私の後輩に、
カバンでも靴でも服でも、
何でも人の持っているモノを
マネして買う人がいる。
ほぼほぼ自分で「A」を買うと
決めていたにもかかわらず、
「ボク、B持ってますよ」
と、言われると、
「じゃあ、B買うわ」
と、カンタンに自分の決意を翻してしまう。
挙げ句の果てには、
目をつけてカッコいいと思った人の、
ヒゲの生やし方までマネする始末。
意外と、こんな人は日本人に
多いのかもしれない。
ハミ出したくない。
悪目立ちしたくない。
失敗したくない。
「人にどう思われるか」が大事で、
「自分はどう思うのか」が抜け落ちている。
結果、
何の面白味もない
「没個性の屍」が並ぶことになる。
こんなことがどんどん続いていったら
どうなるのだろうか。
何も感じない。
なんにも興味がわかない。
どうでもいい。
究極に無味乾燥な世界に陥ってしまう。
始めの一歩は些細なことでも、
積もり積もると、
とんでもないことになる。
「生きる屍」になる、その前に。
日頃から気をつけていたい。
自分はなにが好きなのか、
自分はなにがしたいのか、
自分はなにを欲しているのか、
自分の奥深くから来る
ココロの叫びを。