「行かせませんよ」
腕をつかまれ、強引にそれでいて優しく引き寄せられ
顔を見つめれば少し悲しそうな、苦しそうな顔をしながら
弁慶は私を見ている。
「どうしたの?」
「あなたは僕だけを見ていればいい」
たったそれだけ。
次の瞬間、激しいまでの口付けが振ってきた。
いつもとは違う、強引で激しく、彼の熱情が私に降り注ぐ。
「・・・・・・咲弥・・・・・・・・」
見つめる瞳に熱が帯びている。
激しいまでの雄の香りを漂わせ、私の名を呼び
再び彼の端正な顔が近づいてきた。
「あなたは僕だけを見ていればいいんだ」
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あとがき
弁慶さんとヒロインのちょっとしたやり取りを書きたくて書いてみました。
短いのは以前、拍手で置いていたからです。
強引な弁慶さんに酔いしれてくれると嬉しいです。