ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日(ネタバレあり) | 映画でもどうどす?

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映画と読書の感想を気が向いたら書いてます。
どちらも、ホラーとミステリが多め。
ホラーなら悪魔よりゾンビや怨霊。
ミステリならイヤミス。


がおー、Σ(゚∀゚ノ)ノキャー、キュンっ!
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船旅の途中で嵐が来て、
船が転覆。
トラと一緒に生き残ってしまって困っタイガー!

ああっ、助けたら喰われるかもしれんけど、手を差し伸べたくなる可愛らしさ…( ゚∀゚)・∵. グハッ!!

カナダに住むパイのもとに、一人の小説家がやってきます。
パイが数奇な運命をたどったと聞いてやってきたのです。
つまりネタ探し。

パイが自分語りを始めます。

オトンがインドで動物園を経営して、
そこそこいい暮らしをしてましたが、
いろんな事情で動物を売って移住することになりました。

ところが、またまたいろんな事情で動物を日本の貨物船に乗せたら、
船内では「食べ物に文句言う奴は、食う資格ありません!」とコックに言われ、
日本の船なのに、肉しか使ってない料理を出されます。

菜食主義のパイ一家(特に母)は怒りますが、
言うても埒あかん。

仏教徒のアジア人は「肉汁は肉汁なんじゃよ~、割りきって食えよー」と言ってくれますが、
パイ一家は、肉汁も拒否しライスだけ食べてます。

この時点でうぜぇ!と思いました。

そうこうしてたら、嵐が来て、
パイだけが救命ボートに乗り込んだところに、
シマウマが飛び込んできて、ボート落下。


船も沈みます。
父ちゃん母ちゃん兄ちゃん、海の藻屑となりけり。いとあはれ。

ボートには、脚を骨折したシマウマと、
オランウータンと、ハイエナと、
トラのリチャード・パーカーが乗り込みます。


ところが、シマウマもオランウータンもハイエナも死んでしまい、
パイはトラと二人っきりになります。

食うか食われるか。
がおー!

パイは救命衣を組み合わせて筏をつくり、
緊急避難場所にして、リチャード・パーカーとの間を徐々に詰めていきます。




巨鯨に遭遇したり、人食い島に囚われそうになったり、嵐に遭遇したりしながら、
パイは何とか生き延び、岸に漂着。
リチャード・パーカーも、森の中へ消えていきました。




とりあえず、ここまでが面の話。
以下裏の話。

!!!!!ネタバレ注意!!!!!!!!!


















入院しているパイの所に、ジャパニーズビジネスマン・保険会社の社員!が現れ、
「トラと漂流したとか、信じられへん」
と言います。

パイは、んじゃ…と、もうひとつの話を始めるのです。
それは、とてもとてもおぞましい話。

生き延びた、パイと母親とコックと脚を負傷した船員は、
ボートで漂流
しますが、
怪我をした船員の脚の負傷が酷く、コックは切らな助からへん、と言います。

脚を来られた船員は死亡。
その脚を魚の餌にするんかい?と思ってたら、なんとコックは足を食っちゃったのでした。


怒る母親は、コックともめます。
母親は殺され、パイは怒りのあまりコックを殺し、
そして飢えに耐えられず、自分もまたコックを食べちゃうのですよー。


…という話を保険会社の人にして、
どっちを信じたいですか?と聞くと、
「トラでんなー」
「トラでっせ」
ということになったのでした。

小説家もホントはどっちかしらんけど「トラの話のほうがええわ」と言います。

こうしてパイとトラが漂流する話が出来上がったのでした。


おしまい


綺麗。
映像がむっちゃ綺麗。








これは3Dで観たほうがいいと思う。

で、内容は…。
宗教臭くって参った参った。(ノ∀`)アチャー



このスカポンタン!
もっと深い意味が内包されてるのに気が付かんのかネ!というご意見があることも重々承知仕り候…な上で、敢えて言います。

タルい!
タルすぎや!!


小説家が来て過去の話をするのが長すぎ。
とっとと、ガーッと来てバーンと来てワーーっとなれや!(短気なマダム)
もちろんそこが重要な伏線になってるんでしょうけど…。


で、これはパイの語った裏の話が事実なんだと思うのです。
シマウマやら、そこら辺見事に符合してますしね。
ただ、だからこの映画には深い意味があるんです、と言われてもにゃ~~。


みんなで、考察しながら、
ああでもないこうでもないと言い合うのもまた楽し。
ま、エヴァみたいな映画ですわ。←観た人が勝手に深読み


ラスト、パイが作家にマイヒストリー=リチャード・パーカーとの別れを語った後、

…カメラが引いていったら、リチャード・パーカーが二階の窓からこっち見てた、
とかなら、面白かったのに。

台詞はもちろん、
「実は、まだ二階にいるのです」


まー、マダムはあれだな、ライフ・オブ・オパイだな、うん!
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