喰女‐クイメ‐(ネタバレ) | 映画でもどうどす?

映画でもどうどす?

映画と読書の感想を気が向いたら書いてます。
どちらも、ホラーとミステリが多め。
ホラーなら悪魔よりゾンビや怨霊。
ミステリならイヤミス。

四谷怪談を観てから、観ませう
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四谷怪談の舞台役者が、
現実世界でも三角関係になり、
はうぁーなことや、ほげあーな出来事に巻き込まれる。




深雪は、売れっ子女優。
四谷怪談の舞台をするので、当然お岩の役を演りますよ?



深雪の恋人の浩介は、あんまりパッとしない役者でしたが、
深雪というバックボーンのお陰で、伊右衛門役をゲット。



ところが浩介は、伊右衛門と同じく、
浮気症で身持ちの悪い、ダメンズでした。


お岩という妻がいながら、
「拙者一生働きたくないでござるよ」
とニートし続け、
「結婚してくれたら、仕官の口を何とかしてあげましてよ」
というお梅とその父親にほだされた挙句、
糟糠の妻であるお岩に毒を持ってしまう伊右衛門。

現実の浩介も、
深雪と付き合っていながら、莉緒ともフタマタンしくさる、
ドぐされ男です。


すげーオサレな部屋で、
光熱費がむっちゃ掛かりそうなオサレな部屋で、
大量のスパゲティを茹でながら浩介の帰りを待つ深雪。

(6人分ぐらい茹でてるけど…どないすんねんやろ?)

陰性の妊娠検査薬ばかりが、
どんどん増えていく現実…。

You!そんな男、ステチャイナYO!


そんな深雪に盲目の按摩師、宅悦が岡惚れ。
宅悦役の鈴木も、嫁がいながら深雪に岡惚れ。

舞台上の「四谷怪談」と、
現実の情念がシンクロしていきます。



深雪は、自室のバスタブで、
自らの体内を掻爬し、
「坊や」を探しまくります。


うわーなシーン。


浩介が、深雪の部屋に行こうとしたら、
工事中の道路の向こうに深雪が立っている姿を見つけます。

しかし、消えていく深雪。
何じゃそりゃ?
と思ったらーーー!

深雪がどーんとぶつかってきて、
車のフロントガラスを突き破り、
康介の首をチョンパして、ギャヒー。



( ゚д゚)ハッ!…幻覚か。

深雪の部屋に帰ったら、そこは血と、内臓らしきものが散らばっております。
ベッドに寝ている深雪は、
下半身血塗れになっていました。

血にまみれながらずるり…とベッドから這い出る深雪を、
恐怖に駆られた浩介は殺害してしまうのでした。





翌日、何事もなかったように舞台に赴く浩介。
四谷怪談は、いよいよクライマックスシーン。


薬で顔が崩れていく岩。
その岩に懸想している宅悦を炊きつけた挙句、
姦通の罪で二人を殺す伊右衛門。
我が子まで殺してしまう伊右衛門。

岩の怨念は伊右衛門に取り憑き、
伊右衛門は狂死してしまうのでした。


…その頃。
一台の車が、事故っていました。
鉄板に首をチョンパされて死んでいたのは、
浩介その人…。


そして浩介の首は、行方不明になっていたのです。

舞台の練習に来ない浩介を周囲は心配していましが、
事故の報告を聞き「なんちゅうこっちゃー」ってなります。


深雪は、岩のメイクをしながら、
足元で浩介の首を転がしていました。
まさに足蹴にする…!

      おしまい



映画を観てるより、
舞台を観ている雰囲気。


舞台が好きな人には楽しいけれど、
舞台=吉本新喜劇な人間には、
「思うてたんとチガーウ」
ってなりますよ。

どこからどこまでが現実で、
どこからどこまでが非現実なのかがわかりにくくて、
ほぇぇ?ってなっちゃった。


半分寝ながら観てたこっちも悪いんだけどさ。

一番、現実なのか非現実なのかがわかりにくかったのが、
深雪の掻爬シーン。

台所にある器具で、ぐるぐると掻き出す…わぁ、いたーい(棒読み)。


さて、浩介が戻ってきたとき、
彼はもう死んでたわけですよね?
じゃ、深雪の自力・スクール・デイズは、幻覚?


あんなグチョグチョ血だらけの部屋が、
翌日にはすっかり綺麗になってるのもおかしいやん?
そんな掃除能力があるなら、
役者なんかやめて、お掃除会社に行けばいいのよ!


そして何より、
あっけらかんとした表情で深雪は舞台に来てるわけですよ。
あこまでの半死に状態が翌日すっかり治るなんてことないやん?

「寝たら治る」
オメーは剣士様か!


怖かったシーン。
★赤ん坊役のお人形が、涙をつつぅ…と流し、その直後、瞬きをする。
★乳母の槙の顔(根岸季衣さん)コワイ。


グロかったシーン
★赤ん坊をむしゃむしゃ食っちゃうシーン。
★スクイズ、一人でできるもん!なシーン。
★出来物の部分をベロンとめくりとっちゃうシーン。

まぁ、この程度なので、
そんなに怖くないです。


怖いより何より、
良う判らん…が、正直な感想。

伊右衛門がエビチュなのはナイスキャストだと思いました。

ちなみに、あのぐるぐる回る舞台装置に、
すんごくお金がかかったそうです…。


でも、良う判らんからアカン映画化!というとそうじゃないんですよ。
これはこれで、
良き映画だと思います。

ただ、この映画の良さが分かる人は少ないだろうなぁという気もするのです。
とにかく美術はスバラシイです。


グロ描写は、
チープ。

このバランスの悪さも、
また魅力なのかも。

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