母なる復讐(ネタバレ) | 映画でもどうどす?

映画でもどうどす?

映画と読書の感想を気が向いたら書いてます。
どちらも、ホラーとミステリが多め。
ホラーなら悪魔よりゾンビや怨霊。
ミステリならイヤミス。

なんでR-18指定なのかわからない。
母なる復讐 女子高生強姦事件 [DVD]/ユソン,ナム・ボラ,ドンホ
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可愛い愛娘が、蹂躙された挙句に自殺しちゃい、ママ怒りんぐ!
なのに相手はほぼ無罪。
納得イカンぜよ!とママが復讐する。




旦那との離婚が成立し、ウキウキなユリムは、
愛娘ウナと心機一転やり直す所存でございます!と決意表明。

ウナとユリムの仲睦まじい様が映しだされます。
でも、これ、なんか共依存みたいでちょっとヤだった。


ウナは転校先の学校で、イケメンのチョハンにフォーリンラヴ。
友人の「あれはアカンて」という忠告を無視してメールを送信。
「なんと、あなたがアタシの手作りプレゼントを貰えるという権利を射止めました♡」



チョハンは屋上にウナを呼び出し、
ウナがテンションハイホーで赴くと、そこにはお約束通り不良がいて、
ウナは無理やり陵辱され、その映像をスマホに取られてしまうのでした。


ママに「ピンチでちゅ、たすけてー」とメールを送るのに、
その時ママはそのメールが届いたことに気づかず、カラオケ屋にしけこんでやがった。


警察に匿名の通報があり、
警察からユリムに連絡が。


病院で、痛々しい姿のウナとご対面するユリム。
退院すれど、心の傷は癒えず、
それ以来ウナはひきこもりの生活。

犯人の不良たちの親が、
「示談にしろ」
「示談でいいよね」
「じゃ、示談ってことで」
と言ってくるので、
「示談になんかするけぇ!訴えるわ、裁判起こすわ、捕まれ悪人ども」

ですが、少年法とやらで彼らは無罪に。
訴えたウナの方が裁判で色々訊かれ辛い思いをすることに。


ある日ウナのスマホに、
「ネットに上げられたくなかったら、出てこいや」
とメールが送信され、ウナは動画を返して欲しいばかりに男たちの元へ出向きます。
そしてまたヤラれます。

ボロボロになって帰宅したウナは、その後手首を切り自殺。


ユリムは、娘の携帯の動画を見て慟哭。
おまんら許さんぜよ!

不良たちを一人、また一人と殺し、事件の張本人を探すユリムですが、
ウナが好きだったチョハンが黒幕と知り、
「アンタ、スマホの待ち受け画像に娘と写った写真使ってたやん、
娘のことが好きやったんちゃうんか?」

と、学校に乗り込み、チョハンを刺殺。
自分もへっぽこ刑事に撃たれて死にました。

       おしまい



実話に基づく事件だそうです。
韓国ってどんだけ、凶悪な事件が多いんじゃろう?
きっとあの船転覆事件もいずれ映画化されるな…と思う次第。


タイトルが「母なる証明」とかぶってて、ちょっと考えて~。

ユリムの気持ちはすごく分かるんです。
大事な娘が手篭めにされて、その動画がネットに流される。

ウノが犯人たちの部屋で無表情でチェロを轢いているシーンは言葉に詰まるくらい悲壮です。

ユリムが「法が裁いてくれないのなら自分が手を下す」と思う気も分かるんですよ。

韓国って、慰安婦問題なんか見てたら、
「ヤラれたんだから補償せぇ」
じゃないですか。
だから「ヤラれ損」みたいな表現にちょっと驚きました。


不良の憎たらしさは各国共通。
オメーらボッコボコにしたるでな!という義憤も湧いてくるよ。

ユリムが殺す時に結構ガタガタしちゃうのも、
「人を殺す」
一線を越える恐怖がひしひし伝わってきて、
覚悟を決めた割には腰抜け…な表現になるのもまぁ仕方ないかなと。


やってきたのは、ガッコの屋上~、待っててチョハン♪


韓国の事情がどうなのか分かんないのですが、ウナが自殺した時になんで救急車を呼ばずに自分で運んだんでしょう。
向こうじゃ救急車はあてにならないの?

二度目にウナが顔に痣を作って帰ってきた時に、
何故病院&警察に連れて行かなかったの?
「何かあった」
と思わなかったのかな。

行けばまた、ウナが最初の時のように傷つく検査や尋問を受けるから、
そっとしておこうと思ったのかのぅ。


他にも色々突っ込む所は多いんですが、
何故これがR-18指定なの?
レイプシーンがあるから?

この映画が訴えたいことって、エンディングに流れてる、
性的被害にあった女学生が多いのに、男は無罪になってる、
これ許せますか?アータ!

ってところじゃないのかなと。

そりゃ、確かにウノはガードが甘いですよ。
でも、
ガードが甘いから襲われてもいいということにはならないの。
襲ってもいいということにはならないの。


そういうことをちゃんと知らしめるためにも、
高校生くらいは観てもいいんじゃないかと思うんです。
これをきっかけに「良し、無罪になるならヤッたろう」と思うようなオスだったら、
そいつは、人ではなくケダモノよ。


母親と娘。
あんなに接近してるのに、肝心のことは伝えられない。
悲しすぎるわ。そこがすごく気になった。


「DON'T CRY MOMMY」(元のタイトルはこれ)
ちゃうっちゅーの。

泣かないでママ…じゃなくて、
共に生きていこうよママ、だから手を貸して、

にせなイカンでしょう。
死んだらアカンのや!
ウナの友人の言葉が重い。だからこそ余計に、ウナには死を選ばないで欲しかった。ポチ
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