映画『映画クレヨンしんちゃん 襲来!!宇宙人シリリ』 | 牧内直哉の「フリートークは人生の切り売り」Part2

映画『映画クレヨンしんちゃん 襲来!!宇宙人シリリ』

『映画クレヨンしんちゃん 襲来!!宇宙人シリリ』
(上映中~:TOHOシネマズファボーレ富山、TOHOシネマズ高岡、シアター大都会、J-MAXシアターとやま)
公式サイト:http://www.shinchan-movie.com/

いつも書いてますけど、映画の『クレヨンしんちゃん』が好きで、
毎回、映画館で鑑賞しております。ていうか、そもそもあんまりDVDで映画を観ないし。
テレビアニメも嫌いじゃないですが、正直、能動的に観るのは映画版だけです。

今回も面白かったですが、小さいギャグが多かった印象です。
「子供が生意気なのは成長している証拠なんだよ!」
という、ひろしの台詞には共感しました。
ただ、森川智之さんがどうこうではなく、藤原啓治さんには早く良くなっていただきたいです。

これも何度も書いてますが、野原一家というのは幸せのモデルケースですよね。
家長のひろしさんは商社にお勤めで、庭付き一軒家に自家用車もあって、
夫婦は仲良く、子宝にも恵まれ、頭のいい犬まで飼っています。
でもって、映画のしんちゃんは責任感があって面白い(おバカじゃないです!)。

僕が凄く良いなと思ったのは、序盤でシリリの宇宙船が野原家に衝突したとき、
もの凄い衝撃の中、ひろしがしんちゃんを、みさえがひまわりを抱きかかえていたところ。
それは当たり前と言われてしまうかもしれませんが、
そういうシーンもなにげなく描いていて、やっぱり素敵な家族なんです。

ナースパディ星からやってきたシリリのお父さんは、
今の地球を「こう変えたい」と考えたのには、大きなお世話ですが一理あると思いました。
これ、『オトナ帝国の逆襲』と重なる(逆説?)というか、少し思い出しました。
といっても、あのスケールや“名作感”みたいなものはないですよ。

ちょっとしたロードムービーになってまして、
長崎を中心(目的地は鹿児島なんですが・・・)に各地の名所や風土的なものがいろいろ。
『男はつらいよ』や『釣りバカ日誌』を思い出させるような演出は、
いやもう、しんちゃん映画がそれだけ大きな存在になっているのかもしれません。

騒動が一件落着してラストが近づくにつれ、
あれ?これヤバくない?このまま終われないじゃん!?と思っていたら、
オラの引越し物語~サボテン大襲撃~と似たような終わらせ方をしていました。
ただ、本当はもっと感動できそうなところだったので、ちょっと拍子抜けでしたが(笑)。