『ピッコログランデ 』
25歳位の時に一番よく訪れていたイタリアンです。
現在32歳となった私ですが、
もう7年位伺ってませんでした。
ずっと行こうと思っていながらも、
機会を逃して伺えなかったのですが、
先月、
やっとこさ、とーっても久々に伺うことができました。
ご無沙汰しすぎていたので、
お店の方々には忘れられてるだろうなぁと思っていたら、
シェフも店長さんも覚えて下さってて、
嬉しい限りです。
シェフからの第一声は、
「まきえちゃん、落ち着いたねぇ。当時はきゃぴきゃぴしてたのにねぇ」でした。
いわゆる「きゃぴきゃぴ」とはかけ離れてると思いますが、
恐らく地に足がついてなかったんでしょう。
しかし、
いつもお説教してくれたママの姿を二度と見られないのが、
心残りでたまりません。
ママから、
「たれぱんだちゃん」と呼ばれていた私ですが、
麻布十番祭りの際、
お店にお客さんとして行ったにもかかわらず、
なぜか「これ売って!」と、
ピザの売り子をやらされ、
そのお礼にと、
残り物の大きなピザを3枚位と、
海藻揚げパンを6つ位食べさせて頂いたこともありました。
今思えば、
嫌がらせ並みの量ですが。
懐かしの「海藻揚げパン」「胡麻パン」「フランスパン」が運ばれてきた瞬間、
そんな当時が走馬灯のようによみがえってきました。
○
7年前、
この懐かしの「海藻揚げパン」をどれだけ食べていたことでしょうか。
その頃、
海藻が練り込んであるパンは、
こちらでしか見たことがなかったので、
とにかく物珍しさと初めてのおいしさに、
お土産として持ち帰っていたほどです。
懐かしさに浸りながら、
アラカルトメニューから選んだお料理は、
全部、昔よく食べていた想い出の味です。
ヤリが降ろうと、びくともしないような力強い赤ワインに合わせて頂きます。
○
懐かしの「前菜盛り合わせ」です。
○
懐かしの「ブロッコリーのガーリックソテー」です。
懐かしの「アラビアータ」と「天使の海老と季節野菜のタリアテッレ」です。
懐かしの「マルゲリータ」と、
○
「空豆&ペッパーピザ」です。
懐かしの「バーニャカウダ」です。
○
この汚い写真では全く分からないかと思いますが、
ダイナミックなキャベツをはじめとする旬のお野菜が、
にんにくのきいた特製クリーミーソースでぐつぐつ煮込まれるスタイルなので、
ソースのみならず、
お野菜も熱々になってるってことです。
これが「海藻パン」や「アラビアータ」や「ピザ」等に続き、
大好きで大好きで。
お野菜を食べ終えて、
煮つまったソースをパンにつけて食べるのがお決まりです。
そして、
最後のドルチェに移るのですが、
メニューを見ると、、、
そそられるものばかり。
よって、
店長さんに、
「これとこれとこれとこれとこれだったら、今日はどれを食べてほしいですか?」
と尋ねると、
「はい、分かりました」とだけ告げられ、
お答えを頂けませんでした。
それから数分後。
○
ぜーんぶ盛られてきました。
「真希絵さんのご要望です」と。
「蜂蜜ロールケーキ」
「スイートポテトとバニラアイス」
「ティラミス」
「カタラーナ」
「バナナのミルクレープ」
です。
豪快サイズの5種盛りです。
ママがいたら、
間違いなく、
同じように出して下さったんだろうなって思いながら、
「ドッピオ」に合わせてありがたく頂き、
それから再び「赤ワイン」を数杯お代わりしてました。
「たれぱんだ」と呼ばれていた当時を振り返ると、
楽しいは楽しい毎日でしたが、
まだまだ自分の将来に不安で、
顔で笑っていながらも、
心の内は悩み多き20代でした。
だからでしょうか、
その頃は、
「いつが楽しかった?」と聞かれると、
「大学2年生位かなぁ」と答えてましたが、
今同じ質問をされたら、
迷う余地なく、
「今」と答えてます。
一度しかない人生、
いつ何時何が起こるか分からない人生です。
だからこそ、
夢を持ちながらも、
今を大切に、
今を楽しんでます。
32歳になったたれぱんだですが、
また近い内、
「今」が楽しいと言えるひと時を、
『ピッコログランデ』で過ごしたいと思います。