毎月、「自分へのご褒美レストラン」を決めて、
訪れている私ですが、
今月は、
松涛の閑静な住宅街にひっそり佇む『シェ・松尾 』本店でした。
玄関先は、
水が撒かれていて、
清潔感と清涼感たっぷりです。
趣あるレトロな空間も心和みます。
1980年生まれというと、
人間ではまだ若い方ですが、
レストランとしては、
老舗の域に入ってます。
庭園からの木漏れ日を浴びながら、
8000円コース一本のみのお昼のコースを頂きます。
紅芯大根(上)と黒大根(下)が2層になったポタージュスープです。
紅芯大根のスープはカプチーノ仕立て、
黒大根のスープはとろーりポタージュです。
パンは3種類登場しますが、
いずれもルクセンブルクから空輸されたものとのことです。
胡桃オイルと長期熟成シェリービネガー風味です。
「黒オリーブの衣をまとった 白子と百合根のクロスメキ ゴボウのクーリと共に」
コロッケの中から白子と百合根が顔を出します。
下に敷かれたゴボウのスープが、
何とも薫り高い大地の味わいです。
黒ムツの両サイドに構えている九条葱のしゃきしゃき感と、
九条葱の上に添えられているパリパリのガレットのかりっと感と、
水前寺海苔独特の
プニョッとヌルッとした食感が、
舌触りなめらかな黒ムツのアクセントになってます。
食感のバランスといい、
薫り高い磯の風味といい、
素晴らしい逸品です。
お口直しは、
「緑茶とカモミールのシャーベット」です。
フルーツはりんごといちじくです。
一緒に、
八街産生落花生のトルテッリ(肉桂風味)が添えられてます。
3種類目の「胡桃・ひまわりの種入りパン」で、
ソースを拭いつつ一緒に頂きます。
ここら辺で、
眩い日差しが差し込んできます。
何だかお日柄のいい結婚式気分です。
「熱々フォンダンショコラ・ピスタチオジェラート・シャンパンフルーツポンチ」
フォンダンショコラは、
スプーンを入れた瞬間に、
とろーり洋酒のきいたチョコが溶けだします。
「薔薇のマカロン・ドライフルーツ入りヌガー・3色ゼリー」と珈琲が
美食のフィナーレを飾ってくれました。
松涛の松尾さんレストラン、
園山ミシュランでの三つ星店です。
そして、
年中無休、ご苦労さまです。
くれぐれもお体ご自愛下さいませ。