今年の冬は、
過去最高にバウムクーヘンを食べる機会が多いのですが、
『島田屋製菓 』の「元祖 長崎バウムクーヘン 』は、
「日本一安い・おいしい・やわらかい」東京名物(足立花畑名産)という
怖いもの知らずなほど、
自信たっぷりな謳い文句を掲げてらっしゃいます。
ある意味、尊敬できます。
袋は、こんな情熱色です。
味の噂は千里を走るようです。
世界一やわらかいってことなので、
立ててみると、
やわらかいせいか、
倒れそうになるので、
箸で支えます。
しかし、
数分後には、
自力で立ってくれました。
どんどん凹んでいくと危険なので、
そろそろ切って、実食です。
お店のご主人様の自信通り、
確かにしっとりやわらかです。
内側はスタンダード版ですが、
外側が、醤油入り生地となってます。
日本の昭和の味わいがします。
忘れていた大事なものを掘り起こしてくれました。
打って変わって、
ドイツから海を渡って、
東京上陸を成し遂げた今話題のバウムクーヘンがあるのですが、
その名を、
『ホレンディッシェ・カカオシュトゥーベ
』とおっしゃいます。
○
脳細胞の衰えから、
なかなか名前が覚えられないのですが、
名前を覚える前に、
3種類のバウムクーヘンを頂き、
感心してました。
こちらのバウムクーヘン、
薄力粉・バター・砂糖・卵の割合が1:1:1:2でなければならない国立ドイツ菓子協会の品質基準に添っていて、本場ドイツでしか食べることのできなかった焼き立てのフレッシュなおいしさに出逢えるんです。
プレーンタイプは、
癒しの優しい味わいですが、
チョコがコーティングしてあるもの(クラシックバウム)もあって、
このチョコがまたパリッパリなんです。
中のしっとり生地との食感のコントラストも愉快です。
チョコを纏ったタイプは、
切る手間もなく、
ミニサイズってのも嬉しいところです。
ミニ版は、
バウムクーヘンの周りに杏ジャムが塗られてるので、
ほんのり甘酸っぱさも感じられます。
ビター味チョコとの相性、鴛夫婦クラスです。
『ホレンディッシェ・カカオシュトゥーベ』、
やっぱり覚えられませんが、
ドイツ語で、
“オランダ風のカカオのお菓子屋”を意味するらしく、
1895年から続く老舗とのこと。
日本の老舗菓子ものも、
『ホレンディッシェ・カカオシュトゥーベ』みたいに、
もっと海を渡って、
大活躍してほしいですね。
私も、
日本の明るい未来のためにも、
愛すべき旧き良き日本伝統の食べものに恩恵を施し、
日々、試行錯誤して、
食べて食べて食べての今日この頃です。