ダイ・ハード/ラスト・デイ (評価:★★) | そんなことより恋をしろ

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※※※ 注意 ※※※

 「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
 これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2013』の掲載にあたって」



やっちまったなマクレーン

★★
(★…1点 ☆…0.5点,★5つで満点)

そんなことより恋をしろ-ダイ・ハード ラスト・デイ


(2013年/アメリカ/98分/A Good Day To Die Hard)


【 監督 】
ジョン・ムーア

【 出演 】
ブルース・ウィリス
ジェイ・コートニー
セバスチャン・コッホ
メアリー・エリザベス・ウィンステッド
ユーリヤ・スニギル
ラシャ・ブコヴィッチ
コール・ハウザー




【あらすじ】

 ニューヨーク市警の刑事ジョン・マクレーンのもとに、疎遠になっていた息子のジャックがモスクワで逮捕されたことを知り、単身ロシアへ向かう。
 ジャックが出廷する裁判所に向かったマクレーンは、そこで突如爆破事件に見舞われる。男性とともに現場から逃走を図ろうとしていたジャックを見つけたマクレーンだったが、実はジャックはCIAの捜査官となっており、連れていた男性は政府の内部告発者コマロフだった。
 良心に目覚めていたコマロフは、かつて共に悪事を働いていたチャガリンに命を狙われており、マクレーンとジャックはコマロフをモスクワから連れ出すため、チャガリンに立ち向かうのだったが―


【コメント】

 アクション映画の金字塔と呼ばれるにふさわしい『ダイ・ハード』を鑑賞したのが高校生の頃。当時ジャッキー・チェンびいきだった僕は『ダイ・ハード』を観て、悔しかった記憶がある。そりゃもちろん面白かったから。これまで揺るがなかった“アクション=ジャッキー・チェン”の公式が、禿げかけの中年のオッサンによって脆くも崩れ去ったからだ。
 それから『ダイ・ハード』ファンとなった僕は、同じく映画好きの親父(西部劇とヤクザ映画で育った世代)に見せてみた。「いち警官がこんなに強いわけねーよ」が鑑賞後の親父の第一声だったが、なんだかんだ言って定期的に「おい、『ダイ・ハード』のビデオ貸せや」と言ってくる。素直に面白いって言えや親父。
 要するに、『ダイ・ハード』は誰が見ても面白い、間違いなくアクション映画の“金字塔”なのである。

 それから以降、1990年『ダイ・ハード2』、1995年『ダイ・ハード3』、間を置いての2007年『ダイ・ハード4.0』、そして2013年の本作『ダイ・ハード/ラスト・デイ』と続くわけなのだが、ここでそれぞれのシリーズの感想を簡単に評してみる。

 『ダイ・ハード』・・・最高!間違いなく大傑作!
 『ダイ・ハード2』・・・否定派もなんのその、十分に傑作!
 『ダイ・ハード3』・・・んーちょっと違うんじゃねーか?
 『ダイ・ハード4.0』・・・12年ぶり!復活おめ!
 『ダイ・ハード/ラスト・デイ』・・・やっちまったなマクレーン

 はっきり言おう。本作はシリーズ史上最もつまらん。
 なんか違和感が残った『ダイ・ハード3』のほうがむしろ見栄えがいいと思ったくらい、本作ははっきりダメダメだと言える。もうなんつーの、ちょっとお金をかけた、レンタル屋行けばこの手のアクションは山ほどあるっつーくらいの凡百のアクション映画に成り下がっている。

 言いたいことは山ほどあるが、ひとつだけ言わせてもらうならば、本作はいち警官であるジョン・マクレーンである必要、ひいては『ダイ・ハード』である必要はまったくない。
 当初の醍醐味であった、高層ビルや空港など“閉塞された状況におけるテロとの戦い”という設定は、パート3から早々に打ち破られているわけだが、シリーズ通して共通しているのは、ジョン・マクレーンがぼやきながらも刑事(デカ)魂をもって活躍していること。つまり、主人公マクレーンはポリスメンの範疇を超えてはならない。
 今回はどうだ。ニューヨーク市警とか全く関係ねーし、刑事設定の意味がない。しかも、もうのっけからやる気満々じゃねーかと。マクレーンってなんなの?世界中のテロリストをやっつける正義の味方なの?ってなる。
 加えて、息子がCIA秘密捜査官という設定も出来過ぎ、安直過ぎる。テロと戦うことを約束されたようなもんだ。冒頭不仲だった親子二人が、特段のドラマもなくラストなぜかイイ感じになってるのも納得いかん。一緒に戦えば知らずに絆が取り戻せるってか?そこらへんもうちょっとドラマ盛り込めよ、と。

 アクションは確かに見応えはある。カーアクションはド迫力だし、間延びしないようにあえてアクションを詰め込んで映画自体を短くしたのは悪くない選択だと思う。ただ、そもそもの設定に言いたいことが山ほどあるため、全然ノれない。クライマックスも、「父の敵!」とヘリでツッコむ無謀さや、マクレーンの“ファッキュージャンプ”すごーく間抜けすぎる幕の引き方。全編通してとてもじゃないがいただけない代物だった。

 まあ、アクション映画の金字塔と言われるだけあって、続編はリスキーだし相当なプレッシャーがあるのは分かる。亜流も山ほどあるしね。しかし、だからこそ脚本やキャスティング、監督など製作には神経質になって挑んでほしい。観客もそれくらいの期待と意気込みで観るわけだからね。次作に期待!


【2013年度 Myランキング】(2/16時点)

 本作は、本年度のワースト3中1位(暫定)にランクイン。
 『ダイ・ハード6』を期待するしかないな…


(ベスト)… ★★★☆以上が基準

  1位:燃えよ!じじぃドラゴン 龍虎激闘 ★★★★☆
  2位:レ・ミゼラブル ★★★★
  3位:アウトロー ★★★☆
  4位:テッド ★★★☆
  5位:デッド寿司 ★★★☆
  6位:
  7位:
  8位:
  9位:
 10位:
  次点:
     
     


(ワースト)… ★★☆以下が基準

  1位:ダイ・ハード/ラスト・デイ ★★
  2位:脳男 ★★☆
  3位:


<その他ランク外一覧>
96時間/リベンジLOOPER/ルーパー






『ダイ・ハード/ラスト・デイ 』公式サイトはこちら




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