#196 関川 夏央 「坂の上の雲」と日本人。 | ダイビング&バイシクル!
今日の天気:晴れ晴れ晴れ

まぁ良い天気でしたけど、それでも油断していると結構肌寒かったりして。



今日は所用でお台場地区をあっち行ったりこっち行ったりしてました。

もっと込んでいるかと思ったけど、意外とそーでもなく。

観光のChineseだけが目立ってました。





坂の上の雲」はもう何度読みなおしたでしょうかってほど読みなおした本です。

ワタクシは司馬遼太郎サンがダイスキで、小説はもうほとんど読んでいますけど、その中でも「龍馬がゆく」と並んで「坂の上の雲」は好きです。



1968年から4年がかりで産経新聞に連載された原作は、文庫にすると8冊、単行本でも6冊という長編です。





去年の暮からNHKでドラマ化されたことで、何度めかの注目を浴びていますね。


今回取り上げたこの本も、TVドラマを見たことがきっかけで読んでみました。

「坂の上の雲」と日本人/関川 夏央

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著者の関川夏央サンは、TVドラマ版の監修役も担当されているヒトです。



まぁ、超ひらたく言うとワタクシのよーな愛読者の頂点にいる司馬遼太郎ヲタクみたいなヒト(失礼)。





この本では、原作の時代背景や原作をめぐる議論についての考察など幅広く、わかりやすく(ここ大切)話し言葉でかかれています。

それにまだ原作の「坂の上の雲」を読んでいない方にもオススメかもです。



これから読もーかなとゆー方には、巻末にあらすじも出ていますし、この本を読むだけでも原作を読んだよーな錯覚に陥ることができます。 →でもないか^^;





さらにもー読んじゃったとゆー方にも、原作の副読本としてオススメします。

明治という時代背景や司馬サンが酷評していた乃木将軍について、さらには司馬サンが原作で訴えたかった主題、明治と現代、日露戦争の戦前と戦後の日本のふるまいの違いなどにもふれています。



原作は明治維新後、日露戦争までの約40年を描いた歴史小説です。

司馬サンは、その時代をある種すがすがしい時代としてとらえ、TVドラマでは軍人であるアベカンとモックンの秋山兄弟、そして香川照之サンの正岡子規を通じて描いています。




日本は日露戦争の勝利でうぬぼれてしまって第二次世界大戦でボロ負けしました。



この間、たったの40年。

この間、日本は西洋から学ぶといった謙虚さを失いました。


まるで今の北朝鮮のよーに、なにをしでかすかわからないわがまま国家となってしまったあげくに世界中から叱られてしまったのが第二次大戦の日本だったと言えるかも。



原作はもう100年以上も前のすでに「歴史」になってしまったムカシの物語です。

でも、日露戦争から第二次大戦までの40年が、1970年の万博をマイルストーンとした今までの40年と似ているのではないか。



この本の著者は、そんな現代に通じる普遍性を持っていることが、「坂の上の雲」がいまだに人気小説であり続けている理由ではないかと。


関川サンはこのへんを原作「坂の上の雲」のキモではないかと考えたのですね。




日露戦争から敗戦までの40年はイロイロと考えさせられる期間です。


こないだ4/19のこのblogで取り上げた日韓併合も「坂の上の雲」の延長で興味を持ちました。


また改めて取り上げたいな、もっと考えがまとまったら。













今日の相田みつを

「親切という名のおせっかい

そっとしておくおもいやり」


$ダイビング&バイシクル!-2-24





そっとしておきたいけど、ついおせっかいしちゃう。

そんなとき、「なにかできることがあったら」ってセリフをU.S.のドラマで耳にしたことがあります。