こんばんは。
フランスアンティーク&ブロカント雑貨メゾン・ヴィヴィエンヌ店主です。
アンティーク陶器、色々買い付けてきたのに撮影も商品アップも後回しになっていました。
今日ご紹介するフロマージュ用穴あき陶器 はブロカント雑貨に分類すべきお品かもしれませんが、「陶器」のカテゴリーがちょっとまだ寂しいので「アンティーク陶器」に分類してみます。
こちら、様々なキッチン周りのアンティークを扱っているマダムのところで二つ買付けました。
「これはね・・・フェセルを作るための水切りなの。この型じたいも「フェセル」っていう名前なの」
そう教えてくれました。
要はフロマージュ・ブランのことなのですが、これ、私大好きなのです。
日本でも大衆化して欲しいもののひとつです(もう一つはムール貝)。
主に牛の乳から作られることが多いようですが、羊や山羊のミルクで作られるものもあるそうです。
フランスの中央部が発祥と言われますが、非常に古くから製造されており、現存する一番古い型は12000年も前のもので、柳で出来ているそうですよ。陶器製のものも、古くは新石器時代にまで遡る のだとか
フランス東部の街Lons le Saunier(ロン(ス)・ル・ソニエ)にある考古学博物館には、紀元前2700~2600年の陶器フェセルが所蔵されているそうです。
底に「CORNEAU-MYENNES 1 1/2 」と彫られており、ブルゴーニュ地方のミエンヌにあったCORNEAUという窯で製造されたことがわかりますが、この窯について調べてみたのですが、なかなか情報がなくて諦
めました。ごめんなさい。かろうじて古いポストカードがありましたので拝借しました・・・
素材はグレ(Gres)と呼ばれる硬い砂岩で、とても丈夫です。
年代は1800年代~新しくても1900年代初頭でしょうか。
現在でもどこのスーパーの乳製品コーナーに行っても見かける非常にポピュラーなフロマージュですが、今やプラスチックなどの容器で水切りをして作られることがほとんどです。(プラスチックの水切り容器がなかに入って売られています)
ご家庭でフレッシュ・チーズを作られる方も多いと思いますが(イタリアではリコッタチーズがありますね)、こんな本格的なアンティーク陶器の水切り があると更にチーズ作りが楽しくなります。
もちろんお豆腐の水切りや、フランスのカンパーニュ風インテリアのオブジェにも使えますよ。
食べ方は様々です。
塩胡椒やシブレット・エシャロットで味付けして前菜にしたり、パンに載せたり。
砂糖やはちみつ、フルーツソースをかけてデザートに。
サーモンや帆立などと和えてラビオリの具にも出来ますよ。
さて。私も近々作ってみますか・・・
本日もお立ち寄りくださりありがとうございました。
明日はバレンタインデーですね!
素敵な一日をお過ごしくださいませ。
ごきげんよう♪