熟年売春 アラフォー女子の貧困の現実 (ナックルズ選書) | 誇りを失った豚は、喰われるしかない。

誇りを失った豚は、喰われるしかない。

イエスはこれを聞いて言われた。
「医者を必要とするのは、丈夫な人ではなく病人である。わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためである。」
(マルコによる福音書2章17節)

アダルト業界を中心に衝撃的な著作を発表する

 

ノンフィクション作家、中村敦彦氏が現代日本の

 

風俗嬢の過半数以上を占める、30歳を超える熟年女性に

 

スポットを当て、その深層に迫ります。読んでいて

 

陰鬱になります。

 

 

 

 

 

本書はアダルト業界の赤裸々な実態を描いた

 

『名前のない女たち』(宝島社)シリーズなどの衝撃的な

 

ルポルタージュを発表するノンフィクション作家、

 

中村敦彦氏による著作です。

 

本書でスポットが当てられるのは現代の日本に約35万〜40万人

 

存在する風俗嬢のうち、30歳を超える熟年女性たちです。

中村氏が世に問うノンフィクションは重い話題を取り扱って

 

おり、読んだ後はしばらくの間、何も考えることができなく

 

なるほどなのですが、今回もそうでした。本書によると、

 

彼女たちは数万円の生活費に困り、春を鬻ぐという

 

「最後の手段」に出ているわけです。

関連して思い出していたことが西原理恵子、高須克弥

 

両先生による『ダーリンは70歳・高須帝国の逆襲

 

(コミックス単行本)』(小学館)の中で、戦後直ぐのこと、

 

高須先生のお母様が当時の高須病院で巷で春を鬻ぐ

 

女性たちが妊娠した子供を無償で堕ろす手術を行っていた

 

と言う話であり、「貧困」とは女性と子供に襲い掛かってくると

 

こういうことがあることをともに教えてくれるとともに、現代と

 

戦後直ぐの日本とが、僕の中でつながった瞬間でも

 

ありました。

中村氏の本を読んでいるとつくづく思うのは、日本の国は

 

足元から徐々に崩れていると言うことであり、その現実を

 

直視しなければ次には進めないことを教えてくれるのでした。

 

内容が内容ですので、読む人を選ぶ本なのかなと…。

 

読んでいる自分も自分ですが…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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