コンプライアンス-服従の心理-(ネタバレ) | 映画でもどうどす?

映画でもどうどす?

映画と読書の感想を気が向いたら書いてます。
どちらも、ホラーとミステリが多め。
ホラーなら悪魔よりゾンビや怨霊。
ミステリならイヤミス。

言われた通りに、し過ぎ!!
コンプライアンス -服従の心理- [DVD]/アン・ダウド,ドリーマ・ウォーカー,パット・ヒーリー
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プルルルルルルル、はいこちらニコニコハンバーガー!(嘘店名)
あ、警察やけどね、おたくのね、レジのチャンネーがね、盗み働いたさかい、
ちょっと捜査中。
マジスカーーー?
一本の電話から始まる、んなアホな!なドラマ。怖い…。



郊外のハンバーガーショップ。
女店長は、朝からご機嫌斜め。
冷凍庫が開きっぱになってたし、査察の人はお忍びで来るらしいし。
カリカリカリイライライラ。


お客も多くて、店内てんやわんや。

そんな時一本の電話がかかってきます。
「お宅の従業員が、お客さんからお金盗んだと訴えられてる」
「そんな手癖の悪い子、うちにはいません」ガチャン。
話し終わってもうたがな~。



「その従業員は、金髪」
「( ゚д゚)ハッ!ベッキーのことかしら?」

おれおれ詐欺によくあるパターン。

「そう、そのベッキー、ちょっと呼んで」
「はーい、アタシ、ベッキー、ピチピチギャルでーす」(言ってません)
「うん、警察やけどね。アンタ訴えられてるから、アンタご家族さんにも後ろ暗い人いるやろ?その人のことも調べてるから」
「ちょ…おま…!」

ここで電話は店長に変わります。

「店長さん、警察24時忙しいから、店長さんが警察に変わって…月に変わってお仕置きよ!的なアレをお願いしたいんじゃがのぅ」
「なんでせうか?なにをすればいいでせうか?」

「裸にして下さい・HADAKAにして下さい!」
一応拒否する女店長ですが、ここで警察の登場を待ってたら、埒が明かん…だの何だの言われ、ベッキーもまた電話の男に上手く誘導され、
裸になってしまいます。


電話の男の指示通り、裸で後ろ向かせたり、屈辱的なポーズ取らせたり、
もちろん電話の向こうのやつは警察なんかじゃありません。
しかし、すっかり騙されてる女店長もベッキーも他の従業員たちも、
訝しく思いながらも、言われるがままになっていきます。



男子従業員が、女店長に変わってやってきますが、
「裸のベッキーを改めろ」と言う命令に、
「無茶言うな!オレの友達やぞ」と拒否。

しかし「おかしいな」と思いながらも忙しくてバタバタしてる店内なので、
表立って騒ぎ立てることも出来ません。


店長も忙しいから、自分の婚約者(いい年のおっさん)にベッキーを見張ってもらうことに。
裸のピチピチギャルと、おっさんですよ。
危機意識ないんか、店長ォォォォ!!


案の定といいますか、電話の男はセクハラを指示。
おっさんはベッキーに対し、えげつない行為に及びます。
ここで書いたらアメちゃんに怒られるようなこと。

おっさんが罪の意識に耐えかね「もう帰る…」と帰ってしまったので、
店長は「何?何があったんよ」となりますが、
気づけよ、ヴォケ!と、無神経すぎる女店長にヽ(`Д´#)ノ ムキー!!


ハンバーガーショップの雑用係のおじさんがやってきて、
今度は彼が電話に出ますが、このおっさん見かけによらず漢!
不審電話に、「何言ってるんじゃ、おのれは」と激怒。
こんな電話おかしいと言い出して、警察が(本物)やってくることに。

こうしてベッキーは、ようやく開放され保護されるのでした。
ベッキーは、この後、ハンバーガーショップを相手取り、大訴訟をおこします。

    おしまい

実話に基づく映画。
これが実話だって言うんだから、
ノーと言えない日本人じゃなくて、アメリカ人だって言えないじゃん!と、思っちゃうのです。

気づけよ、おかしいやろ???と。

5分や10分ならともかく、何時間も警察が来ないなんてこと、
国家が破綻してない限り無いやろが、と。
しかも裸にしろとか、服を車の中に置いとけとか、
いやいやいや、それ無いっしょ?じゃないですか。




このベッキーちゃんが、結構イマドキの遊んでる子で、
女店長は張り合ってるように見受けられるシーンもあり、
ちょっと痛い目見たらええねん、と言う気持ちが欠片でも湧いたんだとしたら(実際にはどうかわかりませんが)、
お前最低やな!と言い放ってやりたい。

電話男も、クソで最低なやつだけど、
どっちかというとこの女店長に腹がたちました。



ベッキーちゃんは、ナイスバディでおパイポロンしながら頑張ってくれます。

こんな電話一本で、まんまと騙されるなんて、
おめーら悪徳商法引っかかりまくりやろ?


ラストで、女店長がインタビューに答えてて、
「あまりにも淀みない口調で上手く返事されたから、騙されたのよ」
と言ってますが。

う~~ん、その場にいないとなんとも言えないけど、
流されまくりじゃん…と、
だから最後に雑用係のおっちゃんが「おかしい」と言い出したら、
「やっぱり?な?おかしいよな?」
ってなったんでしょう?

怖いなぁ。

観ていて爽快になる映画じゃないし、どちらかと言うと嫌な気持ちになる映画です。
エス(es)→■ に近い感じ。

おかしいことには勇気を持っておかしいと言おうや無いの!
でもそれを言いにくい時もあるよな~。
大人社会って、お互い眼をつぶっていきましょうや、で成り立ってるところもあるしなぁ。
当事者になったら言えないのかなぁ、でもおかしいとは思うやん?
と、
モヤモヤ感炸裂。
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