ウイスキーは日本の酒である (新潮新書) | 誇りを失った豚は、喰われるしかない。

誇りを失った豚は、喰われるしかない。

イエスはこれを聞いて言われた。
「医者を必要とするのは、丈夫な人ではなく病人である。わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためである。」
(マルコによる福音書2章17節)

ジャパニーズ・ウイスキーの第一人者である

 

筆者が語るウイスキーの奥深い世界を

 

まとめたものです。

 

自身の仕事人生も織り交ぜながら、日本のウイスキーが

 

世界に冠たるものであることを語る情熱に

 

心を打たれます。

 

 

 

 

この本はNHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」で

 

ウイスキーブレンダーとして取り上げられた筆者による、

 

ジャパニーズウイスキーの成り立ちの歴史から、

 

『命の水』という語源を持つその奥深い世界を分かりやすく

 

解説したものでございます。

一人の人間が愚直なまでにひとつのものを追い求める

 

姿に改めて感動しました。

 

独自の発展を遂げた日本のウイスキー。

 

その歴史の重みを体現する筆者から語られるウイスキー

 

作りの難しさ。テイストの違う原酒を組み合わせて、『響』や

 

『山崎』『白州』などの世界に冠たるウイスキーをブレンド

 

していく過程はまさに魔法使いのそれでした。

さらに、筆者が仕事をするために徹底した体調管理を

 

行っている、必ず朝は決まった時間に出社し、昼に

 

社員食堂で食べるのも天ぷらうどんのみ。

 

こういったことをずっと続けてきたことも、仕事人』の凄みを

 

感じさせるものでありました。

あとがきのほうで

 

『まだ私はウイスキーがというもの分からない』

 

と述懐する筆者に、仕事に対する謙虚さと揺るぎない

 

自信をうかがい知ることができて、僕はこれから

 

ウイスキーを味わう際にも、ここに書かれていうことを

 

思い出して、グラスを傾けることでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

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