軍団の一週間 | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください


にゃーブタネコ 共同声明     9月15日(月)


ジンジン


朝、魔女が《涼子》のご飯をアトリエに持って行った


魔女 「《涼子ぉ~》 朝ご飯だよ」


涼子 「わ~い、わ~い!!」


ユリぼうず 「ところで僕の分は?」


魔女 「・・《ユリぼうず》、いったいここで何してる」


ユリぼうず 「家出・・」


魔女 「近っ! ・・で、どうして?」


ユリぼうず 「《アゾ》や《ジョン ブリアン》が僕を見て唸る」


魔女 「それは《ユリぼうず》が襲うからでしょうが」


ユリぼうず 「あれは遊んでいるのね」


魔女 「遊ぶにしては乱暴過ぎないか? あの2匹の毛が束になって抜けるほどの遊びってどうなのよ」


ユリぼうず 「それでも僕らは遊んでいるのね」


魔女 「僕らじゃないでしょ! 僕らじゃ!!」


涼子 「いいから、早く《ユリぼうず》のご飯も用意してよ!」


魔女 「何なのよ あなたたち・・」


涼子 「《ユリぼうず》がここで暮らすって言ってるんだからそれがいいんじゃない!」


魔女 「《涼子》、自分が一人ぼっちでつまんないものだから・・」


涼子 「魔女、なにブツブツ言ってるの!」


魔女 「何でもございません・・」


涼子 「とにかく私たちはこれからここで暮らすから!」


ユリぼうず 「早く飯持って来いやあ~!!」


Yuribouzu 08915

いつまで続くことやら・・



ねこへび お化け屋敷の窓に・・    9月16日(火)


ジョン ブリアン


この日、僕は夜の散歩に出かけていた


僕 「・・ ・・」


僕 「・・ !? ・・!! 」


僕 「ま・・ 魔女おぉぉぉぉぉぉ~ !!


魔女 「《ジョン ブリアン》 血相を変えてどうした?」


僕 「お、お、お・・」


魔女 「ちゃんとしゃべれ」


僕 「お化け屋敷・・」


魔女 「お化け屋敷?」


僕 「お化け屋敷が明るい・・」


魔女 「お化け屋敷が・・明るい?」


水玉 「昨日僕が見回った時は明るくなんかなかったぞ」


僕 「来て!来て!!」


軍団も行く、と言い出して

《ボンネット》以外の全員でお化け屋敷に向った


僕 「ほら・・」


Ghost house 08916

魔女 「お化け屋敷の窓に・・ 灯りが燈ってる・・」


ジンジン 「誰かいるの?」


魔女 「まさか・・ 涼子、なにか知ってる?」


涼子 「私この頃ここに来てないから・・」


アゾ 「こ、こでは・・ トッカゲのしっぽの れいの しわざ じゃろか・・」


水玉 「こいつ何言ってんだ・・」


もう何十年も人の姿を見たことのないこの屋敷


それがこのところ

昼間は灯りが消えているのだが

暗くなると部屋に電気が灯るんだ・・



コスモス チュベローズ    9月17日(水)


水玉


夜、強い花の匂いが漂って来た

みんながそれに気づいてベランダに出た


Tuberose 08917

《今日ちゃん》の花がいっぱい咲いていた

《今日ちゃん》の花は2回寝た前の夜もいっぱい咲いた

その夜は、魔女が早くに寝ちゃったから僕らだけで見た


僕らは《今日ちゃん》や《インジゴ》、《伐》の事を思い出していた

《ジンジン》が《今日ちゃん》がやっていたようにして、花の匂いを嗅いでいる


Jinjin 08917


小さい《ボンネット》が、それを真似た


Bonnet 08917


車 免許更新 ビックリマーク   9月18日(木)


魔女


ご機嫌斜めのまま運転試験場に向う

遅刻したが何とかセーフ

何ひとつも集中出来ないまま更新完了


まあ、本日で魔女の不機嫌日々は終了した

軍団は一安心

 


かさ 《ボンネット》 ワクチン接種    9月19日(金)


魔女


我が家の家族になってから

《ボンネット》、初めての外出


バスケットに敷いてあるタオルに体を埋め

ストレスの塊と化した仔猫が魔女を恨んで鳴いている


病院では

全てを拒否する!とばかりにバスケットの一番奥にしがみついて離れない


爪を切られ、サービスの虫下しを飲まされ、ワクチンを摂取


家に到着すると

「ツレテ カエッテ アリガト・・」

と、今度は打って変わって感謝され

その後の《ボンネット》は

ストレスからか・・

ワクチンの副作用からか・・


全く動かず、食事も取らず、次の朝までこの状態


Bonnet-2 08919


ネイル 魔女の爪が折れた ダウン   9月20日(土)


ジョン ブリアン


朝、魔女が何かを取ろうとして手をのばした

しかし、遠近感覚が備わっていないため・・


グアッチ!


魔女 「・・・」


僕ら 「・・」


魔女 「・・つ・・爪が・・ 中指の爪が・・」


その瞬間、家族①が立ち上がって部屋のドアを開けた

僕らはドアに突進し、一斉に部屋を飛び出した


家族①はそのまま自分の部屋に引きこもり

僕たちは取り合えずアトリエに避難した


水玉 「これからどうするよ・・」


ユリぼうず 「なにせ爪が折れたからね!」


僕 「大変な事になったね・・」


アゾ 「お、お、おっそろしのでぇ~ も、もう おへやに かえれましぇん ぷるぷる・・」


Azo 08920

ジンジン 「でも魔女、今日は一日中このアトリエで仕事の日じゃない?」


水玉 「わあ! すぐにここを出ようぜ!」


ジンジン 「魔女の仕事が始まったら家族①に言って部屋に入れてもらうしかないね」


水玉 「それまで解散!」


冗談じゃないよ・・

爪が折れた時の魔女の機嫌の悪さと言ったら

免許更新どころじゃないんだ


魔女の心が折れた爪を諦めるまで

とうぶん外をうろつく日が続く

僕らはなんて不幸な猫なんだろう