古代食を求め、
出雲の家族5人を引き連れ、
『松園 』に行ってきました、先日。
宿泊はしませんでしたが、
お料理のみもOKとのことで、
「弥生の宴」9000円のお料理を頂いてきました。
こちらです↓
お品書きの字がちっちゃくて、
見えないですね(笑)
全部ご紹介したいのですが、
かなりのボリュームがあるので、
多少省略してご紹介させて頂きます。
一番最初に、
どんぐりの粉で作られた「どんぐりパン」が運ばれてきましたが、
冷めてもふかふかです。
その後、
食前酒の「黒米酒」を飲み、
30種類位のお料理を頂きます。
お箸は、
黒文字で作られてました。
味が殆どついてないお料理には、
自家製塩・もろみ味噌・お酢を、
お好みでつけて頂きます。
「いぬびゆ」「すべりひゆ」等の「はい?」って聞き直しちゃうレア野菜はじめ、
島根生まれの素材が一堂を会します。
子状になった「蕎麦がき」は、
蒸篭で温めて、
もろみ味噌をつけて頂きました。
海の幸の中には、
「ゴジラの手(亀の手)」がいました。
数か月前には、
和歌山や六本木で食べましたが、
島根産は初めてです。
でも、
姿形はどこで食べてもおんなじです。
島根の「ひじき」は、
ぶっといです。
ん、
この三角形の物体は何でしょ。
「菱 の実」でした~。
味もそっけもない感じですが、
「猪」と「雉」と「栗」は、
カリカリに焼いて、
「自家製塩」や「もろみ味噌」をつけて頂きました。
この他、
黒米ご飯・黍・稗・粟・山の幸の炊き合わせ・酢の物等、
盛りだくさんなごちそうを頂き、
お腹もはちきれそうになったところで、
「しじみ汁」と、
「鯛の朴葉味噌焼き&いもづるのお浸し」と、
「しろざ
入り赤米の雑炊」でおしまいでした。
おばあちゃんの分まで食べたので、
鼻息も荒くなってましたが、
時間後には、
別腹の甘いもの(ヨーグルトや、お饅頭や、最中や、アイス)を食べてた
私達大食い家族です。
それにしても、
『松園』には、
目にも珍しいお料理がいくつもありましたが、
一番の驚きとHITは、
左側のテリーヌ型状の「醍醐」と、
一見、雲丹に見える「蘇」でした。
まず、
「蘇」ですが、
カッテージチーズをもっとしっとりさせて、
ほろほろと口の中でとろける食感で、
食べやすいチーズ風味です。
「醍醐」は、
テリーヌと、生キャラメルを合体させたような超しっとりなめらか舌触りで、
摩訶不思議な優しいミルクキャラメル味がするんです。
これらの正体を伺ったところ、
牛乳を長時間煮詰めて作った「古代の珍味(チーズ)」とのこと。
古代最高級の乳製品の名前で、
仏教でいう「五味の最上のもの」のことだそうです。
深い味わいや本当の楽しみなどに接した時、
「醍醐味(だいごみ)」といいますが、
「醍醐(だいご)」とは、
そこから来たとも言われているようです。
平安時代の字引には、
「牛乳を煮て作るのが酪(らく)で、その酪が蘇(そ)となり、
蘇が醍醐や乳餅となった」とあります。
まさに、
古代食の醍醐味ですね。
さらに古代の気持ち風呂に浸かりたいなぁって思います。