We are in this love together.
というサビの曲があります。
Al Jarreau
というジャズシンガーの往年のヒット曲です。私がこよなく敬愛するJay Graydonが盟友のDavid Fosterと共にプロデュースしたアルバムです。当時はジャズシンガーのアルバムをロック系のミュージシャンがプロデュースしてメジャーにする、というのが流行ってました。ちなみにマンハッタン・トランスファーをヒットさせたのもJay Graydon. このひとのことを知らないひとでも、彼の独特のつやのあるのびのびとしたギターサウンドは必ずどこかで耳にしているはずです。もともと全く別ものだったロックとジャズが垣根を超えてコラボすることをクロスオーバーと呼んでいました。これもクロスオーバーサウンドのひとつです。



さて、ここからは英語のお勉強です。

英語の語感と日本語のそれ、って本当に基本的に違うな、と思います。
この英語の意味自体は簡単です。
でも何がひっかかるのか、というと
love
の位置づけ。
このシンプルな文章には
love
という概念が
わたしとあなたとは別の第三者として存在しているものですよね。
しかも御丁寧に
this love
と限定されています。それは
I'm in love with you.

love
みたいに実態のない、宙に浮いているものとは異なり、しっかりとそこに存在するものなのです。

日本人にとって男女の付き合いというのは
お互いがお互いに与え合うもの。双方向。
でもどうやら英語感覚では
愛とか関係=relationship にせーのって入っていくような感覚ではないでしょうか。

でなきゃ
We are in this love together.
なんて言葉、いくらラブソングでも実感ないですよね。
日本語ではあくまで
「ボクたちこんなに愛し合ってるよね」
としか訳しようがないし。