3月の壬生は、

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「カンブリア」のお言葉が出迎えてくれました。


「まりちゃん(真希絵が覚えにくいと、『壬生』名にされてます)

カンブリア、節目の切り替えって意味だからね」

と、女将さんに肩を叩かれてお部屋に入ると、


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島根からやってきた白梅と紅梅が咲き誇ってました。


故郷の梅に包まれて、

実家にいる気分でした。


お料理のお題は、


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「石の花」=「アンモナイト」です。


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生、一口すし

「蘭の花が添えられた細魚のお寿司」でしたが、
一口と言っても、
普通の人は、
三口位で食べる大きさです。

でも、
大きなものを頬張って、
しっかりもぐもぐすることで、
たくさん噛め、
全体の味もよーく感じられるとのことです。

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口が大きな私は、
難なく一口でいきましたが、
それでも、
何度も噛まないと飲み込めないボリュームでした。

しかし、
噛めば噛むほど旨みが伝わり、
胃も動き始めました。

去年も女将さんに言われましたが、

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「昔はね、春蘭を指輪にして遊んでたのよ。婚約指輪にしたりね」と。

因みに、
去年の5月の『壬生』 で出された「温かい春蘭のお寿司」は、

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こんなんでしたが、

その際、
女将さんに、

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「はい、これが、まりちゃんの婚約指輪ね。いつホンモノつけるの?」と、
薬指につけられてました。

今年も同じことされてましたが、
「いつホンモノつけるの?」は言われなかったです。

うちの両親並みに、
女将さんにも、
もう諦められてるかもしれないです(笑)

因みに、
この春蘭、
指輪にして遊んだ後は、
ちゃーんと食べます。


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椀、○

真っ白なふわふわしたものが、
淀大根の上にのってましたが、

白い球体の正体は、

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大ぶりの白魚がごろごろ入った卵白のメレンゲでした。

お淑やかなマグロだしとの相性も、
天下一品です。

お椀は、

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春霞模様になってました。


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向、水見貝・鋒鋩・イカ・わけぎ

ものすごーく大きな貝殻が器になり、

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炙った水見貝・昆布締めされた鋒鋩・イカ・菜の花・わけぎが入ってましたが、
「鉄砲味噌」で頂きました。

女将さん曰く、
「体のために、とにかく毎日、味噌を食べなさいよ」と。

毎度言われてる気がしますが、
確かに味噌は、
日本の誇るべき素晴らしい食材ですね。

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煮、子蛤・独活・若布

魔法の調味料を持つ日本蛤のおかげで、
おだしなんていりません。

独活は、ほんのり甘酢で調味されたものでした。


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焼、柳カレイ

特に骨の周りは、
コンドロイチンをふんだんに含むので、
骨の周りまでキレイに食べます。

柳カレイは、

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ピカソも、

骨までしゃぶって食べてた日本ならではのお魚です。



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揚、柚子・丸十・雪間草


天ぷらです。


柚子は、甘く炊かれたもの、

丸十(五郎島金時)は、生のまま揚げてありました。


『壬生』唯一の飲み物である日本酒が、

ついついススミまくります。



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『どんぐり農園』「金柑原種」で、

口直しでしたが、


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皮だけを食べて、

甘みを体感したところで、

スッパイ中身と種を食べました。


これで、

毒素が飛んでった気がします。


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お菓子、アンモナイト

「ん、アンモナイト?」と首をかしげると、

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掛け軸の「アンモナイト」型をした小豆のお焼きでした。

すりおろした慈姑・炊いた小豆・ちょっとのお砂糖・卵白で作られてます。

同じお菓子でも、
こうやって形によっては、
印象も変わってきますよね。

私もそんな風に、
楽しませる料理を作りたいなって思います。


お皿をよーく見ると、

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お魚模様でしたが、

お皿をじーっと眺めていると、

女将さんから、

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「超巨大な鰆」を頂いてしまいました。

さらに、

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『清雲堂』の「極上玉露」も。

「わーい、わーい」と子供みたいに喜びながら、

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玉露を飲み干し、
ふと後ろを振り向くと、

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「さざ波」のように見える「さざ波障子」に20秒だけ出逢えました。


東京にいるようで、いないようなひと時でした。


日本の風情って、

苦くない良薬ですね。


自分の幅や視野を広げたり、

日本や自分の原点探しのためにも、

美味しい日本巡りの旅に繰り出そうと思います。


ココロも真っ白に洗濯されるはずです。