大阪市の小学校では、社会見学で必ず一度は訪れる舞洲工場。
内の娘も行きました。

舞洲工場は2001年に完成しましたが、
すぐ近くにあるユニバーサル・スタジオ・ジャパンも2001年のオープン。

当時はUSJとよく間違えられたそうですが…。私も間違えましたよ。(爆)
中までは入りませんでしたが…。

ラジオ大阪のイベントで、舞洲工場を見学する機会があり
大人の社会見学に行ってきました。

見学には事前に申し込みが必要で、火・日・祝を除く
10:00~、13:00~、15:00~に見学することができます。(申し込みは こちら

入口で職員の方が出迎えてくれるものの、主催者さんがどなたか分からない状態。

纏まりのない団体は、ゾロゾロと施設内の3階へ。。


会議室では、舞洲のごみ処理工場がどうして出来たかなどの説明を聞きました。

舞洲工場の施工にかかった金額は、609億円。
よくテレビで言われている、デザイン料1億円。というのは大げさで、
実際は6600万円(爆)だそう。

ウィーンの画家、フンデルトヴァッサーさんのものともなれば
とても安いデザイン料だそうです。


ウィーンには、舞洲工場と瓜二つのごみ処理工場(フィクトリー工場)があり、
こちらもヴァッサーさんのデザインによるものだとか。


ヴァッサーさんは、舞洲工場が完成する1年前に他界されてしまったため、
日本にあるバッサーさんのデザインは、舞洲工場、舞洲スラッジセンター、
大阪キッズプラザの3つしかないとの事。


キッズプラザ大阪は私も行ったけど、言われてみれば、そんなデザインだったな~。

記事はこちら→キッズプラザ大阪(扇町キッズパーク)サイエンスサテライト(2008.10.7)


煙の出ない煙突

ダイオキシンの発生は、絶対0にはできないものの、
国の基準の1/100に抑えているそうです。


どの窓も同じ形のものは一つもなく、柱の色も同じ色は一切ないとか。

気付かなかったのですが、日暮れ時は、「黄昏時」、「夜間」、「深夜」と
ライトアップが変わるそうです。

こちらも、照明デザイナーという職があるのですね。
照明デザイナーの、石井基子さんによるデザインのライトアップだそうです。


2階には庭園があります。

自然を壊して建物を建てた時は、建物内に沢山の植物を植えるという
ヴァッサーさんの考えによるもの。

こちは1階から登る階段がありますが、土日は休み。
平日なら自由に散策することができます。


24時間かけて燃やされたごみは灰となり、1/5の重量になります。

でも残ったこの1/5の灰はどこへ?
夢洲なんですって。

アメリカでは、今でもそのままごみを埋め立てたりしているそうです。
大阪も鶴見緑地とかそうでしたよね。


こちらのごみは、此花区、福島区から集められた燃えるごみです。


ごみ処理は、24時間稼働。
夜は自動で行っていますが、手動の方が速いため、日中は人が実際に動かしているそうです。

誰でもできるわけではなく、国家資格に合格した人しか操縦できないそうです。


舞洲工場では、ごみを焼いた時に発生する電気を使用。

それでも余る電気は関西電力に売却しているそうで、その額は年間4億4000万円。
分別されたごみの内、鉄は6000万円/年、アルミは600万円/年で売却して
市民に還元しているのだとか。

ごみの中でも多い自転車は、修理をして市民に提供していたそうですが、
今年はその予算がでず、今後は廃止になるのだとか。

写真は1時間で作られた電気のワット数。


指令室

17時間勤務だそうです。仮眠はなしだとか。
以前は12人態勢だったものが、現在は8名体制なんだとか。

直線を嫌うヴァッサーさんデザインの机は、ちょっと使いづらいそうです。

デザイナーに頼むと、時には実用的ではなくなってしまいますよね。
私が働いていたレストランも、溝があってワゴンが通る時
かなり危険だったんですよねぇ。

舞洲はこんなにこだわったのに、
後から出来た平野工場、淀川工場などはいたってシンプル。

平野工場には併設のプールなどがありましたが閉館中。
訪問した時の記事はこちらです→(りふれうりわり 遊菜館 2008.8.29)


舞洲工場来場記念スタンプ

なんか可愛いので押してみました。

見学は、15;00から約1時間30分。とても勉強になりました。


舞洲スラッジセンター

舞洲工場の目の前には、下水処理施設があります。
こちらもヴァッサーさんデザインによるものです。

大阪市環境局 舞洲工場 清掃工場
大阪府大阪市此花区北港白津1丁目2-48
06-6463-4153
火・日・祝を除く10:00、13:00、15:00(申し込みは こちら