ワールド・ウォーZ(ネタバレ) | 映画でもどうどす?

映画でもどうどす?

映画と読書の感想を気が向いたら書いてます。
どちらも、ホラーとミステリが多め。
ホラーなら悪魔よりゾンビや怨霊。
ミステリならイヤミス。


別物でございます…。
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ある日ある時現れた、ゾンビを何とかしなくては!
その名は人呼んで、ブラッド・ピット!
って遊星仮面の歌に合わせて紹介すんな。(遊星仮面なんか誰も知らんか)




よっしゃ、今回の感想も長いでぇ!
覚悟して…トイレ行ってから読みなせぇや。(いや別にトイレで読んでもいいYO)



何らかの原因でゾンビが発生し、
世界中に感染していくのであります。

元国連職員のジェリーは、妻と二人の娘と一緒に暮らしていましたが、
いきなりの災禍に巻き込まれてしまいます。
噛まれたら12秒後に感染者が復活することを知ったジェリー。
あのどさくさの中でよくそんな冷静に観察できたなぁと思いますが、そういう実績があるから国連のエライさん(かつての同僚)が名指しで彼を呼んだのでしょう。

同僚が救援の手を差し向けてくれますが、
その代わり「オメーも働け」という条件付きでした。

感染者のいない船上で生活するためには任務を遂行するしかない。
ジェリーは家族のために…後、途中で拾ってしまったガキンチョのために、
しぶしぶ仕事を引き受けることに。

ウィルス学者(希望の光らしい)を護衛し、最初に「ゾンビ」という言葉を送ってきた韓国の米軍基地に向かいますが、そこはすっかりゾンビコロニー。
頼みのウィルス学者は、到着して直ぐに、滑って転んで死んでしまいます。


希望の光どころか蛍の光ですがな!!

ウィルス学者がいなくなったので、ジェリー御自らこの感染の謎を解明知るためにま邁進する羽目に。
因みにここで嫁からの電話のせいでピンチになりますが、
ジェリーは出来た人間なので怒りません。



高い壁を張り巡らせ、ゾンビから隔離した場所で人類が生き延びているイスラエルに向かったジェリー。
インドから「ゾンビが襲いますで~」という情報が届き、
「わしゃー、これはガセではなくモノホンネタだと信じましたんや!今まで建設してた高い壁を急ピッチで進めなアカンと思いましたんや」と偉い人(?)が語るのを聞きます。

しかし、壁の中にいるアホゥがスピーカーで大音量で音楽を流し、
それを聞きつけたゾンビが壁に向かって猛進をかけたので、
ゾンビに襲われ壁の中は阿鼻叫喚の地獄絵図に。



必死で逃げ出したジェリーは、噛まれた女性兵士の腕をとっさの機転で切り落とし、
「12秒経ったけどゾンビになってないから感染してない!」と確信。←12秒ルール
民間機に乗り込みます。

ゾンビが、必ず「襲わない人間」がいることに思い至ったジェリー。
ウィルスの研究所目指して飛べや!と機長にお願い。
「もちろんサー」と快諾してくれた機長ですが、アホぅなわんこが余計なことをして、閉じ込められてたゾンビを開放。

飛行機内でゾンビ大暴れ。

ジェリーは女性兵士の持ってた手榴弾を爆発させるという暴挙に。

でもさすが主人公。
ジェリーは死にましぇーん!

幸いなことに飛行機が落ちた徒歩圏内にウィルス研究所がありました。

そこでジェリーは、
致死率の高いウィルスに感染すると、
ゾンビたちが本能的に避けていく、透明な存在になれるんちゃいますか?と提案。


確かに、ウィルスを蔓延させるのがゾンビウィルスの意志なので、
病気持ちで、直ぐ死ぬと思われる奴は襲わんわな!

でもそのウィルスは何ですのん?
どのウィルスかもわからないのに打てますか!!
そんでおまけにウィルス保管室はB棟にありますのやで?

