(とみけん)
― ひろしさんが、人を育てるときに感じることって、どんなことですか?

(ひろしさん)
それはね・・・ところで、とみけんは、今、どんなことを感じている?

― え、今ですか? えーと・・・


うん

― いきなり、考えてなかったこと聞かれてびっくりしたのと・・・
  寝不足で、ちょっと眠かったのもふっとんだな、と

そっか、そっか。人ってさ、ほんとに「一瞬で変わる」よね。
組織や会社で、人を育てるのも、コミュニケーションだから、このまま思ったことを話すね。

― はい、コミュニケーションは私も凄く興味があります。

そういえば、彼女が出来たんだよね? そのこともあるのかな?

―ええ、まあ(笑)

彼女ができた!とか、誰かが病気したとか、そういう大きことじゃなくても、天気や体調とか日常の小さなことで、人の気持ちや関心って変わるよね。
だから、僕はミーティングの前などに、さっきやったみたいに「今、何を感じてるか」を共有するところから、始めるんだ!

 「今、何を感じてるか」ですか?

そう。たとえば、状況や感情を共有しないまま、ミーティングを始めて、
誰か1人が聞いてなかったり、なんか違うこと考えているようだったら、やっぱり
イライラするでしょ?

― 確かに(笑) あと、 逆に、あんまり浮かれられてても、慎重な検証をするミーティン  グだったら、ちょっと場違いかもしれませんね。

そうだね!
だから、
「今、何を感じてるか」を、まず共有するんだ!
そうすると、たとえば、場違いだな~と思ってた気持ちを外に出した側は、結構、
楽になって、その場に集中できるようになったり、受けた側も相手の感情がわかって
話せたりするから、両方にとってプラスだよね。

― なるほど!でも、いきなり自分の気持ちを話すには、ちょっと勇気が要ります。。。

うん。受け手が「ラベリング」を持たないことと、「率直なオープンさ」が必要だね。
あとは、自分の「考え」と「気持ち」を区別すること。

― どういうことですか?

それはね・・・

(次回へ続く)