黒薔薇の館(ネタバレ) | 映画でもどうどす?

映画でもどうどす?

映画と読書の感想を気が向いたら書いてます。
どちらも、ホラーとミステリが多め。
ホラーなら悪魔よりゾンビや怨霊。
ミステリならイヤミス。

BLゲームの方とは全く無関係ですから!
黒薔薇の館/Black Rose Mansion (1969)(import)/美輪明宏,田村正和
¥価格不明
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それはまるでこの世のものではないような妖しさでした。
夕日の中、船から降りてくるその女を一目見た時から、
私は、虜になっていたのかもしれません。
   佐光喬平:談





資産家の佐光喬平は、ある漁村で、謎の怪しい女に目を奪われます。

彼が趣味で経営している「黒薔薇の館」というサロンにやってきたその女、藤尾竜子は、瞬く間にサロンの女王に。


毎夜熱唱する彼女は誘蛾灯のように、男たちを引き寄せます。


佐光には、病身の妻がいましたが、
それはそれ!と、竜子に夢中。

黒薔薇の館を、彼女好みにリノベーション。


黒い薔薇を持ち、愛の歌をうたう竜子。
「この黒薔薇が、赤く染まった時、本当の愛を知る」
最後の一葉か!!!


そんなある日、竜子の旦那だという黄門様…男が現れます。

もう竜子との愛欲生活たまんねーっす、
(*´Д`)ハァハァ竜子、もどってきてくれぇぇー。



「あんた誰?」
しょ…しょの仕打ち…M心にストライク(嘘)


あるときはまた別の男が現れてます。

「あんた誰?」
しょ…しょの仕打ち…ちくしょー愛してるんじゃよー、
彼はなんか大げんかして血塗れで死亡。


こうして竜子は魔性の女の本領を発揮。


竜子が、女王となって君臨している時、
佐光の息子、亘が帰ってきます。


亘は、竜子に接近。
他の爺さんたちに迫られてうんざりしていた竜子も、彼に興味を持ちます。


惹かれ合っていく2人。

「でも、あんたはおやじの女だ」
「二人でどこかにいこう」
青臭いことを言う亘に、
「オメー金持ってねーじゃん」
と現実を教える竜子。


「ちぇっ!金なら何とかするよ、だから竜子さん…ねね、いいだろ?」


亘は、ヤクザと付き合いがあったので裏情報を仕入れ、
ヤクザの現金を強奪することにします。
チンピラ仲間を連れてお金を奪うものの、仲間死亡。


亘は、駆けつけた警官に撃たれ重症。


亘は強奪した大金をぶら下げ、黒薔薇の館に馳せ参じ、竜子に一緒に行こう!と愛を申し込みます。
アレだけ竜子に執着していた佐光も、さすがに父親。
遊びならいいけど本気で付き合う女ではないとわかってますから反対。

「名前も素性も年齢もわからない…そんな女ですやんか!」
「関係ねーよ!」←若気の至り



こうして亘と竜子は恋の逃避行をしますが、
亘はもう、三途の川を渡りかけてます。


モーターボートを駆る亘ですが、
「ああ、竜子さん…もう目が見えないよ」
とか言い出します。
おどれーーー、根性で操縦せんかい!


「竜子さん愛してるよ」
そんな亘の愛に答えるように竜子も「愛しているわ」と言い、
2人の乗ったモーターボートは、
貨物船?に激突。


亘と竜子は、あの世に行きました。

      おしまい



謎の女、竜子!

フランス語で嫌味を言う男には、
それ以上に流暢なフランス語で切り返し、
力押しな奴には、華麗なるフェンシング術で切り返す。



毎晩8時に来て11時に帰る女、竜子!
あれ?12時だったっけ。

まぁとにかく、時間キッチリに来て帰るという、律儀な竜子に、
おっさんたちはメロメロ。


もちろん、竜子に目もくれない男もいます。
松岡きっこを嫁に持つ長男です。


彼にしたら、あんな女のどこがええんじゃろう?ということになるのですが、
金満家のおっさんたちは、
妖艶なフェロモンを出す謎の美女にはころっとイってまうもんなんですかね。
あ、でも金満家でもない若造も、引っかかってたな。


コバエホイホイにかかるコバエみたいなもんか。


差別用語がバンバン出てくるのですが、特に気になることはありません。


若かりし田村正和が、砂浜を走ったり、
ナイフみたいに尖ってたり、
警察がいきなり銃撃戦をしてきたり、

なかなか楽しいにゃー。


筋立ては少女漫画ですが、時代の雰囲気を楽しめます。
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