4月10日に書いたものです。
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梅原デザイン事務所 梅原 真 様
いつも有り難うございます。
先日作家の畑正憲さんが亡くなりました。テレビではムツゴロウさんとして動物好きのタレントみたいに扱われておりましたが。
獣医の資格を持つ父がいた、かつての我が家も例に漏れず1980年にフジテレビで始まった「ムツゴロウとゆかいな仲間たち」のシリーズを欠かさず見ておりました。高知ではフジテレビの放送が始まったのが1997年なので余り馴染みがないと思いますが・・・
そんな彼の番組やTBSの「野生の王国」、NHKの「地球大紀行」なんかを子供の頃から見て見事に生き物好きに育った私。思えばこれは親父の影響ということなのでしょう。
しかし兄と妹の3兄妹で生き物好きになったのは私だけなのですが。そうして育った思春期のある時期、作家畑正憲を知ることになります。
初めに読んだのは「ムツゴロウの青春記 」だったか。彼の自叙伝の一つです。その作品の彼の情熱に溢れた生き方に惹かれ、以後100冊にも及ぶ彼のエッセイや小説を集められるだけ集めて読み漁った、だけでは飽き足らずほとんどの作品を10回以上も暗記するほど読み返したのです。
従って自分でも認識しておりますが私の文章は多分に作家畑正憲の影響を受けていると思います。その情熱を持って目的に突き進む生き方も。
同じような人物としては登山家の植村直己の自叙伝からも同じ情熱を感じます。他にはNHKでカマキリ先生をやっていた俳優の香川照之ですかね。銀座のクラブでのオイタで謹慎しているのが本当に勿体ない。後は今NHKの朝ドラで注目を集めている牧野富太郎氏も同じような人種でしょう。
こういう、様々なものに興味を持ち、まっすぐに突き進むような生き方の人は幸せだと思うし、周りの人は惹かれます。ではこういう人間はどのようにできるのでしょうか?
私が思うに子供の頃に、それも物心付く前くらいから興味を持ったものを親が否定せずジッと見守ってやること、だけではないでしょうか。それも都会ではなく野に放ち生き物に触れさせ泥だらけで遊ばせて。
私の幼児期はまさにそうした千葉の田舎、落花生畑の広がる大地で育ちました。今、若干情熱が褪せてしまっているけれど、その内また目標を定めサナギになり、いずれは蝶に。
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