【耳ふさいでて】

(50)【加藤茶の嫁擁護論!】

加藤綾菜は本当に悪い嫁(女)なのか。

加藤綾奈に関する"良くない噂話"から浮かび上がるのは「絵に描いたような悪い女」。そそ、昼ドラに出てきそうな。猛り狂ってた時の小沢真珠を思い出させる。《作り物みたいにチープな悪女》って意味。

"良くない噂話"を簡単にまとめる。

■2011年、ザ・ドリフターズの加藤茶が当時23歳の綾菜と結婚。「45歳差婚」だった。(これは事実)
■綾菜の浪費癖が原因で加藤茶が働きづめになっているらしい。
■ブログにアップされる綾菜の日々の手料理はステーキやハンバーグなど。高齢者には「油物が多すぎる」と非難の声があがっている。
■綾奈と結婚して以来、加藤茶は急激に老化した。
■「自宅に綾菜の男友達や出張ホストが出入りしている」「綾菜の弟とその彼女が加藤家に同居し始めた」などの噂も。
■加藤茶のブログを綾奈が代筆し、自分に都合のよい情報を流しているらしい。

これらの噂と「加藤茶が死んだら綾奈に遺産が転がり込む」という一点で因果関係を結ぶ限り、綾奈の行動にはブレが無い。「着々と…」の印象。言いたくないが、京都府向日市殺人事件の容疑者・筧千佐子を思い出す。「殺す」か「待つ」かの違い。

だから、世論は綾奈に厳しい。

■『好きな夫婦嫌いな夫婦』アンケート(対象:30才以上の既婚女性100人)にて「嫌いな夫婦のランキング」の第1位は加藤茶・綾奈。

そして、最新の綾奈情報がこれだ。

■結婚前の綾奈は『金持ちと結婚する会』に出入りしていた。

これ、セレブ専用の「出会いサロン」のこと。アイドルやモデルなどの「タニマチがほしい人」と「お金持ち男性」を引き合わせる場であり、もちろん、結婚にも発展する。僕の勝手なイメージでは「セレブな結婚仲介サービス」または「超高級娼館」。10人ほどの男女がマンションの屋上で泡風呂に入りながらシャンパンパーティーしちゃうこともあるんだってよ。

図式としてはこうだ。
ステータスも資産もあるが孤独な69歳の高齢者が『金持ちと結婚する会』で23歳の女性と知り合う。二人は泡風呂で隣り合わせた。男はホロ酔い。女は若くてピチピチなのに高齢者の自分に理解を示す。優しい。

はい。簡単に理解できた。カトちゃんの気持ちが。無理もない。加藤茶に罪は無い。悪いのは泡風呂とシャンパンだ。さしあたって、それだけは言い切れる。

ちょっと視点を変えようか。

以下の質問に答えてもらいたい。「はい・いいえ」で。

(1)「殺される」よりも「死ぬのを待たれる」の方がマシである。
※この場合の「殺される」とは遺産相続に関する公正証書を作らされた上で毒殺される《筧千佐子案件》のイメージ。

(2)「おひとりさま」の孤独な生活に比べたら「多少問題があっても家族のいる生活」の方がマシだと思う。

(3)若い異性から人生に活力をもらえることは事実だと思う。

(4)若い異性にお金を払って時々一緒にいてもらう関係(=キャバ嬢との擬似恋愛などのイメージ)よりも、いつも一緒にいる家族としての関係の方が健全だと思う。

おー、皆さん、全項目に「はい」をつけてるじゃないですか。
以上をもって、加藤茶の結婚は正しかったと見なしますが文句ありますか?

文句ある…か…。あるよね…。僕もあるし…。

じゃあ、この質問はどうだ。

(5)26歳の気持ちになって答えてください。
男性陣⇒アナタは樹木希林と結婚できますか?
女性陣⇒アナタは小林稔侍と結婚できますか?
※二人とも加藤茶と同じ1943年生まれ

樹木希林や小林稔侍との結婚。メリットとしては、財産を持っていそうなこと。そして、各界に顔が広そうだから、アナタにとって何らかの《足掛かり》になりそうなこと。そしてデメリットは、なんか「口やかましそう」なのと、どう考えても「夜のおつとめ」が無理そうなこと。僕には無理。そうでもないスか? ※樹木希林に関しては「内田裕也とのトラブル」の予感も大きなデメリットだ…。

ほら、メリットに関してアナタと綾奈の着眼点は一緒だ。ただし、アナタとの違いは綾奈には「夜のおつとめ」が無理ではなかったということだ。その点、綾奈は実は偉いのではないか。

そのことを思えば、むしろ綾奈は加藤茶に貢献しているとは言えるんじゃね? 今後、どのような結末が待っているにせよ、現時点で加藤茶は綾奈によって精神的・肉体的に満たされているのではないか、と。
※ま、筧千佐子の"お相手"も満足はしていたと思うんだけどね…。

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ねぇ、ちょっと耳ふさいでて。
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実は加藤茶を救ったのが綾奈だとは言えないか。

加藤茶って「誰かとの相対的な比較」によって成立してきたタレントなのだと僕は思う。それは、サイズを認識させるためにタバコと並べて写真を撮ることと似て、加藤茶単体ではサイズ(=その明確な特性)が認識出来ないというのが実情だ。

いかりや長介と並べばカトちゃんはチビに見えた。文字通りのサイズ感だけではない。記号的に「下っ端である」という存在意義が見えたし、カトちゃんは「下っ端キャラ」を最大限に利用した。そして、高木ブーと並べば「すっごく面白い人」に見えたし、仲本工事と並べば「非凡」に見えた。荒井注と並べば「気の弱そうな善人」に見えた。(噂では、元教師の荒井注が優しくて、元チンピラのカトちゃんが怖いなどと言われていた…)

そのように相対的に浮かび上がる特性が国民には高価値に映った。それは圧倒的な価値で、カトちゃんは小学生にとって日本で一番面白い人だった。
志村けんが表舞台に出てくるまでは…。

志村と並んだカトちゃんは《月並みな才能》を持つだけの《凡人》だ。志村のパートナーとしても役不足。全盛期の田代まさしに及ばない。それに、石野陽子から優香に連なる《側室系パートナー》のように志村を奮い立たせたりもしない。

ドリフが実態を失って以来、カトちゃんはただでさえ孤独な立場だった。比較対象としてのパートナー抜きで見る単体のカトちゃんは脆弱だ。そこに登場したのが《カトちゃん最後のパートナー》となる綾奈だ。綾奈と出会ってからカトちゃんは良かれ悪しかれメディアに息を吹き返した。

綾菜の使命は「カトちゃんの老い」を国民に認識させることだったのかもしれない。志村と並ぶカトちゃんって無意味に若く見えていたでしょ。綾菜との年齢差を聞いた時、僕達は初めてカトちゃんの実年齢を知り、その老いを知った。綾奈が初めてカトちゃんの真実を僕達に伝えた。
そして、今、ようやく、僕達が「カトちゃんの最期のドラマ」に同調し始めている感じ。※僕達はいかりや長さんの時にはもっと早期に覚悟を決めていたはずだ。

綾奈が《カトちゃん最後のパートナー》であるとは、そーいう意味だ。

惜しむべきは綾奈の「安さ」だな。《最後のパートナー》としてチープすぎる。その点、《志村の女達》は「高級感」あるもんなぁ。

…って、やっぱりカトちゃんを成立させるためには志村との対比が必要なのな…。