを選んだかあ?
「父親が、ヨンファは信用できると言っていたから…」
崩壊して傾くビル。
犯人もヨンファも、ビルの窓から投げ出されそうになります。
コードを命綱に、何とか落下を免れている青年。
ヨンファは、彼を助けようとしますが、
青年は狙撃され、死亡してしまうのでした。
ヨンファの心を様々な思いが過ぎります。
そしてヨンファは、自分が持っていた起爆装置をON!
ビルは、崩壊。
そしてビルが倒壊した先には…。
おしまい
何で謝らへんねん?
人には、あんなに「謝れ謝れ」(金で)言うくせに!!
最初は、ちょっとたるかったんですが、
加速度がグイグイついて、
中盤以降の駆け引きの面白さにドキドキ。
視聴率のことが再優先なのは、どこの国のテレビ局も同じなんだけど、なんというか、やり方がエグいなーと。
あの、ヒステリックジジィが、爆死させられたのにはスカッとした。
観てる方も、
「こいつは~~~」
って思うくらいヤなやつ。
突っ込みどころも多いんですよ。
ヨンファさんの元嫁のシーンとか、大して重要じゃないと思うんだにゃ。
そういうのを補って余りある緊迫感のあるシーン。
とにかくスタジオ(局内の一部分)という閉鎖空間で、犯人とのやり取りをするだけ!
(これまじですごいよ?)そのシチュエーションが素晴らしいのです。
虐げられている人は、結局虐げられる場所から登っていけなくて、
弱者は、強者にねじ伏せられてしまう。
最初は、やさぐれていたヨンファが、
犯人にシンパシーを感じていく…。
それと同時に、観ているこちらがわは、
人の命がかかっているのに、
謝罪をする…という行為ができない、大統領や、
それをネタに視聴率を稼ごうとしている輩に、
苛つきを覚えていくのです。
ちゃっちい映像の部分もありますが、
なかなか面白かったです。
でも、本当に、
自分が悪くても謝らない国民性なんだなぁ…って、
ちょっと思いました。
まぁ、それをを映画にしちゃうんだから、
謝罪をすることは必要なのだということは理解しているのですよね。
…そう思いたい。
尻上がりに面白さが加速していく映画。
細かいアラ探しはやめて、
素直にドキドキハラハラすればいいと思うよ…。
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