ボス その男シヴァージ(ネタバレあり) | 映画でもどうどす?

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映画と読書の感想を気が向いたら書いてます。
どちらも、ホラーとミステリが多め。
ホラーなら悪魔よりゾンビや怨霊。
ミステリならイヤミス。

俺様映画炸裂!
ボス その男シヴァージ [DVD]/ラジニカーント,シュリヤー・サラン,スマン
¥4,935
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「ロボット」のラジニ・カーントが、渾身の力を込めて作った俺様ちゃん映画。
知恵と力と勇気と愛の人、シヴァージが、
インドの貧民のために戦うが、
その前には、大きな障害が立ちはだかるのだった!


日本でスターといえば、にしきのあきら(錦野旦)ですが、
インドでスーパースターといえばラジニ・カーントなのですよ。


アメリカで一財産作ってインドに帰国したシヴァージ。
彼は貧困層のために、無料の大学と病院を作ろうとするのですが、
富裕層の横槍やら、
インドの政界にはびこる賄賂やらに阻まれて、
築き上げて来た自分の財産を全部奪われてしまいます。


すべてを失ったシヴァージ!
が、彼はここで挫けたりせず、
相手が汚い手を使うならこっちも使ったらぁ!と、
政府要人や富裕層が隠していた闇財産を奪い取り、
海外で一度綺麗な金に変え、インドに持込、
大学や病院を作るのです。

彼の命を狙う闇のボスに捕まり、
拷問の果てに死亡…したかに見せかけ、
何度かの闇のボスとの対決の後、闇のボスを倒し、
インドに平和と愛と教育をもたらすのでした。


…という「だけ」の話を3時間に渡って繰り広げるインド映画はすげー!
付き合ってる自分もすげーと思うわ。



シヴァージとそのおじさんによる凸凹コンビのしょーもないギャグの連発や、
シヴァージが見初めたタミルに対する猛烈なアプローチ(肌の色が黒いのは嫌と言われ漂白するシーンはアホらしくて笑えます)や、
そこら辺をもっと短くしたら2時間でおさまったやろー?
と思うのですが、それを口にしては野暮というもの。

だってこれはインド映画、ラジニ・カーントの映画なのですから!!

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もちろん踊ります!
踊って踊って踊りまくり。

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シヴァージの高潔な思想が、
バカな富裕層たちや政治家のために穢され、踏みにじられ、
それでも、何故か超人的なパワーで、
踏まれても汚れても、野に咲く白い花が好き!とよみがえるシヴァージ!


シヴァージに助けられた人たちが、シヴァージのために尽力するシーンや、
反対派の輩たちを「オフィス」に連れ込み「話し合い」をするシーンなんかは、
ある意味胸がすっとするんじゃないかなぁ…と思います。


多分、これ時間の関係もあって、
テレビ放映はまずされないと思うので、
レンタルで時間のあるときに観ていただけたらいいなーと。



あ、日本語版の予告が全編山寺宏一吹き替えなのも、必見です。
(本編の日本語吹き替え版はなかったような)


教育と医療が整えば国は栄える…という理論には、
大賛成、ルパン三世。


自らの利益を求めず(タミルはゲッチューしたけどさ)、
民草のためにすべての力を使う、
スーパーヒーローシヴァージ!


同じ時期に「アイアンマン3」も観たんですが、
アメリカのヒーローが、国家を守るために戦うのに対して、
シヴァージは貧困層のために国家と戦うんですよね。

このへんのウェットな感覚が、んなあほなーーー!な映像や話の運びのお陰で、
ジメッとしないのはさすがだなーと思いましたよ。

好き嫌いは分かれると思いますが、
決してかっこいいと思えないラジニ・カーントがかっこ良く見える、
ラジニ・カーントマジック!!

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   カッコイイポーズなんだけど、つるピカハゲ丸くん

ヒロインは、シュリヤー・サラン。
アテクシは「ロボット」のアイシュワリヤー・ラーイのほうが好みだけど、
シュリヤー・サランは、エキゾチック美人ですv


次の連休には、是非インド映画を。
時間があるときでないと、
観れへんわ!


自分の娘達を強引にお薦めするじーさんが結構好きw
    ↓


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