- トーク・トゥ・ザ・デッド [DVD]/小松彩夏,加藤和樹
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死者と会話できるというアプリで、話をするけれど…。
切ない系ホラー。
デリヘル嬢の百合。
母親（これがまた、とんでもない毒親）の作った借金を背負い、身を粉にして働く日々。
父親の違う、まだ小さい弟を抱え、お金がいくらあっても足りないくらい。
そんなある日、弟は体調の異変を訴えるのですが、お姉ちゃんに遠慮して平気な顔をしてみせます。
健気な…。
百合が延長タイムもこなして帰宅すると、弟は病で死んでいました。
もう少し発見が早ければ…弟を残して仕事に出なければ…助かったかもしれないのに…と、百合はずっと自責の念にかられてます。
百合の職場に、新しく入ってきたマユは、ちょっとお馬鹿な女の子。
虐められてるマユを助けたことから、マユに懐かれる百合。
マユは、自分はバカで何も出来ないし、辛いことも多いけど、亡くなったおばあちゃんと話をして元気をもらってる、と言います。
「死者と話せるアプリ」
その存在を知る百合。
一方そのアプリを探し求める女性記者、洋子は、いろんなアプローチを使ってアプリを探し出すため必死。
何故彼女がそんなにもそのアプリに拘るのか？
百合は、アプリを使い弟と話を始めます。
次第に明るくなる百合。
しかし、店長はそんな百合を訝しく思い始めるのでした。
アプリで会話する相手が会いたいと言っても、絶対許可してはいけない。
なぜなら自分もあの世に連れて行かれてしまうから。
それがルールらしいのです。
店長に仄かな恋心を抱いていたマユですが、相手にされていないどころか百合のことを聞き出すために自分が呼び出されたこと、
職場のデリヘル姉さんたちに騙されてお金を巻き上げられてたこと（マユは善意から、役に立ちたいと思って貸していたのに…）を知り、
絶望の果て死んでしまいます。
その頃、弟も百合に会いたいとせがみ始めるようになっていました。
折しも、毒母が嵐のように登場し、
「200万出せやゴルァ！！」
と大暴れ。あばれはっちゃく。
百合は弟に会う決意を固めます。
それを知った店長は、百合を救うべく夜の街を駆け抜けますが、百合はもうすでに死んでいました。
アプリを使い百合と会話する店長は、百合から、母親にこのアプリで自分と会話するように仕向けてくれと頼みます。
「200万持って行くから」
そう言われ会う約束をした母親の前に現れたのは、
死んだ百合と弟でした…。
女性記者はアプリを入手。
恋人に何故死んだのかを問い詰めると、
彼女の浮気写真を見せられ動転して事故を起こした…という真実を知らされました。
知らなくていいことを知ってしまった洋子。
これから罪の意識を抱えて生きていくのか、洋子。
彼氏の元へ行くのか洋子。
店長は百合に会いたいといいますが、
百合は「私の分も生きて…」と優しく伝えるのでした。
アプリがエラー表示を示し、
店長は、生きていく決心をするのでした、百合の願いどおり…。
おしまい
全然怖くないのです。
怖いのは、毒母のマジギレ演技なのです。
迫力ありすぎて、ビビリます。
こんなド迫力で部屋を荒らしまくってる人が、たかだか子供のお化けが出たくらいで、
あんなに動転するもんか？とも思いますが、
やはり疚しいところがあったのでしょうね。
ヒロイン百合は、なかなか可愛らしいのですが、いまいち好みじゃなくて、ちょっとそんな一時間10万出してまでやりたいか？と思っちゃったオバハンを許してください。
それより、本当にバカなんだけど愛すべき馬鹿、マユが、
やっと掴んだ「人並み以下の幸せ」を無残に打ち砕かれて、死を選ぶところは可愛そうでした。
マユにたかってたあのドスベタが、氏ねばいいのに！
いろいろ脚本の粗さもありますが、
全く怖くないホラー。
でも、つまらないかといえばそんなこともない。
マユと、オカンが全部持っていった感じ？
死んだ人が迎えに来ると入っても、ゾワゾワと恐怖を引き連れて迎えに来るんじゃなく、
あくまで「会いたいんやけど…」と言うもの。
こちらが拒否すれば、
「ほなしゃーないなー」で済むことです。
あの世がどんなところなのかは分からないけど、
百合やマユや弟にとってはいい場所であって欲しい。
オカンには…地獄であれ！！
ところでマユは馬鹿って設定だけど、
ちゃんとアプリダウンロードできるしメールも送れるし、
おばちゃんなんか未だにスマホの使い方よう判ってへんわ！！
がっはっは！！
店長とデートだと思い込んで目一杯オサレするマユに泣けたよ…ポチ
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