多重化する現代を西洋占星術で考えてみた | 占い考察備忘録。心理占星術が好き。

占い考察備忘録。心理占星術が好き。

宿曜占星術・タロット・西洋占星術について考察した内容をまとめておきたいブログ。時おり心理学も絡めています。
今は四児の母(三人目双子)として家事育児に奮闘中。
老後は占い師として復活することを夢見ています。

こんにちは、まいな惺と申します。
今日はカノンで待機中ですo(^∀^o)

★最初にちょっとお知らせ★
8月辺りから、静岡市内だけではなく浜松でも『まいな惺』として働きはじめる予定です。
ハッキリと決まったらまた詳細を報告させていただきますので、西部の方々にもぜひお会いしたいと思っております♪


・・・
さて、相変わらず近所の図書館で借りた本を読むことにハマっている私ですが、最近なかなかおもしろかったのは香山リカさんの「多重化するリアル」です。

こちらは主に多重人格(解離性同一性障害)について語られています。
これは、近年増えてきた一人の人の中にいくつもの解離した人格ができてしまう病気で、本人も複数の人格を自覚できないそうです。

ただ時代が進むにつれ、現代を生きる健康な人達の心にも当たり前に似たようなことが起きているということが述べられています。
香山さんの本から一部引用させていただきますと…

>仕事の場では仕事の自分、ネットの時はネットの自分、携帯メールのときはまた別の自分……というように、人格の統合性が失われ、その場その場でそれぞれ関係のないいくつもの自分が生まれる。
>メディアごとあるいはもっと細かくネットの掲示板ごとに「別の私」になってしまう例は今はそれほどめずらしくない。
>“私”は無数にあり、それぞれの“私”がいる場所としての“現実”も、また無数にあるのである。


…こういったこと、皆様も心当たりがありませんか?Σ(・o・;)

香山さんは、現代の人達がいくつもの自分を持つことについて、生活とは別のところでマスメディアを介して伝えられる世界がどんどん肥大化したことや、インターネットや携帯メールが普及したことなどを原因に挙げています。
その刺激が大きいことにより「こっちは現実でこっちはメディア、でもどちらを見ているのも私自身なのだ」といった感覚が失われやすいそうです。

かなり簡単に説明してしまったので、興味のある方はぜひ『多重化するリアル』読んでみて下さい♪


さて、、
この現象について、私まいなも自分なりに考えてみました。

※少し長くなるので、興味のない方は回れ右でお願いしますm(._.)m


私たちの生きる現代は昔に比べて自由度が高まり、個々がどう生きていくかを問われやすい時代になってきているよう思います。
例えば結婚のひとつをとっても、昔は親の勧めでお見合いをして女性は相手の家に入り専業主婦といった形が主流ですが、今は自由恋愛が認められ、結婚しても核家族が主であったり、また週末婚や事実婚という形があったりします。
もちろん家庭に入らず自分らしく働く女性もたくさんいらっしゃいます。

仕事に関しても、昔は終身雇用と年功序列が当たり前であったのが徐々に崩れてゆき、個々の実力が問われる競争社会になり企業に勤めてもいつリストラされるかわからない。
その一方で、パソコンやスマホさえあればアイデア次第で自由に起業できる時代にもなってきています。

つまり、昔はある程度は社会のしきたりに従っていけば良かったものの、今はそうはいかない。
こうなると、個々が持っている本来の素質を使って生きていくことが必然となってくるでしょう。


…さらに、この前提をもとに西洋占星術の考え方も加えていきますね☆☆

先に述べたような社会の枠組みを作っている天体は、土星になります。つまり昔のお見合い結婚や終身雇用や年功序列、これは土星の影響を受けてできたものであるように思います。

それが近年になり、人類は徐々に土星より外の惑星の影響を受信し始めたということなのかもしれません。
具体的には、個々の独自性を主張し改革していく天王星や、スピリチュアルで陶酔させる海王星、そして冥王星の底知れぬ影響力。

天王星はコンピューター類、海王星はインターネット等も表すことからも、個人の身近な場所にそういった力が及び始めているよう感じます。
また冥王星は、1930年に発見されてから100年も経っておりません。それ以前の人類には冥王星に向き合う準備が整ってなかったゆえ、発見に至らなかったようにも感じます。
つまり、人類は何らかの進化?をしている部分もあるような気がします。


また個人個人に焦点をあててみても、個々のホロスコープに出てくるおなじみの太陽や月や金星などの10個の天体は、個人の中にいる10人の登場人物であると例えられます。
それらが複雑に影響し合って1人の人格を作っているのです。

太陽から火星までの個人天体、それをのびのび表現しつつも枠組みにはめてきたのがそのすぐ外側の木星や土星だとしたら…
さらに外側でその枠組みを打ち破る天王星や海王星、冥王星の作用が強まる現代においては、太陽から火星までの天体が個々の中でバラバラに活動したとしても自然なことではないでしょうか。

例えば、同じく女性性を示す月(内なる自分、妻、母親など)と金星(よそ行きの自分、恋人、彼女など)が違う場合。
自由がない土星的なお見合い結婚の時代は、それらの惑星が個々に主張することもあまりなく、たんたんと結婚生活を続けていけたのでしょう。

ただ土星的な縛りを超えてしまった現代、女性なら家にいる時の顔とよそ行きの顔(ネット上も含む?)が全く違ったり、男性なら妻を愛する自分と恋人(二次元も含む?)を愛でる自分は別であると割り切ることが出来てしまったり、さらにはもっと激しく出てきて離婚の危機に陥ったりすることも考えられそうです。


かなり話を広げてしまいましたが…
これこそ、最初に紹介させていただいた『多重化するリアル』にも通じるように思います。


最後に私自身も、この仕事をしている時とプライベートでは当然人格は変わります。
もっと言えばこのブログとFacebook、ツイッター、、自分の中に沢山の人格があるように思います。


・・・
先日、とても綺麗な夕焼けを見ました。
{9AD50B50-E0E3-4C4C-9AAD-32E4AD13B215:01}
空は見上げるといつもそこにありますが、朝と昼間と夕方とそして夜、また天気によっても様々な表情を見せてくれます。
{F8EBBDB2-DEDD-4CC2-A2A0-1627AEDFAB62:01}
そして、そのどれもが魅力的に移ります。

多重化する現代だからこそ、空のように魅力的な顔を沢山持てたらなぁ…なんて思った私なのでした。

最後まで読んでくださった方々に深く感謝申し上げます。


まいな惺(まいなさとる)
大学院で学んだ心理学の理論をもとに、占星術やタロットを研究してます。メール鑑定や個人鑑定、イベント出店も受け付けております☆
チューリップピンク2015年7月の活動予定はこちら
チューリップ紫鑑定・お問い合わせ等はこちら
チューリップピンクfacebookはこちら