★この記事は過去に他ブログで掲載したものにイラストを加えたものです★
- R-18指定。そらそうよ!!
- 社本ちゃん…痛い、おしり…痛い…。
【注意!!!】
過激な表現&画像があります。
お子様やグロが苦手な方は御遠慮ください!
- 冷たい熱帯魚 [DVD]/吹越満,でんでん,黒沢あすか
- ¥4,935
- Amazon.co.jp
さびれた熱帯魚店の店主、社本は再婚した妻と娘との折り合いの悪さから、
冷え冷えした家庭生活を営んでいる。
娘は社本に反抗的で、あある日万引事件を起こしてしまう。
この時、窮地から救ってくれたのが、村田だった。
村田は社本の娘、美津子を自分の経営する熱帯魚店で働かせてはどうか、と持ちかけ、
社本一家とどんどん親密になっていく。
強引ながらも人情的な村田に、戸惑いを隠せないまま従う社本。
しかし村田には裏の顔があったのだ。
村田の裏仕事に手を貸す事になった社本は、
ずぶずぶと、深みにはまっていくのだった。
これも長い。
でも、だれない。
なぜなら村田(でんでん)が、ずーーーーっと何かしら喋ってるから。
この映画ってば、
でんでんと吹越満。
そして神楽坂恵と黒沢あすかの、体当たり演技で、
恐ろしいものになってしまった。
神楽坂恵の薄幸そうに見せかけ、肉感的なボディは、垂涎モノ。
なんだ!あの乳は!!
きっと全ての人が揉みたくなる乳かと思われ。
社本は、多分争いごとが嫌いで、厄介なことを後回しにする人なんだろう。
だから妻と娘の確執にも何もせず、
妻にも娘にもピシっと言えない。
モゴモゴしてるだけ。
仕事もそんなに熱心では無さそう。
暗い食卓…一番的確な表現は「どよんど」
対する村田はパワフル。ブルドーザーみたいな性格。
その押しの強さで、社本を仲間に引きずり込み、
犯罪に手を出させる。
この、強引だけど気さくなおっちゃんが、犯罪者の顔になるところが怖い。
人をバラバラに解体し、
鼻歌を歌いながら後始末をしているところなんか、
怖く、かつユーモアに溢れてる。
そう、村田は自分に不利益な人間は、殺害し、遺体をバラバラにして消していたのだ。
肉と骨と、内臓にまみれながら平然と解体作業をする村田とその妻愛子。
殺し解体した男の局所を持って「ティンティン~」と無邪気にいう愛子が可愛く、恐ろしい。
社本は、巻き込まれた形で犯罪に加担していくが、
最後の最後に、切れる…というか吹っ切れる。
自分を押さえつける全てのものから、開放されるがごとく、
村田を殺し、その遺体の処分を愛子に任せ、
自分は家庭に戻り、
勝手気ままに振る舞う娘を彼氏ともどもしばきあげ、
妻を暴力的に陵辱。
諍いを良しとせず、
かと言って家長制度の頂点に君臨するほどの威厳も力も稼ぎも無い、
小市民として、
時として卑屈に、
時として首をすくめながら生きてきた社本の
「何の抑圧から、開放された感」は、凄まじい。
ラスト、自殺をはかり、倒れ伏す社本に、
娘が罵声を浴びせ蹴り倒すシーンは、痛々しいやら不快やら、なんとも言えない気分になってくる。
社本の信じていたかった世界は、村田によっていとも簡単に破壊され。
村田は社本によっていとも簡単に殺され破壊される…。
でんでんの狂気と暴力と人の良さの紙一重の演技に感動。
黒沢あすかの、臓物まみれの美しさに感動。
おとなしい善意の人が切れた時のイッちゃってるぶりがすごかった吹越満に感動。
そして、神楽坂恵の乳に感動。
おお、なんと素晴らしき映画よ!
ただし!
過激なほどにエロく、そしてグロいです。
グロは、
…これダメな人はダメだろうなぁ。
ワタシは、解体の手順を見せるんじゃなく、もう出来上がってるお肉を見てる感覚だったので、
そこまで「うぇぇ」とは思わなかったけど。
これくらいのグロさ*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
そういう直接的な映像もだけど、
人の善なる部分を否定するかのような作風に、ある程度の耐性のある人でないと無理かと。
例えばジグソウなんかだと、ある意味ダークヒーローですやん。
村田はそんなんじゃない。
ただのおっさん。
そのおっさんの裏の顔が恐ろしく、その裏の世界に手際良く引き込まれる過程が恐ろしい。
すごい作品!!
ただし観る人を選びます。
モデルになったこの本も、相当アレでした。
- 愛犬家連続殺人 (角川文庫)/志麻 永幸
- ¥650
- Amazon.co.jp
↓
人気ブログランキングへ