世界ダークツーリズム | 誇りを失った豚は、喰われるしかない。

誇りを失った豚は、喰われるしかない。

イエスはこれを聞いて言われた。
「医者を必要とするのは、丈夫な人ではなく病人である。わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためである。」
(マルコによる福音書2章17節)

人間の愚かさを現地にとどめる場所をめぐる

「ダークツーリズム」。本書は世界に数多く存在

するの悲劇の地があり、戦跡、被災地、ゴーストタウン…。

などなど、「負の遺産」に残る記憶を写真と文章で

伝えるものです。





『ダークツーリズム』

デジタル大辞泉の解説によりますと


『戦争や災害の跡地など、人の死や悲惨な出来事に


まつわる場所を訪ね、教訓を学びとることを目的とする


旅行。』


とのことで、僕が海外を回るのであるならば、まさしく


このテーマで回るであろうと。本書はそんな


「ダークツーリズム」


について特集された本の一つであり、その存在を知ったのは


よく行く書店の棚に並んでいたからです。

掲載されている場所はポーランドにある


「ザ・人類の負の遺産」ことアウシュビッツ収容所跡をはじめ、


現在でも解決の糸口が見えないチェルノブイリ原子力発電所。


本当の意味で「21世紀」が始まった事件とも言える「9.11」の


グラウンド・ゼロ。カンボジアの「クメール・ルージュ」政権当時に


虐殺の象徴的な血となったキリング・フィールド…。

その歴史的なあらましを知っていると思わず立ちすくんで


しまうような戦争遺跡や災害被災地などがビジュアルと


文章で掲載されており、ページをめくっていると思わず


引き込まれてしまうと共に、人間はあきもせずにこういう愚行を


繰り返し続けてきたことに、思わず暗澹としてしまいました。

しかし、僕が仮に将来結婚したときに本書を相手に見せて


「新婚旅行はここに書かれている所のどれかだからね?」


と笑顔で迫ったら、恐らく離婚届を翌朝には突きつけられて


いることでしょう…。






世界ダークツーリズム/洋泉社
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