家康 (一)自立篇 | 誇りを失った豚は、喰われるしかない。

誇りを失った豚は、喰われるしかない。

イエスはこれを聞いて言われた。
「医者を必要とするのは、丈夫な人ではなく病人である。わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためである。」
(マルコによる福音書2章17節)

本書は直木賞作家、安部龍太郎先生による

 

徳川家康の生涯を描いた大河小説の第一弾です。

 

ここでは青年期までの家康の軌跡が描かれ、

 

苦労人家康の「原点」があり、生涯を既に知って

 

いながらも読んでしまいました。

 

 

 

 

 

 

本書は直木賞作家、安部龍太郎先生による

 

徳川家康の生涯を描いた大河小説の第一弾です。

 

全五巻を構想していることを知ったのは本書を

 

読み終えてからの話で、家康が『三方ケ原の戦い』で

 

武田信玄にコテンパンに負けるところまでの青年時代

 

までのことが描かれます。

僕は不勉強な話で申し訳ありませんが、安部龍太郎

 

先生の文学を読むのは本書が初めてのことで

 

ありまして、安部先生の文体を堪能しながら

 

徳川家康という、すでに何人もの大御所作家が挑み、

 

その生涯についても大方の日本人が知っている

 

人物を描くのは、よほどの覚悟がなければ書くことは

 

できないものと推察しております。

不心得者の僕としては青年期の家康が織田信長の

 

妹である「お市の方」と深い関係になったり、家臣との

 

他愛ないやり取りの方に目が行ってしまうわけですが、

 

やはり、家康の人生での最大の敗北である武田信玄

 

との『三方ケ原の戦い』の後に再起を期す家康の姿に

 

心打たれるものがありました。

全巻完結までにはとてつもない時間がかかりそう

 

ですが、経過を見守っていきたいと思っております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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