口裂け女2(ネタバレ) | 映画でもどうどす?

映画でもどうどす?

映画と読書の感想を気が向いたら書いてます。
どちらも、ホラーとミステリが多め。
ホラーなら悪魔よりゾンビや怨霊。
ミステリならイヤミス。

泣ける…(´Д⊂グスン
口裂け女2 [DVD]/飛鳥凛,川村ゆきえ,岩佐真悠子
¥4,935
Amazon.co.jp
美人三姉妹。
平和に暮らしていたのに、
その幸せが一挙に瓦解。
口裂け女・ビギニング。




時は1978年。
場所は岐阜の片田舎。

美人で有名な三姉妹、
幸子、雪枝、真弓。


真弓は学園のマドンナで、陸上部のエース。
みんなから注目されてる、憧れのお嬢様。
んでもって、男子陸上部の先輩に片想い中。
甘酸っぱい青春の1ページ。

先輩の卒業式に第二ボタンをもらい、
東京の大学に行く先輩と、文通の約束をして、遠距離恋愛もどきスタート。


パパンは養鶏業を営み事業は順風満帆。
幸子はもうすぐ結婚という絵に描いたようなハッピーライフでしたが、
幸子に横恋慕していた、大口の取引先の坊っちゃんがご乱心。

幸子憎し!と硫酸を持って屋敷に忍び込みまする。

ところが幸子だと思って硫酸をかけたのは、末っ子の真弓。
真弓の顔を焼き、母親を殺した坊っちゃんは、
パパンに射殺されてしまいます。



真弓の顔には一生消えない醜い傷跡が残ってしまいました。

正当防衛とはいえ、取引先の坊っちゃんを「射殺」
ショッキングな事件は田舎では格好の餌食。
取引を中止させられ、一挙に転落した一家。

パパンはすべてを精算するため自殺。
幸子は婚家から出戻り中(追い出された模様)
雪枝も一人暮らしを辞め、実家に戻り、
こうして姉妹三人の生活が始まるのでした。


顔と心に大きな傷を負った真弓は、
今度は違った意味で注目されます。

顔の傷を隠すためマスクをして学校に通う真弓、
好奇の眼で見られながら、
それでも学校に通う真弓。

泣ける…、
もう、どんだけ頑張り屋さんやねん!
そしてどんだけ家族思いやねん!



しかし、そんな真弓から、
友人たちは離れていきます。

一人ぼっちになった真弓の支えは、
先輩との文通。
手紙には明るく楽しいスクールライフを送っているかのように書いていますが、
実際は生き地獄まっただ中。


その頃から、真弓には「赤い服を着た女」の姿がチラチラ見え始めます。

赤い服の女が現れた頃、
真弓のクラスメイトが惨殺される事件が!

赤い服の女に怯えまくる真弓。

そんな真弓に帰省している先輩がお誘いをかけてきます。
嬉し恥ずかしデート気分で行ってみたら、
「俺達付き合ってないよな?」
先輩から、れいきゃくパンチを浴びせられた!



赤い服の女が先輩を刺し殺す。
赤い服の女は…私?


真弓の中で育っていた人格が、
殺人を犯していたのです。


その殺人は、姉たちの知るところとなり、
妊娠が発覚した幸子は、
「真弓が犯人として捕まったら、
全国レベルで自分たちが噂の種になる、
私達の幸せを守るために、
あの子には死んでもらうしか無い」

と雪枝に告げます。


毒を飲まされ血反吐を吐いて苦しむ真弓。
救急車を呼ぼうとする雪枝ですが、
自分も夢のために真弓を見殺しに。


ところが真弓は生き返ってきます。
遺体をくるんでいたコートを纏い、
手にハサミを持って。


雪枝の勤務する美容院に現れた真弓は、
雪枝と店長を刺殺。

返す刀で逃げる幸子を追い詰め、
商店街の片隅で幸子も刺し殺すのでした。


ここに口裂け女、
誕生…。


      おしまい



いやー、面白かったです。

ホラー部分やグロい部分もあるんですが、
やるせねー!感がハンパねーですよ?


前作の、
『口裂け女』→■
とは一切関係ない別の話。

何故口裂け女は脚が速いのか?
何故コートなのか?
などなどの「口裂け女20のひみつ」(嘘)が解明されてます。


口裂け女、ほんまはごっつ可哀想やんか!と、思っちゃうこと間違いなしよ?

自分を殺そうとした幸子ねーちゃんに殺意を抱くだけではなく、
無関係な人や身内や、
友人や…そういう人を残酷に殺していくところに、
彼女の深い深い「業」のようなものを感じます。


しかし、先輩の逃げ腰具合には、
(#`-_ゝ-)ピキっと来ました。

オメーは死んでも自業自得。


諸悪の根源は、暴走したぼっちゃんなのに、
被害者である真弓たちが背負うものが大きすぎて、
田舎の濃厚な人間関係が、こういう時はほんま煩わしいだろうなーと思ったり。


1978年という時代設定に沿ってるのか、
服とかもその当時を再現しようとして頑張ってるのは判る、
でも化粧とか髪型とかがね、
再現しつつも、
洗練されてるから、そこいらがちょいミスマッチかな?

人はいつも生贄を求めていて、
それが高い場所に咲く花であればあるほど、
薄汚く穢したくなるものなのです。


人を殺すのは良くない!良くないんだけど。
殺されてもしゃーないわと思う人がいるのもまた事実。


オススメです。
某演技が気にならないくらい、
脚本が練られてる。

あ、「事実でっせ、これモノホンにあった事件でっせ!」と書いてありますが、
そういう事件は無いカラー!


昭和の事件史を日夜研究してる(すな!)このアテクシが、
ホンマにこんな美味しい事件があったら、
見逃すわけねーから!

色々人格を疑われる発言ですがポチはお願いします!
      ↓

にほんブログ村 映画ブログ 映画日記へ
にほんブログ村