マルドゥック・スクランブル(ネタバレあり) | 映画でもどうどす?

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映画と読書の感想を気が向いたら書いてます。
どちらも、ホラーとミステリが多め。
ホラーなら悪魔よりゾンビや怨霊。
ミステリならイヤミス。

ラノベ原作なのに、こんなに面白いとは…!(かなり失礼な言い方)
マルドゥック・スクランブル 排気 [DVD]/林原めぐみ、八嶋智人 ほか
¥5,250
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少女娼婦、ルーン・バロット。
ある事件で瀕死になった彼女は、あらたなる身体と力と、
相棒の金色ネズミ兵器・ウフコックをゲット、
自分が巻き込まれた事件の謎を追うことにします。


圧縮・燃焼・排気の三部作。

少女娼婦を殺してはその骨をブルーダイヤ・金銀パールプレゼント(違う)にして指に飾ってるシェル。
彼の手にかかり、バロットはボーボー燃え盛る炎の中に置き去りに。
ボボボーボボーボボ!!!


バロットは、実の父親に性的虐待を受け、
まだローティーンなのに、春を鬻いで生業を立てていたのでした。

瀕死のバロットは、シェルの事件を追っていたドクター・イースターにより、
ほぼサイボーグ戦士みたいになるのでした。←人工皮膚とかそういうので構築される少女ボディ。
力は電子を操ること。


意識を取り戻したバロットは、相棒の金色のネズミウフコックに相まみえました。
ウフコックは、自分の身体を自在に兵器やらに帰ることが出来、
バロットと意思の疎通も、脳内会話でOKなのです。


しかしバロットが生きていることを知ったシェルは、
ボイルドというかつてのウフコックのパートナーで、
重力を自在に操る…バロットと同じく強化人間(なのか?)を雇入れバロットたちを抹殺するようにお願いします。

シェルは、記憶を全部チップに入れて、犯罪を犯すごとに記憶のリセットしちゃうのです。
だから犯罪犯してるのに、タイ~ホ出来ないの?証言取れないし。
このへんが、ちょっとややこしくて、
おばちゃんにはわかりにくかったです。


このチップが、カジノにあることを知ったバロットたちは、
カジノに赴き、そのチップを手に入れようとします。

カジノにいるプロ達(これがまたかっこいい大人たちなのですよ)と丁々発止で戦う、
バロットとウフコック。


何とかチップを手に入れますが、
ボイルドの猛攻を受け撤退~。


シェルの記憶を読み取るバロットは、
シェルもまた実の親から性的虐待を受けていたこと、
シェルが襲った子たちは皆同じような虐待を受けていた子ということを知ってしまいます。

ここで再び襲ってきたボイルド。
バロットとウフコックは、壮絶な戦いの果て。
満身創痍になりながらも辛くも勝利をおさめるのでした。


おしまい


ラノベの評価が尋常じゃなく高かったのですが、
少女娼婦でサイバーでカジノでメカでギャンブルで…と、
食指の動かない条件揃い踏みだったせいか、読んでいませんでした。原作。




でも、これは原作読みたくなった。

カジノシーンは噂に違わず。
他のシーンも、スゴイ。

ロリロリでイマドキ風のキャラだったら観なかった。

ウフコックの力(いろんな武器になれる)を手にして殺人衝動買抑えきれなくなるバロット。
そのバロットの悪意に拒否反応を起こしてしまい動けなくなるウフコック。
反省し悲しむバロット。
もう、この辺。
相手は擬似生命体で金色のネズミなのに、恋する乙女はずっきんどっきんでさー!なノリ!!



電子の海に泳ぎだすバロットの美しさ。

子供を性の対象として扱う大人、親に対する嫌悪感と怒り。
尊敬に値する大人に対しての礼節。



敵対するボイルドもまた、悲劇の物語に組み込まれていたり。



可憐で華奢なバロットが健気で、
おばちゃん思わず応援しましたよ。

ボインじゃなく美乳なのが良いわー!
(結局それか)


あと、ウフコックの声、八嶋智人さん。上手くてびっくりした!
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