ザ・ベイ(ネタバレ) | 映画でもどうどす?

映画でもどうどす?

映画と読書の感想を気が向いたら書いてます。
どちらも、ホラーとミステリが多め。
ホラーなら悪魔よりゾンビや怨霊。
ミステリならイヤミス。

報道●テー●ョンです!鶏、イカンですよ!
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平和な田舎町の独立際当日。
惨劇が街を襲う。
ひぃぃぃ!もそもそしちゃうー!




メリーランド州にあるクラリッジ。
海沿いにあるここは、養鶏産業も盛んですが、
観光客も大勢訪れます。


2009年の独立祭の日。
レポーターのドナが取材をしています。

賑やかに騒ぐ人たち、楽しげな家族連れ。
一体誰がこの後の地獄絵図を想像できたでしょう?



しかし、ちょっと前に大量の魚の死骸が打ち上げられたり、
調査に乗り出した海洋学者夫婦が、何者かに襲われて(鮫らしいということになってる)亡くなったり、
前兆はあったのです。


ま、お約束通り、
「そんなの風評被害だい!へいちゃらだい!」
と町長が言うもんで、
皆さんのんきに遊び倒してました。



ところが、あーた。

バラバラ遺体が続いて発見され、
ドナは、
「こりゃあ、えれぇこっちゃ、猟奇殺人でっせ!」
突撃取材決行でやんすよー!と張り切ってます。



時を同じくして、あちこちで体調不良を訴える人が続出!

カニ食いコンテストでは、どいつもこいつもオゲボボ様状態。
身体に気持ち悪い発疹が出来たり。



救急病院は野戦病院化。


これはもしかして何らかの感染症?
そう思った救急病院の医師は、感染症センターに連絡しますが、
前例がないことから、こっちも
「どうしたらいいのか、わからーぬ!!」

あちこちに手を回し、どうやらこれが、
寄生生物のしわざじゃないかと分かります。



クラリッジでは海水を浄化して水道に変え、町中で使っていたのです。
この海水の中には、
小さな小さな寄生生物の幼生体が混入してました。
ろ過装置もすり抜けるこいつは、
養鶏場から出た大量の糞(海中に流れ込んでる)を餌にして変異体に。



養鶏場で使用していたステロイドやらなんやかんやの薬剤たっぷりコンの糞を餌にしてるんだから、そら変異もするわー。


どうやらこいつはワラジムシらしいことまでは判明。
ですが、こんなんどないしようもあらへんやん!

感染はあっという間に拡大し、
死屍累々。

みんなポテチンポテチンしていきます。

街にかかる橋が封鎖され、
防護服を着た人たちがやってきて、
一応の終末を見せたこの一件ですが、
当時の記録画像はほぼ廃棄されてしまうのでした。


       おしまい



ドキュメント映像や、防犯カメラの映像、携帯の映像などなどを繋ぎあわせた作品です。
だから、
こういう「フェイク・ドキュメンタリー」タッチがお嫌いな方、
観てる方にいろいろ委ねて「理解してね」という作りが苦手な方…には、
面白くないんじゃないかな。



意外と評価低いんですが、
アテクシには面白かったです。
こういうの好き!!



水の中にいる「寄生体」から身を守る方法なんて無い!

死は誰の上にも、ほぼ平等にやってきて、
ボランティアに励む夫婦にも、
デブなおばちゃんにも、
セレブな若夫婦にも、
懸命に患者を助けようとする医師にも、
ミス・クラリッジにも、等しく降り注ぎます。



防ぐ方法はただひとつ。

町と水に近づかない。

諸悪の根源町長。
「問題あり」の警告を尽く握りつぶし、
携帯の電波も届かないようにしちゃったり。

こいつが事故であっさり死ぬのは許しがたいよな!
恐怖と苦痛の中で死んでいけ!!



ビジュアル的にも、魚の口からやっほーと出て来るワラジムシ君や、
手術で切断した足とか、
ぐじゅぐじゅになった疱疹とか、
楽しいです。

あんまりグロじゃないのも安心ねv


感染パニックの原因が、ありえるなぁ…というものなので、
このドキュメント方式は合ってる気がするんですけど…。



でも、ピシっとケリがついたわけじゃないし、
いろんなことが有耶無耶になって「済んだこと」にされてるし、
スッキリしたラストではありません。

頑張ったら報われる系のラストのほうが、
感染パニックものには相応しいのかもですが、
現実はこういうふうに、いろいろ隠蔽されてしまうんだろうなぁ。


ちゃんとホラーテイストな演出もありーのですよー!



「化学飼料の使い方に一考の余地があるのではないでしょうか?」
ニュースキャスターなら、
そういうね!

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