偉大なる、しゅららぼん(ネタバレ) | 映画でもどうどす?

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映画と読書の感想を気が向いたら書いてます。
どちらも、ホラーとミステリが多め。
ホラーなら悪魔よりゾンビや怨霊。
ミステリならイヤミス。

しゅらら、ぼーーーーーん!
偉大なる、しゅららぼん スタンダード・エディション [DVD]/濱田岳、岡田将生、深田恭子、渡辺大、貫地谷しほり 他
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琵琶湖の民、日出一族と棗一族。
古より、龍に愛された一族の末裔たちが、
しゅらら、ぼーーーん!と大活躍!




『偉大なる、しゅららぼん』原作はこちら→■


日出一族は、相手の心を操れる技を持った一族。
一族の総本山に、高校入学を控えた涼介がやって来ます。
涼介も、分家ながら一族の血を受け継ぎ、
力が使える素質を持っているのです。



次期頭当主・日出淡十郎は、生まれついての殿様で、
涼介を「お供」と呼び、こき使う日々。
制服もオーダーメイドのレッドカラー。

涼介は、一族の女性、濤子さんからも「力」の手ほどきを受けていますから、
もう色々イッパイイッパイ。


高校に入学した途端、騒ぎを起こす淡十郎。
振り回される涼介は、お疲れ。


淡十郎の姉・清子は、人の心を読める力を持っており、
彼女は唯一、
「力を持った人間にも力を使える」
人だったのです。

普通は力を持った人に対しては、力を使えないのよぅ。


そんな日出一族のライバルは、相手の行動を思い通りに出来る力を持つ棗一族。

棗が力を使うと、日出一族の中でも力を有するものは「うぎゃー」となるほどの、
イヤンな音を聴く羽目になり、
逆もまた然り。


淡十郎と棗がイザコザを起こすたびに、
涼介は「うぎゃー」な音を聴かされるのです。
もういい加減にしてちょ!


イザコザの原因。
淡十郎→ラヴ→校長の娘(同級生)→ラヴ→棗

ところがそんなイザコザをぶっ飛ばす事態が発生。
何と校長が、日出家の城に乗り込み、
「ここを明け渡せー」
と言いながら、現在の当主である淡九郎を固まらせてしまったのです。

その後棗家に行き、夏目家父を固まらせてしまった校長。


こ…これは棗の力!?
しかし、彼は日出の力も持ってはる。
一人で二つの力は使えないはずなのに?
悪魔の実的なルールが有るはずなのに!

おまけに、力を持つものに対しても力が使える!!
何故ぇ?何故なんじゃよー??


棗の妹を校長から守るため、とっさに棗と涼介が放った力。
それは相乗作用を起こし、その力の前に校長は一旦立ち去ります。

そしてもうひとつ真実が。
淡十郎は、力の発露のきっかけとなる「御神水」を飲む儀式を、
ブッチこいていた=御神水飲んでない!
故に力が使えない…事が発覚。



日出と棗は、各々の一族を守るため手を組むことを決意。


常人離れした能力を持つ清子を依代に、
龍のお告げに従って、
琵琶湖のほとりで二人で力を合わせます。
「しゅらららぼーーーん!」


琵琶湖は割れ、龍に教えられた御神水を手に入れる二人。
しかし、時間は迫り二人の背後から襲い来る水流。
棗が「時間を止める」能力を使い、なんとかピンチを逃れるのでした。


持ち帰った御神水を、それでも淡十郎は飲むことを拒否。
彼の美意識が、それを許さなかったのです。


人を操る力を手に入れてしまったら、この世界を見る眼が変わるかもしれない。
それは「美しいもの」を愛する淡十郎にとっては、
許せない事態。



ですが、校長は傀儡でしか無く、
本当の主犯は、日出家に長年使えていた源爺だったことがわかります。
彼もまた、八郎潟の湖の民…。


彼は日出の先代当主に、力の発現を恐れられたため記憶を消されていたのです。
恋人のことも何もかもすべてを消された源爺。
淡十郎が、自分が飲まなかった御神水を彼に与えたため記憶が戻り、
力が使えるようになってしまったのでした。


淡十郎は責任を感じ、御神水を飲みます。
彼もまた恐ろしいほどの力を持った一人。
自分の縄張りで好き勝手され、怒り心頭になった龍を呼び、源爺を追い詰めます。


源爺を倒すことは出来ましたが、それだけ。
固まった人たちは戻りません。


棗は、自分の「時間を戻す力」を使うと言い切ります。
その力を使うと、己が消えてしまう…ことを知っていながら。



時が戻り、涼介と淡十郎は記憶を持ったまま、春の日に帰ります。
源爺は完全に記憶を取り戻すことは無いものの、
かつて結婚を約束した愛しい彼女の夢を見た…と嬉しそうに語るのでした。


棗のいない高校生活が始まります。
全て元通りながら、棗だけがいない。



でも…季節外れの転校生がやってきます。
涼介は、信じていました。
また、彼に出会えることを。

そして、彼が…。

         おしまい



淡十郎が、おでぶちゃんからおチビちゃんになってたけど、
濱田岳さんなので許す!

清子も清コングと言われるほどのコング体型だったのが、
スゲー美人になってたけど許す。




やっぱりラストで泣いてしまった。

源爺は、切なかった。
そりゃ、腹も立つよなーと思いましたし、
源爺一人がハズレクジ引いた気もしますが、
過ぎてしまった年月は戻らないのだから、
恨みで身を焼くより、うつくしい思い出を抱いて過去を忘れていたほうが、
なんとなく幸せな気もします。



棗くんがイメージと違うーと思ってたけど、
開始直後から、棗くんかっけぇェェェ!!になりました。


涼介も、可愛い。
白馬の上で、棗に抱きつくところでキュン死しそうになりました。
(;゚∀゚)=3ハァハァ



濤子さんが原作よりかなりあっさり気味に描かれてましたし、
涼介や淡十郎の屈折した思いや、
二度付け禁止のルールなども詳細の説明が無かったり…と、
端折られていましたが、
それでも、かなり良く出来てた方なんじゃないかしら。


エンディングの変な曲以外は!!ここは許せへん。
ももクロらしいけど、
アテクシはももクロ好きじゃないし、どうでもエエ、
つか、こういう所に使わないで欲しい。
全国のももクロファンを敵に回した気がするが、
己のポリスィーは曲げられねーからなっ!



万城目くんの映画の中では「鴨川ホルモー」がダントツに面白いのですけど、
「しゅららぼん」も、万城目ワールド全開で、
アテクシは好きです!!


ただ、この万城目ワールドにハマれない人には、
何が面白いんだかわからん!という作品になってるんだろうなーとは、
予想がついちゃう…。



「しゅららぼん」とはなんぞいや?
それはエンディングの後、わかります。

ありがとう浜村淳です、が通行人役で出てたり、軽いお遊びもありますよー。

大野いとちゃんが、
普通に可愛くてびっくりした!

いとちゃんは、愛と誠の高原由紀のイメージが凄く強かったから…ポチ
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