いのちの食べかた (角川文庫) | 誇りを失った豚は、喰われるしかない。

誇りを失った豚は、喰われるしかない。

イエスはこれを聞いて言われた。
「医者を必要とするのは、丈夫な人ではなく病人である。わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためである。」
(マルコによる福音書2章17節)

ドキュメンタリー監督で作家の森達也氏が

青少年向けに書いた「お肉」が僕らのご飯に

なるまでを描いた詳細レポートを文庫化した

ものです。

この文章を書くために読み返しておりましたが

やはり素晴らしい一冊です。





現在は映像・活字双方から積極的に発信している


森達也氏が青少年向けに書いた牛や豚などの


家畜が屠蓄され、「お肉」となって我々のご飯に


なるまでを描いた詳細レポートを文庫化したものです。


思えば、僕が初めて本書を読んだのが


ニコラウス・ゲイハルター 監督のドキュメンタリー映画


『いのちの食べかた 』を観ていた時と重なるので、活字と


映像の両方からこの問題の「本質」に触れた


気がいたします。

これは当たり前のことですが、われわれが日ごろ口に


している牛や豚の肉は、どこからどのようにしてやって


くるのか…。


本書はその部分をになっている人々や日本における


食肉の歴史にも言及しつつ、平易な言葉でわかりやすく


解説されております。

僕も大学時代に初めてやったアルバイトがスーパーでの


精肉加工だったので(残念ながら3ヶ月でクビになって


しまいましたが…。)ここで書かれていることの一部分を


経験したことがあり、現在でも鼻の中に残っている作業場の


匂いを思い出すのでした。本書はこれからも読み


継がれていくに違いありません。






いのちの食べかた (角川文庫)/KADOKAWA/角川書店
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