ゾンビがうようよしてるB棟に行き、致死率の高いウィルスの保管庫に突撃ー!としますが、
ゾンビに見つかりピンチに!
ジェリーは、自分の身体にテキトーなウィルスを打ち、
ゾンビと対峙するのでした。



あら!ビンゴよ、奥様、ビンゴよ~!!
ゾンビはジェリーを認識できなくなりました。


こうして人類はゾンビから「見えない存在」となり、獲物がいなくなったゾンビは活動をゆるめ、
人類とゾンビの、
俺たちの戦いはこれからだ!
がスタートされたのでした。

    おしまい

げ…原作とマックス・ブルックスちが…じゃなくて全く違うものになってる!!
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とりあえず原作と同じようにしてる部分は、
・感染者を医者が診たら、医者も噛まれて感染拡大
・国連調査員が出る
・世界中が感染
・ゾンビ寒いのダメダメ
・わんこはゾンビ発見(でも役立たず)

違う所
・調査員は、人々から戦いの記録を聞き取っている(既に戦後)
・発生の最初は中国
・北朝鮮は全国民が穴に篭もり、どうなったかわからない。
・ゾンビ海の中でも歩けるよー!ダッシュじゃないよ、ゆるゆるだよー!
・ありとあらゆる国でありとあらゆる人が、ゾンビとの戦いに巻き込まれていくアル。
・ゾンビだけでなく、人の差別やら何やらも描かれててる。
・原作は発症までが時間差が激しく、12秒やそこらっていう設定はなし
・ヲタク剣士と、盲目のミスターブシドーが出てこねー!!
・わんこはゾンビ発見のプロ、潜伏期間中の人も発見可能!お役立ち!!
などなどなどなど。


まぁ、あの膨大な原作を映画化しようと思った時点で、
どこかのワンエピソードを使うか、
「ゾンビ対人類のワールドワイドな戦い」というコンセプトだけ残したものになるか…しかないだろうとは思ってましたが。

結構こじんまりしちゃったかな?という気はしないでもないです。
良くも悪くも、丁寧できちんとした作り。


原作の最大の肝だと思われる「オレンジプラン」は、すっかりスルーだし。
こういう、大の虫を活かすために小の虫を殺す…的な方法を取らざるを得なかった世界って、悲惨すぎて映画には出来ないんだろうけどさ。


WWZ自体、それほどスバラシイ小説ではないと思うのね。
あれは「戦後レポート」だから。
文章も構成も粗削りで、とても高尚な文学とは言い難い。
でも、兵士もスターもふつーの主婦も、みんなが血塗れになり自分の手を汚して戦わなくちゃ生き延びていけない世界。
その圧倒的な世界観には賞賛を送りたいんだわ。


「ワールド・ウォーZ」は「WWZ」とは別物。
ゾンビものとしてみると、お食事シーンが皆無で、グロシーンもほぼゼロ。
女性兵士の切断した傷口すらも見せない。


ハラハラ・ドキドキ感は、あります。


でも、伏線(とも言えないものがあるけど)投げっぱなしなのはどうかと…。
喘息っ子は、最初にひーひーしてただけでその後全力疾走してるし。
親を殺された移民の子は、トラウマも何も負ってないし。
ゾンビ化して捕獲されてる研究員のおねーちゃんも、出しただけで終わり…だし。
12秒ルールも「違うのかな?」というセリフはあれど、結局12秒みたいだし。


ゾンビがわーっと来て、すごい勢い&数!!なダイナミーックな映像には拍手。
ゾンビ初心者の方が観ても、イヤァァァ!!ってならないです。



家族の絆、人の知力、
ブラッド・ピット世界の旅…兼高かおるか!(みんな知らんてその2)


小学生が観ても、コワクナーイ!!
日本語吹き替え版に若本さんが出てましたが、相変わらず強力わかもとやった…ポチッ!!
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