おとといの12月28日私の事務所の仕事納めでした。

 私は,28日も国選の刑事の公判期日が2件あったので,小田原の裁判所へ出頭しました。


 28日は裁判所の御用納めの日。この2期日はいずれの新件の第1回期日だったのですが,審理が終わったら,2件とも即日判決でした。年内に全て終わらせるためにぎりぎりに期日をいれたようです。


 さて,私が裁判所へ入所した平成元年,2年あたりは,裁判所の御用納めである12月28日,御用始である1月4日に期日が入るなど考えられないことでした。


 12月28日といえば,午前中は仕事をしますが,午後になると各職場で打ち上げの飲み会が始まり,コップを手に取りながら各職場に挨拶に行くという光景が当たり前でした。打ち上げが始まり,徐々に人が帰り始め,午後5時になったらすっかり誰もいなくなるという感じでした。

 当然期日など12月28日は入れませんでした。受付窓口は午後5時まで開いていましたが,法律事務所の方も心得ていて,書類など28日に持ってくることなどありませんでした。中には,独立したての弁護士が,28日の午後4時頃,勝手を知らずに仮処分の申立書を持ってきたりしたことがありましたが,保全係は文句たらたらでした。


 また,1月4日は仕事をしませんでした。大体10時頃から所長挨拶,支部長挨拶が始まるのですが,1月4日はそれまでに出勤すればいいということが暗黙の了解事項になっていました。挨拶が終わると,各職場で飲み会が始まり,少し飲み食いして午後2時とか3時には人がほとんどいなくなるといった状態でした。ですので,1月4日に有給休暇をとるのはもったいない,という意識が強いくらいでした。


 昔は,こんなことをやっていてもどこからも文句が出なかった。そんなのんびりした時代でした。


 それから数年間はこういう状態でしたが,段々と綱紀粛正の風が吹き始め,1月28日,1月4日も通常とおりの業務形態で行うということが当たり前になりました。通常通り業務をやる方が当たり前なんでしょうけれど。


 昔は,公務員の給料は安いのだからこれくらいのことは目をつぶって欲しいという意識があったような気がします。私が裁判所に入所した当時はバブル経済の真っ盛りで,官民給与格差はかなりありましたので。

 しかし,今では公務員の待遇が良すぎるのではないかと非難され,世間の風当たりが強いので,昔と同じことをしていたら,必ずパッシングにあってしまうでしょうね。


 12月28日の裁判所は,期日が少ないので閑散としていましたが,勿論明るいうちから酒を飲んでいる人などいませんでした。


 

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