社畜人ヤブー | 誇りを失った豚は、喰われるしかない。

誇りを失った豚は、喰われるしかない。

イエスはこれを聞いて言われた。
「医者を必要とするのは、丈夫な人ではなく病人である。わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためである。」
(マルコによる福音書2章17節)

「社畜上等。さあ、骨になるまで働きましょう!」

このコピーを観て連想したのはアップルがかつて

標語としていた

「週90時間、喜んで働こう!」

とプリントされたTシャツを着て働いていた、という

エピソードでした。






かつて、僕が最初に勤めた会社はブラックな業界


である商品先物取引業界でも飛びぬけてブラックな


N貿易株式会社であり(現在、商品先物は廃業)、


でした。

本書は「失われた20年」とも称される現在日本の


長期不況下であり、就職難の時代に正社員として


企業に勤めるというかつてなら「フツー」の出来事が


困難になっているさなか、残業は


「会社へのおもてなし」


クレームは


「お客様からのラブコール」


低賃金は


「控えめな自分へのじらしプレイ」


・・・etc。と唱えるスタイリッシュでクールな社畜・薮隣一朗と、


彼を取り巻く上司や部下達の人間模様が織り成す


コミックスです。

僕が本書を読みながら思い出したのは、かつてのアップル


(今も大して変わりはしないであろうと思いますが)、


標語としていた


「週90時間、喜んで働こう!」


とプリントされたTシャツを着て社員たちが働いていた、


というエピソードでした。

しかし、薮さんは激烈な業務を部下に課しつつも、最後まで


彼らを見捨てず、幹部社員との矢庭にたってくれ、


「このヒトについていけば圧倒的に成長できる!!」


と思えるヒトには素晴らしい上司です。忠その場合は成長


できるか、潰れてしまうかの二択になってしまうでしょうが・・・。






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