- 本書は西原理恵子画伯によって描かれたい放題に
- マンガのキャラクターにされた高須克弥先生が
- 自らの持つ膨大な資金力と権力を背景に上梓した
- 「反駁の書」であり、「スピンオフ本」でもあるの
- ですが…。
- 本書は漫画家、西原理恵子画伯が熟年恋愛を赤裸々に
- 描いた大人気作品「ダーリンは70歳」。その主人公であり
- 「ダーリン」こと高須克弥先生が自らの持つ膨大な資金力と
- 権力を背景に、ロングインタビュー形式で上梓した
- 「スピンオフ本」であり、「ダーリンは70歳」への「反駁の書」
- (という形式の返礼歌)なのですが、発売僅か5日後に
- 「編集上の不備」と言うことで回収騒ぎとなり、残念ながら
- 僕は入手することは叶わずに(とりあえず立ち読みをして
- 内容は覚えているので)、その状態でこの文章を書いて
- おります。
『高須帝国の逆襲』を本やめぐりをして探し回っていた
- 2016年06月01日(水)のツイートを抜粋すると
「『高須帝国の逆襲』もう回収されていたか…。でも、
- まだ望みは捨てない。あと2,3店舗。心当たりを
- 回ってみよう。」
と言って3件の本屋を回っていたのですが、最後に行った
- 個人経営の書店では
「やはりアカンかったか…。それにしても、商売ッ気ゼロの
- 個人経営の書店で徒労感に打ちひしがれつつ、BGMに
- もんのすごくヘヴィなラジオの人生相談を聴かされるのは
- 「地獄」以外の何ものでもない。」
という始末で、高須先生の呼び掛けのブログ記事を見たの
- にも関らずアクションを起さなかった事と、自らの決断の
- タイミングが遅かったことを猛烈に悔いております。
本書が絶版されたことを受けてAmazonなどではプレミアが
- つき、既に原価の何倍の価格がついているのですが、
- 高須先生自身はそのことを大変お嘆きとなっており、
- ツイッター上で
「「高須帝国の逆襲」高値で転売やめてください((T_T))なう」
とつぶやいていたことを覚えております。
話を本書に戻して、ここに綴られているのは自らの
- 生い立ちと育てていた母と祖母への思い。特に終戦直後の
- 話は当時を知る貴重な資料でもあるだけに、残念で
- なりません。さらに読んでいても面白かったことは、
- 高須先生と僕の漫画の好みが結構合致しており、『イノサン』
- などの作品の名前が出てきたときには
「あぁ。西原画伯がおっしゃるところの『1㎜も動かないman』に
- 変身した状態の高須先生は中世フランスの王侯貴族の
- ライフスタイルそのものだったんだなぁ…。」
と思ったものでした。
さらに本書の中には西原画伯によるの描き下ろしマンガ
- 「サイバラの小部屋」シリーズや(個人的には売り込みに
- 来た医療機器関係の営業マンが「にしはら先生の
- 『だめんずうぉ~か~』」と言ったのを「帰れバカモノー!」と
- 激怒しているくだりがツボであった)、巻末に収録されている
- 「りえくまちゃんとぼく」も素晴らしく、こういう結果になった
- ことは悲しいのですが、高須先生に曰く
「小学館とは手打ちしたんだから」
とのことで追及は止めにし、いつの日か違った形で
- お目にかかれることを祈るのみです。
- ダーリンは70歳・高須帝国の逆襲 (コミックス単行本)/小学館
- ¥1,080
- Amazon.co.jp
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