ゴーン・ガール(ネタバレ) | 映画でもどうどす?

映画でもどうどす?

映画と読書の感想を気が向いたら書いてます。
どちらも、ホラーとミステリが多め。
ホラーなら悪魔よりゾンビや怨霊。
ミステリならイヤミス。

うわぉ!これ、むっちゃ面白い!!!
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嫁が消えました。
旦那には、浮気相手がおります。
家の中には、いかにもな痕跡があります。
あなたならどうする?


注意!!
ネタバレを知らない方が楽しめます。





ミズーリ州の町で、妹と一緒にバーを経営しているニック。
彼が仕事から帰ってくると、
嫁のエイミーがいなくなっていました。

家の中は荒らされ、何事かがあった模様。

警察を呼ぶダン。
警察はキッチンに血痕があることを見つけ出します。


結婚5年目の記念日。
まさか嫁が消えるとは…。


エイミーは、美人で知的な女性。
ニック・ダンは、しょぼいライター。
2人は出会い、惹かれ合い、結婚に至ります。


しかし折からの不況で、エイミーもダンも職を失い、
ダンは母親が末期の乳がんだったため、
ニューヨークからミズーリ州へと帰ってまいります。



そこで双子の妹マーゴと、バーを開くのです。

エイミーが、有名人だったため、
あ、これは、エイミーママンが、彼女をモデルにして描いた「完璧なエイミー」というお話が大変な人気を博していて、それで彼女も有名になるんでちゅ、
わかりまちたか?ご主人ちゃま!

そんなこんなで、エイミー失踪事件は、マスコミの遡上に。


警察も、本格的に「事件」として調査を開始。

結婚記念日ごとに、行ってきたサプライズゲーム。
今年もまた、ゲームが行われていますが、
そのゲームのヒントを辿って行くと、何故かニックに不利なことばかり出てくるやん。


エイミーの日記が発見され、
ニックとの夫婦生活は、もう崩れかけていた事がわかります。
つか、ニックが丸出だめ夫になっていったんです。



ニックは、無職になった時に、
すっかり投げやりになり、ゲームにハマり、
ミズーリ州に越してくることも、エイミーに何の相談も無く決めてしまい、
子作りのことで、夫婦間にずれがあったこともわかってきました。


しかも阿呆の積み重ねで、
ニックは嫁のことを知らなすぎるのですよ。
彼女はボッチでした→ママ友がおった
彼女が家で昼間なにしてるんか知りません→ンナアホナー


うちの旦那ですら、嫁が毎日アホラー観てブログ書いてること知ってるがな。
ごっつ気まずいけどな!!

しかも妹マーゴと仲良すぎ。

もし、エイミーががるちゃんやテルミーに書き込んでたら、
「そんな旦那、絶対許すまじ」
てなコメが殺到してるで。

おまけに、旦那は、無駄な買い物で、金を使いまくっとる。
嫁のカードで。


マスコミは、ニックをエイミー殺しの犯人扱い。
間の悪いことに、ニックには若くて巨乳の愛人がいたことも発覚。
若いはまだしも、巨乳ってのがむかつきますな!(個人的感想)

マーゴは、
「アンタ…バカ?」「何若い女に走っとんねん!」
と、怒り狂いますけど、これは当然ですよね。


ニックは、すっかり嫁殺し犯扱いされてます。
死体が出ないことだけが救い。

そこでニックは、有能な弁護士のタナーに依頼をすることに。


警察もニック犯人説に流れてます。
しかも、愛人が、「アタシ愛人でした」とぶちかましやがったー!
ニック大ピンチ。



以下ネタバレ 




向こうの人のお人形のセンスには脱帽ですわ…。
















ところが、
エイミーは、
全然死んでへんかった。


ニックが、最初に出会った頃と違い、
あかんたれのポンコツ男になっていき、
しかも子供がほしいのに、イランとか言うし、
あの腐れ男、いわしてけつかる!と、
彼を嫁殺しの犯人に仕立てあげるため、
策略を巡らせていたのでした。


オンナコワイ。


しかし、エイミーは、この世界には知能だけでは戦えない相手がいることに気付かなかった。
潜んでいたモーテルで、脳タリンだけど粗暴な男と女に、有り金を全部奪い取られてしまっちゃったじゃないの。
(#・∀・)きぃぃ、悔しい!!


