ジャマイカ 楽園の真実
本日は,映画「ジャマイカ 楽園の真実(原題:Life and Debt)」を観ました。
この映画,上映開始当初は連日満員だったらしいのですが,
私が今日観た回は1/3ぐらいの入りといったところ。
といっても上映していたところは試写室よりも小さい
フリースペースを上映会場にした感じの場所でした。
最近はこういう単館上映のインディペンデント映画から話題映画が出たりしているので,
宝探し的感覚で観るのも1つの楽しみになります。
さて、ジャマイカっていうと私はすぐにレゲエを連想するんですが,
キング・オブ・レゲエ,ボブ・マーリーを初めて聴いたとき,
南国を思わせるゆったりとしたリズムにのせた
社会派の過激なメッセージに衝撃を受けた憶えがあります。
もちろんボブ・マーリーは過激なだけでなく,
普遍的な愛を歌った名曲もたくさんありますけど。
レゲエも然り,ラップなどのヒップホップも然り,
貧民街から生まれた音楽ってとても力強いのに加え,
明るいのにどこか暗いという二面性を持っているように感じます。
おそらく歌詞が,
自分たちが直面している貧困や政治的な問題といった深刻な現実を受け止めながら,
それでも生きるんだという強い内面を描いているからだと思いますが・・・。
今日観た映画「ジャマイカ 楽園の真実」は,
レゲエ音楽を聴きながら,
レゲエの歌詞の深い部分を映像で知る濃厚な音楽映画でした。
もちろん,この映画のサントラはぜ~んぶレゲエ!!
ボブ・マーリーはじめ,
ピーター・トッシュ,ムタバルーカなどなどジャマイカを代表するアーティストがずらり勢揃い。
実は私がこの映画を観に行ったのは,
11月にジャマイカで国際交流コンサートをさせていただくこともあり
この国の観光では見られない部分を知りたかったからなのですが,
この映画を観て,
どうにもならないジャマイカの国債や,
益々貧しくなる民衆という貧困の連鎖を変える事ってできるんだろうか,
そんな現実を前にした人たちに自分には何ができるんだろうか,
など考えさせられました。
ジャマイカの人たちに喜んでもらえる音楽ってどういうのなんでしょうね。
ポジティブに考えていこうと思います。
p.s.
「ジャマイカ 楽園の真実(原題:Life and Debt)」の渋谷上映は19日までです。
他各地でも上映する(している)ようですので,
ご興味のある方はぜひ!