母子入院記録 ~OT~ | どんどんaoiドン

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2009年1月産まれのaoiはダウン症の男の子。
北海道の牧場でのびのびと育つ息子の記録です。

夏の記録が年をまたいでしまいました。。。

母子入院記録をもう一つだけ。OTです。

長いです。



【指導内容】

①指先の使い方

   ・ビー玉つまみ

   ・おはじきの紐通し

   ・トングの使い方


②指先の使い方 と 図形合わせ

   ・型はめ

   ・五十音表と数字表

   ・図形合わせ




【手の使い方と移行について】






◆小さいうちは5本の指で握っているのが、薬指と小指をたたみ、親指・人差し指・中指の

 3本で物を持つようになる。


◆「親指~中指が動作をする指 / 薬指・小指が支える指」という基本形が出来上がると、

 動作がスムーズになる。


◆通常、親指が他の4本と向き合いやすい位置にあるため、親指・人差し指・中指で物を

 持つようになるのはスムーズ。しかし、ダウン症児の場合は猿手の傾向があり、親指が

 他4本と横並び気味に位置している傾向が多い。また、手が小さく指が短いという形状

 の特徴もあり、握り持ちから3本指での基本形への移行に時間がかかったり、親指を

 前に持っていきやすい指の組み合わせで動作する時期がある。

 (親指と中指・薬指、親指と薬指・小指 など。)


◆ダウン症児は上記のような手の特徴があるので、あまり無理強いせず、本人の手の

 使用の移行を待ってあげることも必要である。








小さいものをつまむときは、上手に親指と人差し指でつまんでいる。

紐通しは紐を上手に支えることができなかった。



               




トングは、最初は基本形で綺麗に持てていたが、時間が経つと疲れてくるのか、

親指・中指・薬指で持つ姿もチラホラ見られた。





  




平仮名は「形」として覚えているようで、マッチングはすべて正解。

文字として読める理解とはまた別。

数字は1から10まではわかっている様子。

1のおはじきを持ちながら、もう片方の手で人差し指1本を立てて「いに(いち)」と言う。

10まではこれができる。

二桁になると、一の位のみを見て盤におはじきを置くことが多かった。

(14のところに34を置くなど。)





【評価】

◎周りを見て覚えるということがだいぶできるようになってきている模様。

◎色んなものに興味を持つ。その結果、落ち着きがなくなることもよくある。

◎好きなことは集中してできる。苦手なことはパパッとやって誤魔化すのも上手い。

◎気持ちが散っているときは、「何をどうするのか」「どこまでやったら終わりなのか」を

 わかりやすく提示してあげると、頑張ってやり遂げる。




ちゃんとしたOTを受けたのは、5歳にして初めてだったaoi。

手の使い方と移行の話はとてもわかりやすく、なるほどー!と感心しました。

たった2回でしたが、とても有意義でした。


指先はまだまだ不器用なようで、お箸や鉛筆の使い方も、

こまめに使う機会を設けて使うことに慣れつつ、aoiの移行を気長に待つのがいいかも。

というアドバイスでした。





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