FLU 運命の36時間(ネタバレ) | 映画でもどうどす?

映画でもどうどす?

映画と読書の感想を気が向いたら書いてます。
どちらも、ホラーとミステリが多め。
ホラーなら悪魔よりゾンビや怨霊。
ミステリならイヤミス。

インフルを撒き散らす奴ら。
FLU 運命の36時間 [DVD]/チャン・ヒョク,スエ,パク・ミナ
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一目合ったその日カラー!
恋に落ちた(一方的)救助隊員が、
シンママと、その娘のために奮闘する、パニック映画。




救助隊員のジグさんは、墜落しそうになった車の中から、
美人のイネを救出からのフォーリン・ラヴ。

しかし、イネ、気が強い上に我も強い。
キライナタイプー。


イネは医者で、ミルという娘ちゃんがいます。


その頃不法就労者を運び込んだコンテナの中で疫病が蔓延し、
コンテナの中は地獄絵図になっちゃってたわ!

ここで、コンテナを見に来たヤクザ系兄弟が感染。
そこから脱走した少年(当然絶賛感染中)と、
二箇所から感染が拡大していきます。



ものすごい罹患率で致死率100%。
その正体は鳥インフルエンザ!


イネの勤務する病院に、謎のインフル患者が次々に運び込まれてきます。
国は、事態を憂慮し、
この地方を封鎖、感染拡大の防止に躍起に。


イネは、ミルを救助するために、ミルの居るショッピングセンターに向かいます。
ジグにより保護されていたミル。


「マジでヤバスですから、みんな隔離デスヨ?」
感染者も非感染者も、急ごしらえの掘っ立て小屋みたいな所に押し込められ、検査です。

ところが、
あの感染者の少年と接触を持ったミルは、
感染発病で症状が出始めていました。

なのに、イネはそのことを隠し、
「マスクさせてるし、誰にも触れてないし!」
そういう問題ちゃうやろが?



ジグもなんとなく「ミルを守る」流れに乗っかります。
そこはビシッと言うべきちゃいますんか?


軍によりこの街は封鎖され、
韓国のエライさんが集まる重要本部にはアメリカの人が来てて、
「感染が拡大したら、ワターシたちも困りマース」
と韓国大統領を責めます。


「あいつら街から出したら、アキマヘーン」
韓国のエライさんたち(大統領以外)は、
アメリカに諂い気味。
大統領だけが、国民を守ろうとしてる←嘘くささ爆発


感染者たちは、家にも返してもらえへんし、
発病したらどっか連れて行かれるしで、
鬱憤がたまってます。
たかだか二~三日も我慢できないのか、チミらは!!


インフルで死ぬ人たち、死ぬ予定の人たちは、
ショベルカーでガーッと掴んで穴ぼこの中に落とされ、
火で焼かれます。
大雑把!
大雑把すぎて、悲壮感もなんもない…。



脱走した少年は、抗体を持っていたことがわかります。
イネは、ミルを救うため、
彼の体内から抗体を取り出しミルに投与。

医者のくせになんて自分勝手な!!


しかしミルは感染者として、ゴミのように捨てられちゃいました。
ジグは必死でミルを救助。


その際、他の感染キャンプの人たちも、
自分たちの身内がどんな目に合わされていたのか、
自分がどういうふうに扱われることになるのかを目の当たりにし、
暴動。


民衆は、さながらダッシュゾンビのごとく、軍や医者たちを襲います。
何この発火点の低さ。

押し寄せる群衆に、
軍は発砲用意。


アメリカの偉い人は、
「こりゃ、街ごと皆殺しデース」
韓国の偉い人、
「あの街の住民も大事かもしれんが、韓国全体の事を考えてたもれ大統領」
大統領、
「私はみんなを助けたいし、アメリカの言うことなんぞ訊かぬ!」

そこへ抗体を持った少年がいた事、
彼がヤクザの兄ちゃんに殺されてしまったこと、
しかしその抗体を使った少女が居ることが次々情報として入ってきますがな。


いい気になった大統領は、
アメリカさんに反抗。
「コノクニハワタシガマモルー」
「もし抗体がなかったら、私が責任を取りましょう」

オメーの首一つで責任取れるようなことか!!
全世界に厄災が広がったら、
「大統領やーめた」で済むようなことちゃうねんぞ!

そう思うアテクシがおかしいのでしょうか?


イネが群衆の中にミルを発見し、駆け寄りますが、
銃弾がイネの肩を貫きます。
抗体のおかげですっかり元気になったミルが、
「ママを撃たないでぇェェェ」
と号泣し、
幼子の涙にほだされて軍は銃をおろします。

ええんかい、そんなことで???



ミルたちは保護され、
抗体の生産が始まり、
アメリカは面目丸つぶれ。
大統領はしてやったり。


いつの間にかイネはジグにベタボレになっており、
ハッピーエンド。

       おしまい



韓国偉い!!自画自賛映画。

決して駄目映画ではないです。
むしろ面白い。
でも、自国ヨイショが鼻につく。
そういう映画。



アメリカが徹底的に小物感満載に描かれてて、
笑けてきます。


でもさ、冷静に考えようや。
致死率100%の疾病、しかも感染症、罹患率高い。
これはもう、
大の虫を生かして小の虫を殺す作戦に出るしか無いんちゃいまっか?

それは人道的には許せないことでしょうけどね。

でも「WWZ」(小説版)ではこの、
少人数を犠牲にして大人数を活かすオレンジプランを実行してるわけです。


ミルの抗体が働いて、結果オーライだったから良かったようなものの、
結果アウトだったら、
洒落にならんやん。


感情に押し流されるのもいいけれど、
ここは感情だけじゃなく理性も働かせようや、

そう思うわけ。


ミルの涙でみんなが( ゚д゚)ハッ!となるけど、
ミル以外の子どもたちもイッパイ犠牲になってるし、
命があるのに焼かれた子もいるに違いないやん?


そういう子の命はどうでもええんかな?

あと、あの密航少年。
不遇な扱いが気の毒すぎ。

もう一個。
イネの性格…と言うか、行動がもうなんか駄目でした。

彼女が、一般人の…普通の母親ならそういうのもありでしょうけど、
ヒロインで医者で…なのに、罹患した子供を隠し通すとか、
どこまで自分勝手なん?


しょっぱなの助けてもらった時の文句から、
こいつ嫌いと思いましたが、
最後まで好きになれなかった。


なんでジグはこんな女が良かったの?
顔がいいから?



パニックものとしてはテンポも良いし、
ゾンビ映画さながらに襲ってくる民衆も良いし、
遺体の尊厳なんかポイですわ!な潔い処理方法も良いのに、

大統領のいい子ちゃんぶりと、
イネの勝手さで、
なにもかも台無しになった気がする。


ミルの子役ちゃんに、
全部持ってかれたな。

JAM(ジャパニーズアカンムービーの略)、
「感●列島」よりは全然面白かったですけどね。ぽちっと!
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