困ったエイミーは、元カレで未だに彼女に想いを寄せている富豪のデジーに連絡。
デジーはホイホイやってきて、
自分の別荘に匿います。


エイミーは、テレビに出演したニックが自分の非を認め、
しかも大変上手にインタビューに答えたことで、
彼を見直したよ~。


エイミーは、別荘に仕掛けられている監視カメラを利用し、
無理やりデジーにイタされた風を装います。
そのためには自分の体を傷つけることも厭いませんよ?


そしてデジーの首を掻き切って、
血まみれになってニックの家に戻ってきます。
マスコミに対して、
無理やり誘拐され性的暴行を受けまくった哀れで非力な女が、
我が身を守るために、しかたなく殺しちゃったの…そういう筋書きをつらつらと語るエイミー。



ニックはエイミーの言うことを信じていませんが、
インタビューで、自分が嫁殺しの犯人じゃないことを証明するために、
「愛している」「全力で愛してマッソウ」
と言っちゃったので、良き夫婦を演じなくちゃならない。



エイミーは、精子バンクに残しておいた旦那の精子で妊娠し、
マスコミにそれを発表。
ニックは、ここでもまた、
良き夫を演じねばならなかったのです。
自業自得とは、このことでちゅな!

すべてがエイミーの思うように転がっていく。
エイミーは、支配し、
思うとおりに変えていく。

エイミー、恐ろしい子…!

      おしまい



殿方から観ればエイミーは、恐ろしいオナゴなのでしょうね。

女性からみたら、どうかな?
己の知力で、男を罠にはめていく。


狡猾に張り巡らされた罠、そして罠。
ミスリード、そしてミスリード。

その企みの片鱗に気づくのは、女である妹と、女性警官。

ニックは、ポンコツ夫ですよ。
いい人なんかしらんけど、アホです。
大体、嫁捜索のボランティアに来てる人に写真撮られたからって、
思わずにこりと微笑んじゃうなんて、アホの極みですやん?


自分勝手に…嫁に一言の相談もなく帰郷を決め、
稼ぎもないのに、浮気はする。



エイミーは、確かに人を支配するけれど、
あんなアホ旦那、こっちが「行け、鉄人!」的にコントロールせな、どないもならんで、ほんま。


だまくらかし合いの夫婦生活。
お互いに憤り、支配し、傷付け合うだけやないけ!(ニック談)
それが結婚じゃー(エイミー談)



そうなんです。
それが結婚なんですよ。
愛し愛され、ダーリンハニーチュッチュッムフフな関係なんて数年で終わり、
後は、まぁここまでストレートに言わないけど、
妥協とかさ~、情とかさ~、下心とかさ~、
そういうものが日常に密やかに仕込まれてるのが結婚なんよ。


そこんとこ理解できないと、
結婚なんて長続きするかい。




という訳で、二時間半の映画なのに、
一度も睡魔に襲われることもなく、
きっちり楽しみました。


もうね、
エイミーの人が、ムッチャブサイクに見えたりムッチャ美人に見えたり、
すごいんです。


ニックがスカポンタンで、綿密な計画建てられない男だってのはすぐ分かるんですが、
そこからエイミーの、復讐したらぁ!な話になり~の、
おおお、そう来ましたか、うひゃ~な流れ、最高です。


壮大な夫婦喧嘩の果ての、
モトサヤ物語。

スカ掴んだのは、富豪の男と、
双子の妹。


大変面白うございました。
オナゴは非力なんだから、
せめて奸計で抵抗しようや無いか。

殿方にとっては、とっても怖い話。
女性にとっては、とっても爽快な話。


でも、
こんな女が息子の嫁に来たら、
厭かも。女である前に母ですけんのぅ!


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