企業経営における名著といわれる
『ビジョナリー・カンパニー』シリーズの第3弾です。
ここでは「衰退の法則」に着目し、「衰退の5段階」
としてまとめたものが上梓されております。
身につまされる話が多いかも。
この『ビジョナリー・カンパニー』シリーズは僕が
大学時代に、ちょうど文学を放擲してガリガリ亡者に
なろうと決意して、転々と変えていたアルバイト先と
籍だけは置いていた大学の図書館を往復していた
時期に読み始め手いた本の一つでありまして、
本書はその第3弾でございます。
ここに書かれている『衰退の5段階』―成功から
生まれる傲慢。規律なき拡大路線。リスクと問題の
否認。一発逆転策の追及。屈服と凡庸な企業への
転落か消滅―というプロセスは企業の規模を
問わずに、見事なまでに当てはまります。
そして、読んでいてびっくりしたのはサブプライム
ローン問題で一躍その名を世界中に知らしめた
ファニーメイ(連邦抵当金庫)がこの本の中に
収録されていたことでした。現在この会社は
なくなってしまいましたが、在りし日の会社についての
言及は読んでいてすばらしいものがありました。
そのほかにも再建されたケースとして、IBMや
ニューコア、ノードストロームがとリあげられていており、
「ああ、こんな大企業でもこういう危機はあったんだ。」
とおもわずにはいられませんでした。
ビジョナリー・カンパニー3 衰退の五段階
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