プラチナデータ(ネタバレ) | 映画でもどうどす?

映画でもどうどす?

映画と読書の感想を気が向いたら書いてます。
どちらも、ホラーとミステリが多め。
ホラーなら悪魔よりゾンビや怨霊。
ミステリならイヤミス。

DNAが全てを支配するんじゃよ~!
プラチナデータ DVD スタンダード・エディション/二宮和也,鈴木保奈美,生瀬勝久
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トヨエツがかっこいい映画。
生瀬さんがいつヅラの話をするか気になる映画。
警察がピーポーピーポーと振り回される映画。
ひょっとしてSFなのけ?とチラッとでも思ったら負けな映画。





DNA捜査のためのシステム部で重要な位置につけてる神楽。
彼は他者を見下してるような素振りが多々見受けられるエリート。

連続殺人犯が、データバンクのプログラミングをした天才数学者蓼科早樹とその兄ちゃんんを殺し
早樹の爪の間に残ってたDNAを解析したら、
犯人は神楽です!ってことになってしまって大変。

だってオレ殺してないもん!!
「DNAウソツカナイ!」と言い張ってたけど、自分のことになったら話は別ですがな!

神楽はとんずらこきますが、各地に仕掛けられた監視カメラや、DNA解析から居場所を直ぐ発見されて、四苦八苦。

同じ研究所のベラ姐さんの手助けもあり、
一時逃げられるのですが、
ベラ姐さんは、早樹が完成させていたはずの、
「モーグル」を見つけ出せよ~、したら真のプラチナデータが完成すっからよー!と神楽を焚き付けます。


真のプラチナデータとはなんぞいや?(バレバレ)
犯人は誰なのか(バレバレ)


刑事の浅間は、神楽を追いながらも違和感を抱きます。
神楽は二重人格者だったのです←ありがち…

そうこうしてるうちにベラ姐さんは殺されあっさり退場。


浅間は神楽とコンタクトを取り、プラチナデータの謎に迫るのですが、それは!
政府関係者や官僚や偉い人や…まぁそういう上層階級の人たちのデータを、
犯罪捜査から外すもので、モーグルはその外れた(欠けた)記録を補完するものだったのですね。


人類補完計画。ポワンと浮かんでしまった…。スマヌ。

そんなことがバレたら大変なスキャンダルになりますから、皆さん隠蔽に必死だったわけです。

   必死な人↑必死過ぎて逆に笑えてきます。可愛いなぁ♥

浅間はモーグルで完璧になったDNA捜査システムから、連続殺人犯の解析をしますが、
そこに現れたのは、神楽の精神科医、水上でした。
しかし水上は、神楽にあっさり殺されました。

水上は、
「アホは死ねばいいのです。アホは生きてる価値ないのです」
「DNAさえあれば、身体なんか無くてもいいのです」
という行動原理を持ってたそうです。

観客が「????」となってるうちに、
浅間と神楽が握手して、
神楽が警察の車に乗せられて行ったんじゃよね。


    おしまい

ちょ、待て!
話が大雑把すぎちゃうんか?


始まって30分で犯人がわかってしまう親切な設計。

大体、爪にDNAが付着…となったら、
そのDNAを入手出来る、つまり神楽の身近にいる人が犯人なんちゃうん?と推理してしまうのがミステリファンの性(さが)。

ミスリードがあるわけでもなく、
ただニノが、ひたすら逃げているだけの話になってしまいました。
ニノが逃げているシーンは、なかなかに素敵です。


しかしながら、ニノとトヨエツの身長差があまりに大きすぎて、
遠景で二人を写すと、ちょっとどころかかなり違和感を感じるくらい…。
ニノがちっこくて、幼く…少年ぽく見えてしまうんですね。
そのちっこい少年が「私が…」と言っても迫力も何もあらへん。
ここは、巧いカメラワークで、身長差を感じないようにして欲しかった。


ニノは彼なりに頑張ってたし、
ニノファンには、すごく面白い作品かもですが、
ミステリ映画を期待して観ると「え?」となります。



「プラチナデータ」の真実も、ありがちすぎ!!
もしそのオチ持ってきたらガッカリするわ!なオチをしっかり持ってきてたのにはショボーンとなってしまいました。
水上の殺人の動機も、こじつけ感(肋骨への持って行き方)満載。
神楽の人格が後天的人格ってのも、早々に分かってしまうし。


ミステリとして観たら、イマイチ。
SFとして観ても、イマイチ。
アクションとして観ても…う~~ん、キツイかなぁ。
トヨエツ演じる浅間がむっちゃかっこよかったので高ポイント。




水上は神楽も早樹も自分の子供みたいなもの、私は母親と抜かしてましたが、
母親なら、「育児に失敗した」なんてことを口が裂けても言っちゃいけないと思ってるアテクシには、
彼女の行動が全くイミフでした。


ダメな子はダメな子なりに可愛くて愛おしい、
それが母親なんちゃうんか?

水上が何であんな豪奢な部屋に住んでいられたのかもわからぬ。

原作未読なのでなんとも言えませんが、
映画はとにかく粗さと薄っぺらさが目立って、ちょっと勿体無い気がしました。

まぁ、ニノファンにはお勧めですよ。
ニノとトヨエツを比べると、やはりトヨエツに軍配が上がるアテクシはおっさんスキーなのか!
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